PWG : Battle of Los Angeles N2 Part1~Rise today~ | コアドラのプロレス研究室

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キャンディス・リレイ vs.リッチ・スワン トーナメント1回戦
スワンが端的に力量差や性差を示し、ヒール寄りの立ち回りをすることで、合法的に道化を演じています。身体能力の高さも織り交ぜて、埋められない壁をわかりやすく示している。
反撃のプロセスに油断をナチュラルに組み込みながら、キャンディスが被虐をメインにしっかりと受け切ったことで、試合が成立しました。よいオープニングです。


チャック・テイラー vs.ジョニー・ガルガーノ トーナメント1回戦
アクションも攻防もゆるい序盤。この二人ならではのユニークなやり取りは見ごたえがありますが、PWGの空気に迎合しすぎて緊張感に欠ける。終盤にひとつ矢継ぎ早に素晴らしい攻防を見せるものの、あっさりと終らせてしまうトーナメント仕様で、もやもやとしたものが残る。良い試合。



リコシェ vs.クリス・セイビン トーナメント1回戦
身体能力を生かした軽やかな攻防を作っています。自由な反応を見せる会場にレスポンスを緩やかに返しながら、独創的に試合を運び。畳みかけるように技を重ねるだけではなく、互いの長所を引き出しあうように技の使い方を考えていますね。
数を重ねる攻防を提案したのだから、最後は工夫がほしかったですね。恰好がついただけで終わってしまいました。良質な試合止まり。



レッドラゴン(カイル・オライリー&ボビー・フィッシュ) vs.ビフ・ビューシック&ドリュー・グラック
テクニックを見せた上で、タッグ屋としての地力をレッドラゴンが見せつけます。個人間の力量をグラックとビューシックに傾かせ、タッグアクションの詰め込み具合でバランスをとっています。ビューシックとグラックは高度な連携は少ないものの、アシストに妙を見せて孤立を作り出しています。
多人数のアクションを極力抑えて、広げ方を模索しながら、入り乱れるよりは、WWEライクなタッグムーブを使った試合運びで内容を整理していきます。忙しい試合というよりかは一つ一つのムーブに余韻を持たせるような進行で、テクニシャンとしての力量をたっぷりと見せつけた内容に。好勝負。


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試合結果
○キャンディス・リレイ vs.リッチ・スワン トーナメント1回戦
チャック・テイラー vs.○ジョニー・ガルガーノ トーナメント1回戦
○リコシェ vs.クリス・セイビン トーナメント1回戦
レッドラゴン(カイル・オライリー&○ボビー・フィッシュ) vs.ビフ・ビューシック&ドリュー・グラック