そして明日も何かを探し続けて 何度だって脱ぎ捨てる〜ウロボロス公式Twitter&FB | トリプルオルタナティヴズ

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上野樹里ちゃんのこと、本のこと。

4月よこんにちは
新生活をスタートされた皆様、おめでとうございます
わたしも、相変わらずの毎日を新鮮な気持ちで頑張りたいと思います(´∀`)はーい!

なにしろ深刻なウロボロスロスでして。
自分の気持ちを成仏させるためにいろいろ書こうと張り切ってはいるんですけど、何から手をつけていいやら…(´・ω・`)と、足踏みしていたんですが、ちょっとこれはもうすごい伝説を見ちゃったからまずはこれ!

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「ウロボロス~この愛こそ、正義。」
公式Twitter&Facebookが2015年3月31日、0時をもって終了しました。
更新終了ではありません・°・(ノД`)・°・
アカウント消去です・°・(ノД`)・°・

すごかったんですよもーーー!!皆さん見ました?!
なんだかわからないけどすごいもの・を目撃してしまった衝撃と興奮に震え、寂しさと手のひらの残像の美しさに涙し、ああもう進まなきゃいけないんだと無理やり前を向かされて、あの夜は眠れませんでした。いや寝たけども。

素晴らしかったの一言に尽きる伝説の公式アカウント。
幕引きの格好良さに敬意を表して、原文を載せることはしないけれど、わたしの記録として書いておきたい。

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ウロボロス公式Twitterは2014年11月29日、クランクインのお知らせと共に始まりました。4ヶ月間で実に712ツイート。告知はきめ細かく、ネタバレは一切せず、現場エピソードは盛りだくさん、小栗さんとのスリリングな掛け合い(笑)などなど、とことん楽しませてくれました。フォロワーはあれよあれよと言う間に15万人を突破、最終回の放送後も1万人増えて、一番多い時は16万人を超えていました。

ドラマの公式アカウントのフォロワー16万人って、わたしの感覚では相当ショッキングな数字なんですけど、こういう数字って時代が変わるにつれ価値がわからなくなっていくものだと思うので、ちょっとデータを載せておくよ(σ・∀・)σ



2015年冬ドラマ公式アカウント(一部)
「学校のカイダン」116,195人
「残念な夫」25,868人
「問題のあるレストラン」20,210人
「デート~恋とはどんなものかしら~」19,094人
「流星ワゴン」18,596人

樹里作品公式アカウント(一部)
「陽だまりの彼女」 67,007人
「アリスの棘」 4,446人

フォロワー数は4月1日に調べた時の数字で、最高数値ではないです。最終回終わったら外す人が多いそうなので。比較してどうこう言いたいのではなく、だいたいドラマの公式Twitterってこんな感じだよ、というデータね。学校のカイダンはSNS世代がターゲットだからか、ずば抜けてますが 



Facebookは、アカウントがあってもTwitterと連動する以外にあまりやりようがないイメージだったんですけど、ウロボロスは「ウラバナシ」というタイトルで、140文字ではおさまらない裏話を、毎週オンエア後にたくさん書いてくれました。

キャスティング秘話、美術ほかスタッフワークのこだわり、マナセファーンの歌詞の解説とかとか。だけどあの場面はこういう意味でした・等という内容の補足はしないところが、佐野さんの気持ちの良いところだったと思います。届けたものに対して言い訳は一切しない。自信を持っていたのもあるだろうけど、清々しい人だった。

Twitterとの連動はせず、コンテンツはほぼそれのみだったんですが、充分すぎるほど充実していたと思います。少なくともわたしはこういう運営の仕方を初めて見ました。



そう、2015年の時点では、公式アカウントに良いとか悪いとか正解不正解はなくて、担当者次第という感じです。がんばるか、そうでもないか、好きか、それとも興味がわかないか。そもそも絶対に開設されるわけでもない。冬ドラマも全部の作品にアカウントがあったわけではありません。今知ったけど

