幸せの旋律 | 江口昌記の 月のうさぎ

幸せの旋律


毎日がたいしたことなくて
つまらなくて
やってられなくて

それでもつづけていられるのは
「 まんざらでも ないかナ 」と
微笑むことのできるときがあるからだ


毎日に幸せを見つけられるものは
幸せをまとう資格がある

悪意を持つものたちの云う
ありふれたことや
みみっちいこと
くっだらないことや
セコイことに
幸せを見つけられるものは
幸せをまとう資格がある

世間の毒が頭に回り自分を失い
視野ももうろうとしてしまった
哀しく毒されたものたちにとって
彼らの幸せとは

金額であり
優劣であり
上下であり
規模であり
大小なのだろう

しかし
これだけは覚えておくがよい

「 幸せとは価値である 」

そしてここでいう価値とは
換算されるものではないし
レートではないしましてや
代わるものがあるMONOではない

幸せの価値というのはたとえるならば
あなたの内側に鳴る音楽なのである

あなたにしかわからない
あなたにしか聴こえない
あなたにしか価値のない
伝えることのできない至福なのである

そしてその音楽は
幸せの旋律として
あなたの内側に鳴る
お気に入りの音楽になるのだ




幸せの旋律

Ethel May Sterling and her daughter Margaret Francis Sterling, 1918 / This photo Image provided by Australian National Maritime Museum + Visual images edited by MasakiEguti



1352014