こんにちは。ハルナです。久しぶりの書籍紹介です。



本日ご紹介する書籍は

「納品」をなくせばうまくいく(倉貫義人著)



です。



著者の倉貫さんは、私と同い年の社長さんで、株式会社ソニックガーデンを創業、「納品のない受託開発」というITサービスの新しいビジネスモデルを確立して注目を集めている方です。



私は、他の著者さんから「著者というのは、魂を(命を)削って本を書いている」という話を聞いたことがあります。


ですので、今回、この書籍を読むにあたり、倉貫さんが「魂を込めて書いた本」という視点を持って、その経営哲学や大切にしていること、伝えたいメッセージ等を受け取るつもりで拝読しました。



そんな私の印象に残ったキーワードは3つです。
※(... )内は私の感想


1)幸福

「関係者の誰も幸福にしていないビジネスモデル」(P035)

(...ここに問題意識を感じた著者が、誰も犠牲にならないビジネスモデルを考案されたのでしょうね。ご自身と関わる誰もが幸福を感じながら暮らし、そして働いている。そんな姿が目に浮かびました。)



2)信頼

「人を信頼し、中心におく経営」(P166)

(・・・「信頼」という言葉は、とても耳触りの良い言葉なのですが、本気で「信頼」を追求しようとすると、優しさと強さを兼ね備えたタフネスが求められるのはないでしょうか。強いチームづくりの秘訣は「信頼」にありそうです。)


3)顧問

「エンジニアは顧客企業の顧問として働くことが前提」(P187)

(・・・とても魅力的な方が多いソニックガーデンさん。その秘密は、「顧問」であることを前提に置いた採用・教育にありそうです。)


このキーワードで興味を持たれた方は、是非、書籍を手に取ってみてくださいね晴れ


さて、ここで個人的なことを少し書きますが、私は以前、ある組織の中で(スポンサー企業と制作会社の間に入って)サイト管理の仕事に携わったことがあります。その時代を「ITと名がつけば予算がついた時代」と表現している方もいました。私が担当者として抜擢されたのは、休みの日を利用して趣味でWeb制作関連の専門学校に通っていたからです。所属していた組織は安全教育を本業としていましたので、サイト管理の仕事は畑違い感をヒシヒシと感じながら行っていました。



そんな経験があるので、倉貫さんの著書を読んで、「当時読みたかった」と強く思いました。


そして、この書籍が、倉貫さん及びソニックガーデンさんを深く知る機会となり、「ほれなおした」というのも率直な感想です。






おわりに...

倉貫さんと私を並列に並べることは決してできませんが、


倉貫さんはソフトウェア開発に関連して感じた問題意識を、「ビジネスモデルを考案し、ソニックガーデン社を通じてそれを展開すること」で問題解決を試みておられるのだと理解しました。


他方、私は、ソフトウェア開発に関連する業務を経験したことがきっかけの一つとなり、「ストレスマネジメントを学ぶ」という選択をしました。なぜなら、多くの人の犠牲の上になりったっている構造とそれに付随するストレスに問題意識を感じたからです。


社会が抱える構造的な問題をどうとらえ、何を選択するか、そして、自分の生き方を通じてどのようにそれを表現するかは人それぞれであり、また、個々人が表現していることを、深いところでャッチすることは日常のお付き合いからは難しいのかもしれません。


今回、倉貫さんの著書を拝読し、倉貫さんの過去・現在・展望をなぞることで、倉貫さんを一歩深く知ることができ、そのことを通じて自分を振り返り、その軌跡に新しい意味を見つけるきっかけをいただいたように感じました。


まじめに書籍紹介をしたのは今回が初めてですので、上手く皆さんに書籍の魅力をお伝えすることができているか不安ではありますが、貴重な機会をくださった倉貫さんの魂のお仕事に感謝申し上げ、本日の書籍紹介を終了いたします。


「納品」をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識”を変えるビジネスモデル/倉貫 義人

¥1,728
Amazon.co.jp




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