ウロボロス公式の何がすごかったかって、いろいろあるんですけど。

まずわたしが驚いたのは、最初に「プロデューサーの佐野です」と挨拶があったこと。今まで見てきた公式は、広報のイニシャルさんとか、特に名乗らない場合もあったから、はっきりと役職と名前を出したことがちょっと新鮮だったのでした。しかも、運営は一人でやると言う。普通だったら知り合うこともない偉い人である、チーフプロデューサー佐野亜裕美さん。

この人が、丸腰でお客さんの一番前に出て試行錯誤迷走大胆と繊細謙虚と愛情と情熱最後はフォロワー全員を視聴者部の部下にするという、極彩色の4ヶ月を魅せてくれたのです。



今でこそ伝説を築いた人ですが、佐野さんは最初から終盤のような誰からも愛される、最強の公式ツイートをしていたわけではありません。ご本人がおっしゃるとおり、SNSには慣れてない様子だったし、誰を喜ばせたいのか、どこに向けて発信しているのかが明確でないように見えました。

だけど、最初てんやわんやするのはだいたいどの公式もそうだし、とにかくこのドラマに賭ける熱い気持ちがだだ漏れていて、不思議と心惹かれるものがあった。なんだか大変そうだけど、この人を見守らなくてはと思ったのでした。

そう、この公式アカウントは、佐野プロデューサーのSNS担当としての成長ドキュメンタリーでもあったのです。

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同世代だからでしょうか。若くして(32歳!)チーフプロデューサーに抜擢された最初の作品、斗真くんの5年越しの思いが込められた作品であるウロボロスに賭ける佐野さんの情熱と、仕事に対する真摯さがとにかく気持ちが良かった。

プロデューサーの仕事とはもちろん、SNSがメインではないはずです。激務に追われる中でのプラスアルファのコンテンツ。大変だっただろうなと思います。

役者ではないのに、観客の一番前に出るということは覚悟のいることです。
ちやほやエールを送られるばかりではなかったはずです。画面の向こうにいるわたしたちは得体の知れない巨大な波だったかもしれない。だけど一人一人の人間として向き合ってくれました。意見を聞き、時には返信もし、受け入れて、変えられるところは改善していった。

地方で番宣が見られない人をいつも気遣って一言添えていました。内輪ネタになりかけたときは、慌てつつも丁寧に補足をしていました。新しいことをしようとするとき、いつも視聴者のためにあれこれと悩んでいました。

そんな佐野さんを見守るばかりではなくて、副音声企画をやると聞いた時には驚き、視聴者プレゼント企画をやると聞いた時にはもっと驚き(笑)、1分間のスピンオフも楽しんだし、めくるめく裏番組に対して諦めたり卑屈になったり一切しない、その攻めの姿勢に惚れ惚れしました。

そうやってすこしずつ、わたしたちの関係というものが築かれていった。お互いに真剣だったからこそ、確かに交流があったと感じられる4ヶ月でした。

本編でイクオっちが、最初から最後まで自分の選択から逃げなかったし、一度も誰のせいにもしなかったことがわたしは印象的だったんですけど。
なんだかそれに少し似ていて、佐野さんが公式アカウントを運営する上で、覚悟と責任をもって徹底的にやるというシンプルでまっすぐな姿勢が好きでした。

そして今となっては、ですが。
これだけ愛情を注ぎ、まわりからも愛され、実際に大勢の手にかかることによって大きく動いた物語の結末を、最初に決めていた通り頑として貫いた人なのでした。



視聴者部という言葉は、佐野さんがわたしたちにくれたものです。
3月15日のFacebookでのウラバナシで、最終回への抱負と、リアルタイム視聴のお願いの締めくくりに、「視聴者部の皆さまも是非、宜しくお願いします」と書かれていたのでした。

これを初めて読んだ時の驚きはちょっと忘れられない。そんな概念初めて聞いた
ら(・∀・)/ 今まで樹里ちゃんの作品をリアルタイムで受け取る時は、いつもすごく一生懸命だった気がする。しっかり受け止めたいという思いがまずあって、そのためにできることがあったらする、みたいな。その真剣さって、どこかこの視聴者部という言葉で成仏するものがあったんです平たく言うと、すごくうれしかったんですよね。

