PWG:Sold Our Soul For Rock n Roll Part2~Pride~ | コアドラのプロレス研究室

コアドラのプロレス研究室

プロレスレビュー、泥陀羅、ライブ雑感記など書いてます。
WWE/TNA/ROH/PWG/CHIKARA/CZW/DGUSA/AAW/AIW/EVOLVE/ドラゲー/新日/全日/DDT/大日/ K-DOJO/Wrestle-1/CMLL/AAA/IWRG/DTU


ACH vs.リコシェ
硬いレスリング。技は堅いが動きは軽く、キレがあります。
飛ぶぞ飛ぶぞと匂わせておいて飛ぶことはなく、ヘッドシザースやバク転で軽量級のアイデンティティを大いに示します。
ACHが一つ飛ぶと、会場を巻き込んでのムーブメント。PWGのようにレスポンスの良い会場との親和性の高さを見せます。
リコシェがACHの作った流れにうまく乗っかったのも素晴らしい。
ACHは容易にダイブを連発しないように工夫を図っていますね。まだ対戦相手の力量に依存しているところはありますが、レスリングであったり、アクションであったり、間を使った行動で、いかにダイブを最後まで温存できるかを焦点に絞れています。飛びはしないものの走り回ってリングを広く使う工夫も良い。ただ飛べるだけでとどまりません。リコシェもACHの意図に付き合ってくれました。
ため込んでいたものを爆発させれば二人ともたぐいまれな瞬発力で試合をクライマックスに導きます。強弱の付き方が心地よく、何度も手を合わせてさらに上の次元に行ってほしいと感じさせるカードでした。好勝負。


マウント・ラッシュモア(ケビン・スティーン&ニック&マット・ジャクソン) vs.トレヴァー・リー&セドリック・アレキサンダー&ジョニー・ガルガーノ
YBが奇襲を仕掛けて、一気にスパート。混沌とした空間を作り出します。
全員が入り乱れる展開は短く瞬間的なものにとどめておいて、即座にリーの孤立に移行。展開の整理がスマートですね。リーのアクションもきめ細やかです。
孤立が終わるとお次はガルガーノの番。テクニック、トペコンで瞬時に空気を変えた後、YB、スティーンが再び捕えるパワープレイ。スティーンが自由奔放に暴れまわったかと思えば、YBが補佐役に回り、主張をしながらも参謀を務めます。
最後はセドリック。すぐれた瞬発力とバネで魅せました。捕まるプロセスも秀逸です。短時間でありながら自分を主張して見せました。
6人の入り混じり、混沌とした展開、矢継ぎ早に繰り出されるユニークな発想の数々。息つく暇も与えない終盤戦は圧巻です。素晴らしい好勝負。



アダム・コール(ch) vs.カイル・オライリー PWG世界王座ノックアウトorサブミッションマッチ
コールがマイクで煽って、激高するオライリーの図を導入に。互いの魅力を出せる攻めのオライリー、ヘタレ受けのコールです。
互いの手の内を知っているからこそ、待ちでも試合が作れるのは大きいですね。
決着手段が二通りに絞られたことで、攻め口も明瞭になり、ハードヒットとサブミッションに偏る展開も受容され、内容が整理されています。
フォールが手段から外される分、すべてのアクションに時間がかかることを踏まえて、基本は早い展開で終始すべきでした。ゆったりと試合を進めすぎたのはもったいなかったですね。シークエンスでも十分見せれるだろうふたりだけに、スローテポはあまり合わないですね。
終盤は無難に行った感はありますがフィニッシュの破壊力は抜群。元タッグパートナー同士としての側面も十分に感じさせました。好勝負。


購入はこちらから!




試合結果
ACH vs.○リコシェ
○マウント・ラッシュモア(ケビン・スティーン&ニック&マット・ジャクソン) vs.トレヴァー・リー&セドリック・アレキサンダー&ジョニー・ガルガーノ
アダム・コール(ch) vs.○カイル・オライリー PWG世界王座ノックアウトorサブミッションマッチ 新王者誕生