『闇の魔多羅神』   変貌する異神の謎を追う

川村湊  河出書房新社   2008/11/19

 

 

 

<山王一実神道の秘儀>

・山王権現と天照大神は同体とされているから、東照大権現を中心とする東照三所権現では、山王権現=天照大神と、魔多羅神(日光権現)=三輪明神(=山王権現)が、その信仰を支えることになる。

 

<転輪聖王としての魔多羅神>

<日光の魔多羅神>

・東照宮に魔多羅神が祀られていることは、日光山常行堂に魔多羅神宝殿があり、そこで秘仏としての魔多羅神が鎮座していることからも明らかだ。

 

・文献的にも、東照大権現の「御本社」、山王権現の「山王」、「魔多羅神」の三つの御輿が、久能山から日光山へと遷座したことが記録されている。

 

・日光東照宮では、これら三柱の神は東照三所権現として祀られるのだが、主祭神の「御本社」、すなわち東照大権現はともかくとして、山王権現と魔多羅神とは、なぜ東照宮に祀られることになったのだろうか。山王権現は、天海が天台宗の僧であり、ほかならぬ山王一実神道の提唱者であったことを思い合わせれば当然ともいえるが、魔多羅神については、その必然性が今ひとつ見当たらないのである。

 

・ここでの天海の主張は、家康が自分の遺骸を日光山に移す前に、先ず久能(久野)山に葬ることを遺言したのは、久能山が観音浄土としての補陀落であり、その守護神として魔多羅神がいるのだが、日光山の奥の院もまた同じ名前の同じ神(魔多羅神)が守護神であるということによっているというものだ。そのことを家康が予め知っていたかということは疑問である。

 

・最澄が入唐し、青龍寺に到達した時に魔多羅神が守護神として現れたものであり、金毘羅神でもあり、その“本地”(仏教主体の本地垂迹説とは逆に、神体が“本地”なのである)は、三輪明神だと名乗ったというのである、

 

<山王・大三輪・釈迦・天照大神>

・三輪明神は、日本最古の神といってよく、大和の大神神社の祭神である。この神社の御神体は、三の鳥居から仰ぎ見る三輪山の山そのものであり、日本の神道においてもっとも古い形の自然崇拝(山岳信仰)を表しているといわれている。大物主命ともいわれ、大国主命のこととされているが、三輪山伝承にあるように、蛇体の神であり、古くは三輪山に棲息する蛇を神とするアニミズム的な信仰に基づいているものと思われる。

 

・金毘羅神の父が素戔嗚尊というのは、いささか面妖だが、これは素戔嗚尊が朝鮮渡来の韓神、唐神であって、牛頭天王などと習合する異神の要素をもともと持っていたことを示しているのかもしれない。異神、外国神としての魔多羅神が素戔嗚尊の“本地”としてあるのも、そういう意味では金毘羅神=三輪神という関係よりも、同質的なつながりを持つものといえるのである。

 

・ところで、天照大神は、記紀神話の世界(伊勢神道の世界)において最高神とされているのだが、この神に対抗できるのは、最古の神とされる大神神社の祭り神である三輪明神にほかならないだろう。山王権現は、日吉大社の本宮(西の本社=大宮権現)である大己貴命(おおなむち)(素戔嗚尊の子孫=三輪明神)を主祭神としている。つまり、山王神は、三輪明神にほかならず、東照三所権現の一柱である山王権現は、三輪明神であって、それは、山王一実神道や『本朝神社考』の記述によれば、魔多羅神と同一の神ということになる。

 

・また『延暦寺護国縁起』や『渓嵐拾葉集』では、山王権現と天照大神は同体とされている。

 

・上代は、天皇も神道によって政権祭祀を行っていたが、仏法が伝来されて以降、王臣とともに、仏道に帰依することとなった。それは、仏教の経書にある「輪王」、つまり八千大千世界の支配者であると同時に、釈迦の唱えた仏法の最大の守護者としての「転輪聖王」(てんりんじょうおう)をイメージさせるものであり、山王一実神道は、天子(天皇)―大織冠(藤原鎌足)-徳川家康ーという系譜を作り上げ、そこに転輪聖王の面影を重ね合わせようとするものなのである。家康を祀る寺院が「輪王寺」と名付けられたのは、まさに、この「輪王」から来ていることは間違いない。

 

・武力による世界制覇の主たる転輪聖王と、仏法による全宇宙の主である釈迦如来とを、一身に体現する東照大権現という図柄がそこでは描かれようとしているのであり、神道にしか基づかない天照大神よりも、仏法にも基づく東照大権現のほうがもっと優位の存在であることを、そこでは主張しているのである。

 

・魔多羅神は、転輪聖王と釈迦とを結びつける媒介の役割を果たす存在なのだ。

 


私が思うこと、聞いたこと、考えること

・私たち一般人は、学者ではないので、日本の神々については詳しくは知りません。「異人=異星人=来訪神=山王神」の流れですと魔多羅神が気になります。

もしかすると魔多羅神は、アカルタ星人なのかもしれません。「神々も市井の人となり普通の生活をしているので誰も識別できない」、「神々や天使は、背後霊や守護霊となり人間に憑依している」とかさまざまな話もあるそうですが、私たち一般人は、現代の神々については何も知りません。昔の神々ついてさまざまな文献や記録があったということは、やはりリアルであったということでしょうか。また、この大宇宙にはさまざまな宇宙人(神々)がいて、地球とコンタクトをとったということでしょうか。

 

・ウィキペディア(フリー百科事典)によりますと、「『渓嵐拾葉集』第39「常行堂摩多羅神の事」では、天台宗円仁が中国()で五台山の引声念仏を相伝し、帰国する際に船中で虚空から摩多羅神の声が聞こえて感得、比叡山に常行堂を建立して勧請し、常行三昧を始修して阿弥陀信仰を始めたと記されている」とのこと。現代風にいいますとチャネラー(霊的交流者)がコンタクティになった例でしょうか。

 

・魔多羅神の図絵もあるようで、「この神は、丁禮多(ていれいた)・爾子多(にした)のニ童子と共に三尊からなり、これは三毒煩悩の象徴とされ、衆生の煩悩身がそのまま本覚法身の妙体であることを示しているという」とのこと。

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