遮熱塗料・遮熱断熱塗料・断熱塗料はいずれもJISで規格化された高日射反射率塗料を指します。

ガイナが市場を拡大したのは間違いありませんが、実際に塗布した経験、他社施工後の不具合修正等に伺う経験から、当方からはお勧めしません。 

材料指定を頂くなら、ガイナを施工した後にオーバーコートとして超低汚染コーティングが必須で、塗らない場合、湿気の多い環境や北側壁面などでは激しい苔や藻の発生を覚悟する必要があります。

とあるサイトでガイナは誰もが扱える材料ではなく、別途に加入料を支払う必要があると言うのを見かけましたが、それは嘘です。

誰でも扱うことができたからこそ、一時期ガイナは隆盛を極めた訳です。
施工管理が難しく、クレームもやまずなため、今は扱う業者さんが限られてるということ。

アステックと間違っているんじゃないかな。




そんな余談はさておき、遮熱塗装と遮熱断熱塗装と断熱塗装、何が違うの?という話。


ざっくり言えば、


遮熱塗料は近赤外線を反射する特殊な顔料で熱反射を促そうという考え方。

断熱層は組まないため、この分野では
もっとも簡易的な塗装です。


断熱塗料はビーズやセラミック等で熱反射を促しながら、ビーズやセラミックがスポンジのような中空層を形成して熱遮断も促そうという考え方。

膜厚=効果ですから、しっかりと塗らなければ遮熱塗料並みになりかねません。

ガイナなら最低でも下地調整塗装から数えて四回塗りは必須。

オーバーコートをするなら五回、下塗りから始めるなら六回塗り。

並の業者さんに扱える代物ではありませんネ、ある意味。     


私の所で扱うキルコートも当方規準で六回塗りです。


遮熱断熱塗料は遮熱層と断熱層を機能別に分けて塗るもの。

私の所で扱う壁用として関西ペイントのアレスクールプラスウォール(下塗り・断熱層二回塗り・遮熱層二回塗り、計五回塗り基本)、屋根用として水谷ペイント・快適サーモBIOプラント工法(下塗り・断熱一回塗り・遮熱塗装・遮熱カラークリアー、最低四回塗り、当方規準六回塗り)。


最近では汚れによる反射減退が問題視され始め、汚れに強い遮熱塗装と断熱塗装の組み合わせが当方としても持続的効果の保持により良い結果をもたらしているため、お勧めしています。


ちなみに関西ペイントのハイエンド断熱塗装としてゼットウォールというものがありますが、一斗缶一つで2平米しか塗れませんので、100平米の外壁で50缶必要に(笑)

そのくらい塗ると嫌と言うほど効果は体験できますが。。。


と、四方山話でした。



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