PWG : ELEVEN Part2 ~Bloody Princess~ | コアドラのプロレス研究室

コアドラのプロレス研究室

プロレスレビュー、泥陀羅、ライブ雑感記など書いてます。
WWE/TNA/ROH/PWG/CHIKARA/CZW/DGUSA/AAW/AIW/EVOLVE/ドラゲー/新日/全日/DDT/大日/ K-DOJO/Wrestle-1/CMLL/AAA/IWRG/DTU



アダム・コール vs.ロデリック・ストロング PWG王座#1コンテンダーズマッチ
軽妙なやり取り。コールは緩やかにヘタレを、ロデリックは勝気をちらつかせています。
ロデリックがハードヒットに寄った展開を見せようとしたので、コールは序盤くらいは徹底的にヘタレても面白かったかもしれません。試合の指針がぶれるので、ヘタレた方がいい時にヘタレられないのは深刻ですね。
ロデリックはいつも通り腰、コールは膝を狙う流れで、攻防もある程度広がりが出て、流れに直結した動きも増えたのが良かったですね。見どころの多い内容でした。良質な試合。


カイル・オライリー(ch) vs.クリス・ヒーロー PWG世界王座戦
キャッチ・レスリング。
試合と関係ないと言いたいですが、ヒーローの体があまりにみっともないですね。体重が増えたからこそ、映えるものもいくらかはありますが、それにしたってえ、太りすぎです。キレが落ちてしまったからあえてこの導入にしてしまったのかと勘ぐってしまう。
一切の脱線を見せずにキャッチスタイルを黙々と続けます。地味な展開ではありますが、それを打ち消すべく。要所でヒーローがハードヒットを使いたがり、オライリーも呼応するのでスタイルとしては親和性が高い。
ハードヒットに振れだすと、体格差も試合の中にうまく取り込んでいますね。ヒーローも動きが重いなりに、極攻めの拷問を見せて動きを少なくしています。
間延びが目立ったので、せっかくハードヒットを使うのであれば、緩急を見せてほしかったですね。ヒーローは久々のロングマッチを想定した試合運びを見せていましたが、ロングマッチの前提は、当人が身軽に動ける事も含んでいたし、退屈なのは覚悟してちょうだい、フルタイムでやりきるからという暗喩をするもの。
退屈しすぎないように細かに攻防で見せたり、ハードヒットを見せた上で、終盤につなげましたが、エネルギーをため込んでるとは言い難い。35分近い熱戦も、ヒーローvsパンクや、ヒーローvsアメドラで見れる光景には程遠い。良質な試合。


ヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)(ch) vs.ワールド・キューテスト・タッグチーム(ジョーイ・ライアン&キャンディス・リレイ) PWGタッグ王座ゲリラ・ウォーフェア
YBがしょっぱなからトぺを椅子で迎撃し、さらには必殺技を未遂に終わらせ、そうかと思えば、キャンディスがスパドラマスクでバイオレンス・パーティー。子気味良く内容を詰め込みました。エネルギッシュな導入です。
導入から無法地帯と化してしまったので、試合における軸がとっ散らかってしまったきらいはありますが、困ったらキャンディス潰しというお題目があるため、困ったらそこに落とし込むことが出来ています。攻め口も腹部と腰で完結しています。
凶器を使うだけ使い、好き放題な展開に、片っ端からエネルギーを使っています。イス、ゴミ缶を中心に扱い、やりきったところで一番最後の過激な仕上げ、画鋲を導入し、単なるハードコアから、デスマッチの領域へ足を踏み入れます。
YBがあまりに狂った仕掛けをしてくれました。キャンディスに場外でスパイクツームストンに始まり、ライアンの口に画鋲を詰め込んでスーパーキック、さらには画鋲付きのシューズ。既に流血したキャンディスに蹴りつけるだなんて、正気の沙汰ではありません。あまりの流血にけいれんを起こすほどのおぞましい光景も、YB、ライアンのフォロー、何よりもキャンディス自身の尋常ではないほどの活躍で、試合を締めくくりました。素晴らしい好勝負。




購入はこちらから!



試合結果
アダム・コール vs.○ロデリック・ストロング PWG王座#1コンテンダーズマッチ
○カイル・オライリー(ch) vs.クリス・ヒーロー PWG世界王座戦
ヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)(ch) vs.ワールド・キューテスト・タッグチーム(ジョーイ・ライアン&○キャンディス・リレイ) PWGタッグ王座ゲリラ・ウォーフェア 新王者組誕生