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3月に入ってから福島などで放射線量が増加しています。福島県が発表している「定時降下物環境放射能測定結果」によると、今月は合計で137.57メガベクレル/km2もの放射能が福島県に降り注いだとのことです。
最新の日付では、2014年3月9日から3月10日の24時間で38.62メガベクレル/km2もの放射能を検出しています。この値は大気圏内核実験時代のピークを超えるような値で、平時よりもかなり高い放射線量だと言えるでしょう。
*ピークだった1963年6月(1ヶ月間)は550Bq/m2。1日あたり18メガベクレル。

また、政府が公表しているモニタリングポストの方も全体的に数値が高いです。全国に設置された3931箇所のモニタリングポストをリアルタイム地図にした「放射能速報地図」を見てみると、福島県の広範囲で過去30日間の平均値より1.5倍以上も高い線量を捉えています。

ここまで福島県内で同時に線量が上昇するのは極めて稀で、私は初めて見ました。福島原発の方で何らかの不具合が発生している可能性も考えられるので、当面は放射能対策に気合を入れたほうが良いです。
少なくとも、外出時にはマスクなどを着用しておくことをオススメします。


☆定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第804報)
URL http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/koukabutsu804.pdf

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☆全国放射能速報地図
URL http://www.whitefood.co.jp/map.php

↓3月6日の放射能汚染地図。福島から東北で平時よりも線量が上昇。
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↓3月8日の放射能汚染地図。福島では相変わらず線量が高い。
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↓3月11日の放射能汚染地図。更に線量が高い場所が増加
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☆Q. 福島原発事故は1960年代の大気圏内核実験よりひどいのか?
URL http://genjitsu.jp/archives/432

引用:
大気圏内核実験の場合

 1950~1960年代には米ソを中心に大気圏内核実験が盛んに行われた。特に大気圏内核実験を禁止した部分的核実験禁止条約(大気圏内核実験の禁止)が1963年8月に調印されたため、その直前が最も激しかった。当時、世界中に核実験でまき散らされた放射性物質(死の灰)が降り注いでいた。東京の高円寺にあった気象研究所の観測によれば、セシウム137の降下量は、ピークだった1963年6月(1ヶ月間)で550Bq/m2、1963年(1年間)では1,924Bq/m2を記録した。

 ちなみにチェルノブイリ事故後の1986年5月には100Bq/m2程度で、翌月には30分の1未満に収まったので、いかに大気圏内核実験が世界的に見て深刻なものだったかも分かる。
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:引用終了

☆大気拡散予測
URL http://www.meteocentrale.ch/index.php?id=2379&L=10

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