今、確認して思ったけど結構最近の話なんだね

あっという間に浸透したこの言葉は、あの結末を迎えるチームウロボロス、そしてわたしたちにとって重要なものだったような気がする。いや、なくても同じだったのかもしれないけど。でも、わたしにはそうだった気がする。視聴者部として腹をくくったというか、逃げられないからね。こっちは受け止めることしかできないから。



とにかくそんな佐野プロデューサーが、4ヶ月の間、見ず知らずの大勢を相手にあーだこーだ言われながらそれを全部いったん呑み込んで、変えるべきところは変え、譲らないところは譲らず、ものすごい勢いで成長していった、それに比例するようにフォロワーが恐ろしい勢いで増えていった。もう、公式アカウントそのものがひとつの作品だったなあと思います。結末も含めて。

そしてまだ感想書けてないけど、いったん全部呑み込んで自分だけの結論を出すというのは、美月の圧倒的な包容力について考えた時に浮かんだ言葉でした。作品と作る人は鏡ですよね。面白いなぁ。

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3月いっぱいでアカウントを消しますというお知らせは、最終回オンエア翌日、21日のツイートでされました。それを読んだときは、
BORDER (旬くん主演ドラマ)のアカウント削除を知っていたので、やっぱりそうか。と静かに思ったんですけど。31日が迫ってくるにつれて、寂しさが大変なことに( p_q)

さくさく保存も頑張りましたけど(それ書いちゃいけないやつ)、せめてDVD&Blu-ray発売まで残さなくていいのかとか、これだけ評判もよく話題になってるのに貴重なコンテンツをなくしてしまっていいのかとか、あれこれ気を揉んでみたりですね。本当に楽しませてもらったし大好きになっちゃってたから本当に本当に消さないでほしかった(本当にの多用は佐野さん風w)

だけど寂しさと同じくらい、その潔さに心動かされました。ウロボロスらしいなと思った。だからわんわん騒いでただけで納得はしていたの 人間ってむつかしいよね。

で、で、どうやって最終日を迎えるのかとドキドキ見守っていたわけです。アカウント削除する公式なんてわたしの中に前例がないからさ!(・∀・)/



Facebookは数日前に、最後の投稿です、とあったので心の整理はついていました。その最後のやつ、三本柱それぞれへの想いを綴った投稿が名文すぎて、もう完全に成仏したよね
Twitterも、佐野さんが空き時間に最後の投稿をしてくれて、あとは翌日出社してから消すとかそんな感じかな?と思っていました。いや正確には、そんなのほほんとした感じにはならなそうだけど…とも思ってました。笑

閉鎖が何時頃なのもわからなかったので、夕方お礼のリプライを飛ばしましたが、わたしのTLみんな送っていて、熱いメッセージたちに感動(iДi)通知欄はすごいことになってただろうなあ。


22時頃、佐野さんからご挨拶ツイートがありました。駆け出しプロデューサーでSNSも不慣れだったけれど、視聴者部のみなさんに助けられました、と
・°・(ノД`)・°・
最後に段
野さんの投稿があるかも…と前日につぶやいていて、彼だって忙しいだろうにそんなこと言っちゃって大丈夫?とちょっとハラハラしてたんですけど、それも信じて待っていて大丈夫です、ということでした。


その後、段野さんこと小栗旬さんもつぶやいてくれました。なんだかもうタッちゃんではなくて、小栗さんという感じでした。メガネの写真と共に。
彼はこの数ヶ月、同じ公式アカウント内で「(段野)」と目印をつけ、沢山ツイートしてくれました。斗真くんの分まで・という思いの伝わる、ユーモアに溢れたつぶやきばかりでした。
なんていうか…本当に素敵な方だね。役者としては以前から好きだったけど、今回、ご本人の底知れない魅力に触れることができたのは財産だなあ。つかみどころのない人だと思ってたけど、やっぱりそうだったけど(笑)ありがとうございました、お疲れ様でした。
ダンタツフォー
エバー!・°・(ノД`)・°・


