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チャンネルAJER更新しました!

『人口と経済成長①』三橋貴明 AJER2014.6.10(3)

http://youtu.be/E-q3sej5tpA

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6月16日(月) 『G0.5の世界』 (日本文芸社) 刊行記念 三橋貴明講演会・サイン会 19時より八重洲ブックセンターにて 
http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/3927/

NEW!7月6日(日) 雑誌「正論」トークセッション「日本を移民国家にしていよいのか」13時~ ホテルグランドヒル市ヶ谷
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_46.html#Seiron

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 本日は大阪でテレビ収録、明日は三橋経済塾第三期開講日でございます。相変わらず新幹線乗りまくりでございますね。


 チャンネル桜「報道ワイド日本ウィークエンド」に出演いたしました。


【お知らせ】NHK連続抗議行動、6.20移民関連法反対・尖閣隔離政策抗議国民行動[桜H26/6/13] http://youtu.be/WqYGkySkYLg
【デフレ促進】外国人労働者受け入れと法人税減税の背景にあるもの[桜H26/6/13] http://youtu.be/84ypKytpcCk
【明るい経済教室】無策のススメ、日本の強みを活かした経済再生へ[桜H26/6/13] http://youtu.be/wsFT-4kYwm4


 さて、ようやくアメリカの中間選挙の共和党予備選について書けます。


下院共和党のナンバー2敗北、茶会系が一矢報いる 米バージニア州予備選http://sankei.jp.msn.com/world/news/140611/amr14061121340015-n1.htm

 共和党は10日、バージニア州で、11月の中間選挙の下院公認候補を決める予備選を行い、下院共和党ナンバー2のカンター院内総務が草の根保守運動「ティーパーティー」(茶会)系のブラット候補に敗北した。退潮傾向にある茶会系が一矢を報いた形で、波乱の結果となった。
 カンター氏は、ベイナー下院議長(共和党)の後継と目されていた。カンター氏に近い下院議員の一人は「彼が負けるとは誰も考えず、激震だ」とショックを隠さなかった
選挙戦でブラット氏は、カンター氏を(1)不法移民に米国籍取得の道を開く移民制度改革に積極的(2)オバマ政権との交渉に当たっており、政権との妥協に傾斜している-と攻撃した。(後略)』


現在、メキシコからアメリカへの移民の流れは縮小しつつあります。メキシコからの不法移民は07年に700万人近く(!)に達したものの、10年には15万人にまで減少しました。さらに、07年以降にメキシコへの帰還者が急増したこともあり、12年時点のアメリカにおけるメキシコ人不法滞在者は600万人程度(これでも多いと思いますが)に減っています。


ところが、アメリカにおけるラテンアメリカ出身者の不法滞在者は、未だ増加傾向にあるのです。つまりは、ラテンアメリカ出身の不法滞在者におけるメキシコ人の「シェア」が低下していっていることになります。(増えているのはホンジュラス出身者など)


現状のままラテンアメリカ出身の移民が増え続けると、2050年に非ヒスパニックの白人が総人口の半数を下回ることになると言われています。現在のアメリカには、1000万人超の不法移民が居住していると考えられており、その多くがラテンアメリカ出身者です。


 というわけで、彼らを「票」と考える政治家たちが、不法移民対策を「寛大」なものとする移民法改革法案を推進しているのです。


「移民推進」を主張しているのは、別に米民主党に限りません。ベイナー下院議長ら共和党の下院の指導部も、移民法改正に取り組めば、ヒスパニック票を共和党にひきつけられると期待していたようです。


それに対し、ティーパーティー側は移民法改正に猛反対し、

「(ベイナー議長の後継者の)カンター氏らは、不法移民を合法化する移民法改正を支持している

 と、攻撃し、ブラット候補がカンター氏を下すという大波乱が起きてしまったのです。結果的に、共和党は移民法改正に及び腰になるでしょう。


 ティーパーティーは、いわば「市場原理主義の反グローバリスト」でございます。そういう意味で、イギリス独立党やドイツのAfDに近い立場になるでしょうか(詳しい方、コメントして下さいませ)。


 すなわち、ティーパーティーや独立党やAfDは、「緊縮財政」「小さな政府」「規制緩和」「市場主義」といった新古典派経済学的政策を好むものの、あくまで「内政」として望んでいるのです。すなわち「移民反対」と「規制緩和」は両立しえるのです。規制緩和を「国境を越えた規制緩和(グローバリゼーション)」と、定義しなければ。


 いずれにせよ、欧米の市場原理主義的な勢力においてすら、「移民反対」の声が大きくなってきたのは注目すべき事実だと思います。結局のところ、現在の世界的な「対立」が、「グローバリズム 対 ナショナリズム」に収斂されていっているという話なのかも知れません。


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