PWG : Battle of Los Angeles N1 Part2~Chess game~ | コアドラのプロレス研究室

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トマソ・チャンパ vs.マイケル・エルガン トーナメント1回戦
よーいドンで殴り合い。そのままラフファイトに走ります。早い段階でいろいろと詰め込んでいますが、反応が良いので親和性は高い。
超滞空ブレーンバスターを股間掴みで返したりと自由にやり取りを紡いでいますが、苛烈さに裏打ちされていて、肉弾戦としての迫力に満ちている。エルガンがディティールを調整しつつ、疾走感を維持。チャンパもサブミッションをここぞで使えるようになったので試合運びに深みに出ました。自由律で騒ぐファン達に対して、ムーブメントを生み出せたのはこの二人の肉弾戦だからこそでしょう。
トーナメントの形式を逆手にとって、ラリアットを頂点に持ってきたのは素晴らしい感覚でした。好勝負。


AJスタイルズ vs.ブライアン・マイヤーズ(カート・ホーキンス) トーナメント1回戦
構図としては一応元WWEvs元TNAですが、如何せん比較するのは、むごい空気。AJの一挙手一投足に注目が集まり続けます。
分かりやすいヒールvsフェイスの構図。スタイルズもBCの立場を崩さない程度に試合を作っています。
マイヤーズもトレント?と似たような状況ですね。どこまで出していいのか測りかねてるのか、印象に残るようなムーブの一つも出せていない。独創性は忌んでいないという片鱗は一部には感じるが、不発気味。凡戦というのも厳しいですね。


ドリュー・グラック vs.カイル・オライリー トーナメント1回戦
例によって好き勝手な反応を示すファン達。適宜反応を返しつつ、濃厚なレスリングで即座に空気を変えて見せます。良くも悪くも自由な会場で、ピュアな技術で黙らせてみせるのは素晴らしい。
緩急として使う打撃の使い方もうまいですね。数を重ねずに一撃の余韻を聞かせています。
技の攻防で唸らせるのは良いものの。重ね方はまだまだ改善の余地がありますね。倒れていることの意味付けを打撃でしか見いだせていません。サブミッションのやり取りで十分に魅せれるので、ダメージ表現に気を配るとこの内容で深みのあるものになったでしょう。オライリーがうまく形を付けようとしましたが、試合を通してやれるとよかった。ぎりぎり好勝負としましょう。


マウント・ラッシュモア(アダム・コール&ニック・ジャクソン&マット・ジャクソン) vs.ベスト・フレンド・オブ・ロー・モラル・ファイバー(ザック・セイバー・ジュニア&チャック・テイラー&ケニー・オメガ)
セイバーのヨーロピアンレスリング由来の鮮やかなテクニックで瞬時に空気を作り上げます。コールはヘタレではなく見得を切って張り合おうとしていますね。
YBの行動はよくわからなかったものの、お次はテイラーの時間。周りのサポートを受けながら手短に試合を盛り立てました。素晴らしいアピールです。
ケニーがようやくリングに入ると、試合を加速させ多人数スポットへ。矢継ぎ早に展開を変えていますね。序盤から詰め込んで見せると負傷中のトレント?も入って場面転換。
セイバーの孤立も手短でしたが、全体的に展開の移ろいが早い進行です。オメガの爆発力、セイバーのサブミッション要素が加わったことで、試合の展望に大きな変化をもたらすことが出来ました。
使える環境全て詰め込んで、ファンマッチとして非常に高い完成度を誇った試合を完結させました。MOTNの好勝負。




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試合結果
トマソ・チャンパ vs.○マイケル・エルガン トーナメント1回戦
○AJスタイルズ vs.ブライアン・マイヤーズ(カート・ホーキンス) トーナメント1回戦
○ドリュー・グラック vs.カイル・オライリー トーナメント1回戦
マウント・ラッシュモア(アダム・コール&ニック・ジャクソン&マット・ジャクソン) vs.ベスト・フレンド・オブ・ロー・モラル・ファイバー(ザック・セイバー・ジュニア&チャック・テイラー&○ケニー・オメガ)