★●がげん 【雅言】洗練された上品な言葉。正しいとされる優雅な言葉。
●1.が‐ご【雅語】大辞泉
「雅言(がげん)」に同じ。
 2.がごおんじょうこう【雅語音声考】
江戸時代の語学書。1巻。鈴木朖(すずきあきら)著。文化13年(1816)刊。語の第一義を音声に置き、言語の写声的起源論を説いたもの。
 
●が‐げん 【雅言】 デジタル大辞泉
1 洗練された上品な言葉。正しいとされる優雅な言葉。→俗言 →俚言(りげん)
2 和歌などに用いる、主として平安時代の言葉。雅語。
 
●がげん【雅言】大辞林 第三版の解説.
1 洗練された言葉。優雅な言葉。雅語。 ↔ 俗言
2 主として平安時代の和歌や仮名文などに使われた大和言葉。江戸時代の国学者や歌人が,正しく風雅なものとして尊んだ言葉。雅語。 → 俚言
 
●ゆうが 〔イウガ〕 【優雅】 デジタル大辞泉の解説.

[名・形動]
1 しとやかで気品があること。また、そのさま。「―な立ち居振る舞い」
2 俗事から離れて、ゆとりのあること。また、そのさま。「―な生活」
 
●き‐ひん 【気品】
どことなく感じられる上品で気高い趣。
「―のある物腰」「―の感じられる文章」
 
●きひん【気品】
気高い趣。どことなく凜(りん)として上品な感じ。
「 -のある顔立ち」 「 -の高い作品」
 
●しと‐やか 【淑やか】
[形動][文][ナリ]
性質や動作がもの静かで上品であるさま。また、つつしみ深いさま。
「物言いの―なお嬢さん」「―に振る舞う」 「 -なお嬢さん」 「 -に歩く」 「不思議さうに一寸(ちよ)つと見やりつ-に席を退(すべ)つた/社会百面相 魯庵」
[派生]しとやかさ[名]  [派生] -さ ( 名 )
 
●しとやか【淑やか】
( 形動 ) [文] ナリ 
物言いや動作が上品で落ち着いているさま。
「 -なお嬢さん」 「 -に歩く」 「不思議さうに一寸(ちよ)つと見やりつ-に席を退(すべ)つた/社会百面相 魯庵」
[派生] -さ ( 名 )
 
●ゆとり
物事に余裕があり窮屈でないこと。余裕。「経済的に―がない」「心に―を持つ」
 
●ゆとり
物事に余裕があって窮屈でないこと。余裕。 「 -のある部屋」 「 -のある生活」 「時間に-をもたせる」
 
●ぞくじ 【俗事】
世俗のわずらわしい事柄。日常の雑事。「―に追われる」「―にうとい」
 
●ぞくじ【俗事】
日常のわずらわしくつまらない用事。世俗的な事柄。 「 -に追われる」 「 -にかまける」
 
●せん‐れん 【洗練/洗煉/洗錬】
[名](スル)《物を洗い、または練ってよくする意から》
1 詩歌・文章の表現を推敲して、よりよいものにすること。「―を極めた文体」
2 人柄や趣味などを、あかぬけのした優雅・高尚なものにすること。「―された着こなし」
 
●こう‐しょう 〔カウシヤウ〕 【高尚】
[名・形動]学問・技芸・言行などの程度が高く上品なこと。けだかくてりっぱなこと。また、そのさま。「―な趣味」「話題が―すぎる」⇔低俗。
[派生]こうしょうさ[名]
 
●こうしょう【高尚】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
知性や品性の程度が高いこと。気高くて,立派なこと。また,そのさま。 ↔ 低俗 「 -な趣味」 「君の話は-すぎてわからない」 〔同音語の「好尚」はこのみ・嗜好,また,流行・はやりのことであるが,それに対して「高尚」は知性や品性が高くて立派なことをいう〕
[派生] -さ ( 名 )
 
●すい‐こう 〔‐カウ〕 【推×敲】
[名](スル)《唐の詩人賈島(かとう)が、「僧は推す月下の門」という自作の詩句について、「推す」を「敲(たた)く」とすべきかどうか思い迷ったすえ、韓愈(かんゆ)に問うて、「敲」の字に改めたという故事から》詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。「―を重ねる」「何度も―する」
 
●すいこう【推敲】
( 名 ) スル
〔唐代の詩人賈島(かとう)が,「僧は推す月下の門」の「推(おす)」を「敲(たたく)」にしようかと迷って,韓愈の助言で「敲」にきめたという「唐詩紀事 賈島」にある故事から〕
詩文を作るとき,最適の字句や表現を求めて考え練り上げること。 「 -を重ねる」 「原稿を-する」
 
●り‐げん 【俚言】
1 俗間に用いられる言葉。里人の言葉。俗言。俚語。→雅言
2 その土地特有の単語や言い回し。俚語。
 
●りげん【俚言】
1 俗間で使われる言葉。また,土地のなまり言葉。俗言。俚語。 → 雅言
2 (一地方の言語全体を方言というのに対して)共通語では使われない,ある地方特有の単語や言い方。俚語。
 
