10月8日…。
今から7年前の今日。

現役最後のマウンドになった日。

当時はまさか”最後”になるとは思ってなかった…。

正直その年は、投げれば投げる程、肩が壊れていってる事はわかってた。

7年前の今日、CSでロッテと、(当時)千葉マリーンスタジアム(現 QVCマリンフィールド)で先発登板。

その日は少し風も強く、フォームのバランスにいつも以上に神経を使ってたのを覚えてる。
(QVCマリンフィールドでは、良くありがちな事。)

フォームのバランスにいつも以上に神経を使っていたせいもあって、体に力みを感じながら投げてた事で、右腕にかかる負担がいつもよりあった。

そうなると、投げる度に壊れていってる事がわかっていた右肩への負担は、ほぼ耐えきれない程の状態。

でも、マウンドに上がった以上!
肩が壊れていってる事がわかっていても、マウンドに上がった以上は…、

痛い痒いは言いたくなかった。

その日は試合開始から、それまでよりも右肩に痛み以上のものを感じながら投げてた。

ただ勝ちたい…ただ負けたくない…一心だけで…。

そんな状態で本来のボールが投げれる訳もなく、あっさりロッテ打線に打ち返され、結局終わってみたら負け投手…。

チームも個人的にも、何も得る事が出来ひんかった。

それが最後のマウンドになるとは思ってもなかった。

結局、年明けすぐに手術。

それから2年後にまた手術。

終わってみたら、6年間のリハビリをしても、復帰出来る日は来なかった。

振り返ると、無理する必要はなかったのでは⁉︎と、思うかもやけど、なぜかそうも思わへん。

色々考えた末の答え。

自分なりにでも、心身共に削って来た事で得た、自分の居場所。

そんな状態でも必要としてもらってる事への喜び。

そういうものが俺の中にはしっかりあったから、その時の決断に、未だに後悔がない。

強がってる訳でもなく、ほんまに後悔がない。

ただ、想定外な事と言えば…、

もうマウンドに上がる事がないとは、思ってもみなかった事くらい…。

あと思う事は…、

プロフェッショナルとしては、あり得ない選択をしたかなと思う。

でもこれが俺の生きた方。

その生きた方やから、短い間でも結果を残す事が出来たと思ってる。

でも、真似はしてほしくはない。

誰もしないと思うけど…(笑)。

1年でも長く現役を続ける手段を見つけてほしい。

だからと言って、ゲガを恐れすぎて生き残れる程甘い世界ではない。

ゲガに強くないと生き残れない世界でもある。

難しいけど、どのプロスポーツも、そんなに甘くはないはず。

毎年この日になると、あの日の事を思い出す。

なぜならそれは…、

若い頃からお世話になりっぱなしの…、

現 WBC日本代表監督の、小久保さんの誕生日でもあるから!

一生忘れる事はないやろな‼︎


小久保さん、43度目の誕生日、おめでとうございます!          by  カズミ






ほな、また……。