『ファイティング・タイガー』(2013年・原題「MAN OF TAICHI」)
監督:キアヌ・リーブス(基努・里維斯)
アクション監督:ユエン・ウーピン(袁和平)
出演:キアヌ・リーブス(基努・里維斯)、チェン・フー(陳虎)
ユー・ハイ(于海)、カレン・モク(莫文蔚)、サイモン・ヤム(任達華)
イコ・ウワイス(基朗辛野)、サム・リー(李璨琛)
平田康之、イエ・シン(叶青) 他
タイガー・チェン(チェン・フー)は宅配の仕事をする傍ら太極拳を学んでいる。
その才能と太極拳への無垢な想いにドナカ(キアヌ・リーブス)は目をつける。
師匠の住む寺が老朽化し、都市開発のために取り壊されることになる。
それを防ぐためには改修が必要で、その資金を稼ぐためにタイガーは
ドナカに言われるままに密室での他流試合を繰り返すようになる。
そこで負けた者は二度と帰ることはなかった……
DVDで観ました。
キアヌ・リーブス監督作品。
主演のチェン・フーは「マトリックス」でスタントをしていた人。
ドナカに呼ばれて初めて彼のところに行ったタイガーに
不意打ちで襲いかかるMMA選手(ジェレミー・マリナス)。
このバトルでもう、私は全てを持って行かれましたね。
もう、興奮しちゃって!
好きだな~こういうの!
ちなみにこのMMAバトルの相手は
「ウルヴァリン」「グリーンホーネット」「エクスペンダブルズ」
「シャーロック・ホームズ」などでスタントをしていた方だそうです。
主人公がお金のために闇試合にのめり込んで行く、という
ありがちなストーリーではあります。
表では正式な武道の大会に出場しながら
裏では無法なバトルを繰り広げるうちに
やがてタイガーは太極拳の精神を忘れ
殺人マシンのようになっていくのです。
壊れていく彼を見るのがまた楽しい、
まるで自分がドナカ(キアヌ)になったような気分で。
やっぱり私はちょっとおかしいのかな?(笑)
試合の相手たちは様々な流派の使い手で
見応えじゅうぶんです。
南拳、テコンドー、ボクシング、散打、鶴拳、
モンゴル式、ハードスタイル、シラット等々…
どのファイターも凄いのですが
やはり目を引くのは「ザ・レイド」のイコ・ウワイス(シラット)。
彼を倒すわけにはいかないからか、
彼とは真剣には闘わないのですけどね。
南拳のジュ・クン(鞠坤)はこの映画の副アクションアドバイザーで
「エクスペンダブルズ」や「スピリット」でジェット・リーのダブルだった人。
カレン・モクは違法な試合を捜査する刑事で
その上司がサイモン・ヤム。
サイモン先生がチョイ役なのはちょっと残念だけど。
キアヌが悪役に徹しているところがいいです。
数々の主演でヒーローを演じた彼だから
つい自分を良く描いてしまいがちだと思うけど
そうではないところが逆にナイスです。
キアヌが乗ってる車がまたカッコいい!
タイガー・チェンのアクションはもう文句ないんだけど
どなたかも感想に書いておられたんだけど
残念ながら、ルックスに「華がない」。
無垢で純粋な太極拳の達人を演じるから、とはいえ
映画なんだからやはりルックスも大事。
ヘアメイクさんとスタイリストさん、
もうちょっとなんとか…という感じかな。
まぁそれはさておき、また彼のアクションぜひ見たいですね。
とても楽しませてもらいました。
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