さらにその数分後、とにかく写真が盛りだくさんだったウロボロスTwitter、最後の写真投稿がありました。加工職人が撮影したクランクアップの日のチーム段野さん。青空と笑顔が清々しかった。
加工職人こと斗真くんに関しては、書き始めたら止まらなくなってしまうのでひとことだけ。自分は書けない・写れない、主演作品の公式アカウント。こんなにも愛情をもって盛り上げる方法があるなんて、わたしには逆立ちしても思いつかなかった。
斗真くんが撮った写真、全部素敵だった。だって目線が。レンズを見るみんなの目が楽しそうで、愛情に溢れてた。
いつも撮影してる職人の姿を思い描いてはほっこりしてました。ありがとう、お疲れさまでした。


そして、最後の投稿は23時59分。
佐野さんからのメッセージでした。
やっぱり役職と名前で締めくくられた、深い感謝が込められた1ツイートを、受け止めて噛み締めて1分後、0時ちょうどに。

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再読み込みしたらこれ。

えええええええええええええええええ!!!!
( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚

き、消えた・・・!!!ほんとに消えた・・・!

ちょ、かっこよすぎか~!!・°・(ノД`)・°・

しばらくほんとに放心状態で動けませんでした。なんだこれなんだこれと頭ぐるぐるで。自分のプロフィール見たらフォローが一人減っているし、リツイートもお気に入りもしゅるるんと消えて跡形もないのです。まるで陽だまりの彼女です。

すごい…どこまで揺さぶってくるのかウロボロス。
ちなみに心配してたDVD&Blu-rayの宣伝に関しては、専用アカウントを用意して佐野さん自ら告知するという丁寧なお仕事でした。しっかりしすぎか!笑

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@ouroborosDVDBD
このアカウントの担当は佐野さんではないそうですが、発売は8月だというのにさっそくご挨拶ツイートをして下さって、頼もしいし、これから楽しみです( ´艸`)




いやあ…なんて言えばいいんだろう。
こんなドラマチックな展開初めてだからさ。笑
アカウントを消してしまったことはやっぱり惜しいし、TBSは内部資料としてちゃんと保存してあるの?佐野さん個人が愛されたのだとはいえ、公式 SNSの運営方法としてならうべきことは山ほどあるよ?!といらぬ心配を始める始末なんですが(´・ω・`)

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今だからこそ尊いし、今しかないから愛おしい。
何度も完成させては壊して、新しいものを創っていく。
うしろは振り返らない。前だけを見る。


そんな、並べれば美しいけれど実際はなかなか出来ないことを、鮮やかに見せてくれたことに感謝したい気持ちです。わたしが拍手したいのはそこかなぁ。だって、自分の人生もそうだから。これからも生きていくのであれば。これが作品とチームの核にあるものに近い何かなのだとしたら、やっぱり好きだ。出会えてよかったとぼんやり思うのでした。

もう次の作品に入ってる方もいるだろうし、わたしだって日常に戻って仕事している。それぞれのご活躍を心から祈りつつ、チームウロボロスが再結集する日がいつか来たら、視聴者部として駆けつけたい。それまでお互い頑張りましょう。
…という、すっかり仲間気分だから。笑

佐野さん、罪な人です。ここまで引きずり込むなんて。
文字だけのお付き合いでこんなにも熱が伝わること。ひとつの作品の向こうに、沢山の人の仕事がちゃんと見えていること。思いが大きなうねりとなっていく姿をこの目で見たこと。それはそのままわたしの勇気になった。一生懸命仕事をしよう、そうやって生きていこうと思えたから。だからありがとうと言いたい。こんなに長く書かなくてよかったとわたしも思うけど(笑)、ありがとうと言いたいのです。

4ヶ月間、画面の向こうに見つめた、あなたのことが好きでした。
ありがとうございました。また会える日を楽しみにしています。