小泉自然楽校。
実際、どんな感じなのだろうか。
施設については、ちょうど一年前の記事 小泉自然楽校ってどんなところ?
でもご紹介をさせていただきましたので、施設については是非こちらをご覧ください。
今日は実際に滞在したボランティアたちの生の声を綴りたいと思います。
経験者たちは、一体どんなことを感じていったのでしょうか。
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【滞在してわかった、“日常生活のありがたさ”】
“小泉自然楽校に泊まってみて、電気もガスも、普段当たり前のように使っていたものが満足に使えず、改めてそのありがたさに気づかされた。また、仮設住宅は不便だということ、いかに昔の人が行っていたような自然と共に生きると言う事が厳しいと言う事も感じた。特に、夜の気仙沼での冷え込みは厳しく、ここでの住人達の苦労を身にしみてわかった。”
(-2013年末滞在の男性①)
“今日は薪(まき)風呂に挑戦した。水をくみ上げるだけでも数時間かかり、日ごろの風呂には考えられない程の労力を要した。しかしながら入ったお風呂はとても気持ちがよく、当たり前の日常のありがたさを身にしみて感じる事が出来た。”
(-2013年末滞在の男性②)
【他のボランティアとの交流】 ※小泉自然楽校では他のボランティアと協力して生活をします。
“他のボランティアたちとの共同生活をした事もとてもいい経験になった。他のボランティアの考え方やこれまで経験してきた事を聞けたのは貴重な経験になった。今まで出会った事のない人たちと協力して楽しく生活で来た事が、これから生きて行く中で自分にとってとても役に立つものだと思った。”
(-2014年始滞在の男性①)
“小泉自然楽校の環境は決して生易しいものではないではないと思います。でも、他のボランティアと笑いあったり、話をする事で寒さも吹き飛んだり、心が温まりました。辛い時でも周りと協力・強調をし、思いやる事でよい雰囲気がうまれるのだと思いますし、こういう事が有事の際にも大切になるのだと感じました。”
(-2013年末滞在の女性①)
【被災者の気持ちに寄り添うこと】
“昨晩初めてドームハウスで宿泊しましたが、これでもかと言う位に毛布をかぶって寝ました。それでも足元は冷えっぱなしで、寒さの過酷さを痛感しました。東北の方々は冬の寒さに慣れていらっしゃるのかもしれません。ドームハウスでの生活は避難生活そのものではなかったとは思います。(毛布もたくさんありますし、冷たいけれど水もありますし、準備が大変だけどお風呂もあるからです。) それでも、こんなに寒さが厳しい中、何週間も何か月も避難生活を強いられた人の事を考えると心が締め付けられる思いがします。”
(-2013年末滞在の女性②)
“ここのコンセプトは「被災生活体験コーナー」ではありえませんが、それでも、ここの寒さ、不自由さ、不便さ(さらに本来なら、‘期限の見えなさ’)というのは、きっと震災後にここであったであろうことで、それを少しでも肌で感じられた事が収穫でした。”
(-2014年始滞在の女性①)
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お気づきの方も多いかと思いますが、
小泉自然楽校での経験は、単なる「自然体験」にとどまりません。
そこでの経験を通じて、参加者たちはそれぞれに、多くの気づきを得ているようです。
その気づきの全てが、阿部代表が伝えたい事なのだと思います。
日常から離れたしばしの生活。
ここへ来たらきっと、普段の生活の中ではなかなか気づく事のできない、
かけがえのない発見があることでしょう。
※小泉自然楽校facebookページは → こちら
あわせてご覧ください。
スタッフN