無理なことだけど、ちょっと空想してみた。 | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

大学入試の英語の改革という記事があったので、よし、自分もちょっと意見をブログに書いてみるかな、と思ってしばらく書いていたのですが、なんか根本的に、かみ合ってないんじゃないかと思って消去しました。

で、再度トライ。

むずかしいですよね。。。

って、何が?ってことですよね、はい。

えっと、いくつか(自分なりの)論点があって・・・

1)このテストは、競争試験でいいのか、それとも、資格試験にするべきなのか。

たとえばセンター試験で、180点取った人は、190点の人に「負ける」わけです。へん。
文科省なりが、恣意的でいいから、「このテストで180点を取った人は、文科省が定めた【英語の能力】がある、と認定します。」とすればいいんだ。

だってね、180点の人と190点の人が、TOEFL受けるとするよ、二人ともほぼ同じスコアで撃沈だと思うのね、きっと。つまり、こんな10点の差で競えるほど、このテストに信頼性はないだろう、と。もう一度やらせると、逆転するかもしれないし。

2)大学入試は「読む力」しか測定していないから問題だ、というけれど、「読む力」って何?

たぶん、こういう定義は微妙なままだと思う。だって、Bachman(1996)とか言う人聞かないもん。(あれ?テスティングのスタンダードですよね?もう古いの?)

「読む」「力」だそうです。これを突破した大学生は、さぞかし、読めるのでしょう。

3)「読む力」以外に、何をさせたいんだろう?

「話す力」なのかな。これも、日本人の「話す」能力に対する基準は低すぎるので、テスト作成、難しいだろうなあ。こないだも、アメリカの高校に行ってるので、話すことに不安はない、という方とお話しをしたのですが、その人のSpeakingのスコアは、「19点」でした。これでも、日本人の中に入ると、「ペラペラ」になります。

で、そんな狭い範囲で、スコアとか出そうとするから、そのテストの信頼性がなくなるわけです。(あー、もう一回やったらスコア上がるのに!的な。。。TOEFLって100回受けてみて。Speakingって、能力が向上しない限り、同じスコアになるよ。ひとつには、幅を広くとっているからです。)

4)じゃあ、どうするんだ!

でしょ・・・・。そうなるよね・・・。

でも、事の発端は何か、というと、日本人が国際的に英語ができない、ってことだったんじゃないかなあ。あるいは、TOEFLのスコアが低い、ということだったか。まあ、そのへんが総合的に絡んでいるのが、そもそもの問題の所在なわけです。

で、それを解決するには・・・(発表します・・・ドラムロール・・・・・)


ジャン!


全ての大学の入試を、「英語・数学・現代文・古文・漢文・生物・化学・地学・物理・地理・日本史・世界史・家庭科・体育・芸術」の15科目のセンター試験にする

です。


まあ、無理だな笑


あのですね、留学したこともない人が、TOEFLの内容の英語を読んだり、話したりするのに、何が不足しているか、というとですね、(高校生の話でいうと)、これは、英語の知識もあるかもしれないけれど、そんなことなんか、かすんで見えなくなるくらいの、

圧倒的な知識不足

です。

もっと、視野を広げて、「自分は英語が得意だから、英文学科に進学して、将来は、商社に勤める」とか、そういう短絡的な発想になるのではなくて(だって、英語が得意とかいって、実は、学校で英語ばかりなんだもん。)、もっといろんな可能性が広がるようにしたらいいのにな。簡単な問題でいいです。

家庭科:「最近仕事のプレッシャーで疲れているというお父さんに最適な晩ごはんを選びなさい」みたいなのでいいです。

難しいことは、大学で。高校ではいろんな興味の範囲を拡げるって大切だと思うんだけどな。今の高校生は、17歳とかの時点で、興味の幅を狭めすぎているような気がするんですね。

あはは。

ま、上のテストを切り抜けようと、受験生は、結局、できる科目だけに絞ろうとするから、現状と同じになるわけですけど。。。「よーし、思い切って14科目捨てて、英語に絞る!」とかね笑

はい、以上、妄想でした。

気にしない、気にしない。

さて、まじめに仕事に戻ろう。

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