●じょう‐ひん 〔ジヤウ‐〕 【上品】
[名]品質のよいこと。また、高級品。「―だけを扱う老舗(しにせ)」⇔下品。
[形動][文][ナリ]品格のあるさま。品のよいさま。また、味などの洗練されているさま。「―な立ち居振る舞い」「―な味」「―に着こなす」⇔下品。
[派生]じょうひんさ[名]
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・じょう‐ぼん 〔ジヤウ‐〕 【上▽品】
1 仏語。極楽往生の人の機根による差異を分けた九品(くほん)の、上位3階級の総称。上品上生・上品中生・上品下生が含まれる。
2 一級品。上等なもの。「発句(ほく)は頭よりすらすらと言ひくだし来るを―とす」〈去来抄・修行〉
 
●じょうひん【上品】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
1 言動や顔つきなどに高い品格が感じられて好ましい・こと(さま)。高尚で洗練されているさま。 「 -な物腰」
2 上等な品。
▽⇒下品
[派生] -さ ( 名 )
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・じょうぼん【上品】
1 〘仏〙 極楽往生を九段階に分けた九品(くほん)の上位の三段階。上品上生・上品中生・上品下生の三つ。
2 上等。最上級。
 
●くほん 【九品】
〔仏〕
(1)浄土へ往生する者が、生前の性質やおこないによって受ける九つの段階。上品(じようぼん)・中品(ちゆうぼん)・下品(げぼん)の三品をさらに上中下で三分し上上品(上品上生)から下下品(下品下生)にいたる九つに分ける。三三之品。ここのしな。
(2)九種に分けた等級。上中下の三種を、それぞれさらに上中下に分けたもの。ここのしな。
「和歌―」
(3)「九品浄土」「九品蓮台(れんだい)」の略。
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・ここの-しな 【九品】
〔「九品(くほん)」の訓読み〕「九品(くほん)」に同じ。
「さてこそ―の上にも、さはりなく生まれ給はめ/源氏(夕顔)」
 
●九品(くほん)
http://p.tl/YED9
物質や人の性質を3×3で分類したもの。三三品(さんさんぼん)。
現在俗にいわれる上品・下品(じょうひん・げひん)の語源とされる。
またしばしば、九品浄土(9の等級に分けられた浄土)や九品蓮台(同様の蓮台)を単に九品と呼ぶ。
 
●ぞっ‐かん 〔ゾク‐〕 【俗間】
俗人の住む世の中。世間。民間。
 
●さと‐びと 【里人】
1 その里に住んでいる人。その土地の人。「薪とる―の話によれば」〈樗牛・滝口入道〉
2 田舎に住む人。
3 里方の人。実家の人。「御かたがたの―侍りつるなかに」〈源・花宴〉
4 宮仕えに出ないで、里にいる者。「白馬(あをうま)見にとて、―は車きよげにしたてて見に行く」〈枕・三〉
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・り‐じん 【里人】
村の人。さとびと。
 
●しろ‐うま 【白馬】
1 毛色の白い馬。はくば。あおうま。
2 濁り酒。どぶろく。「わるくすると―の一盃(いっぺい)もひっかけられねえんだが」〈蘆花・黒潮〉
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・はく‐ば 【白馬】
まっ白な毛色の馬。白駒(はっく)。
 
●しろうま【白馬】
1 毛色の白い馬。はくば。 → あおうま(青馬・白馬)
2 濁り酒の異名。濁酒。どぶろく。
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・はくば【白馬】
まっ白な馬。
[句]白馬は馬に非ず
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・はくば【白馬】
長野県北西部,北安曇(きたあずみ)郡の村。白馬(しろうま)岳・八方尾根への登山やスキーの基地。
 
●世界大百科事典内の白馬の言及.
・【どぶろく(濁酒)】より
…〈すみさけ(清酒)〉に対する〈にごりざけ〉で,濁醪(だくろう)ともいう。清酒の醸造過程でできる〈もろみ(醪)〉をかす(粕,糟)をこさずに,そのまま飲用に供するもので,〈もろみ(諸味)酒〉ともいい,白濁しているところから〈白馬(しろうま)〉の俗称もある。禅僧一休宗純の《狂雲集》に〈喫酒は必ず濁醪を用ゆべし,肴はすなわちその糟のみ〉と見えるが,よくできたものには清酒とは異なったうまみがある。…
・【ウマ(馬)】より
…あかつきの女神ウシャスも馬に引かせた車に乗って1日のうちに万物のまわりを巡回している。北欧神話では,太陽の侍女と夫が2頭立ての戦車を御し,昼の神が白馬に引かれた戦車で走っている。前1400年ころのデンマークのトルンドホルム出土の青銅製の馬に引かれた四輪車は,車の上に太陽を象徴する黄金の円盤を乗せているのである。…