PWG : Battle of Los Angeles N1 Part1 ~NEW FACE~ | コアドラのプロレス研究室

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ボビー・フィッシュ vs.TJパーキンス トーナメント1回戦
キャッチスタイルの試合運び。ゆるく蹴り合いを始めてPWGの空気にも合わせたところで、フィッシュの老獪さが光る。トリッキーな打撃を混ぜた脚攻めは変幻自在でTJPのダメージ表現も生々しい。
ややあっさりなところもあるものの、ピュアなレスリング要素が光る素晴らしいオープニング。もう2,3分くらいやってれば好勝負にしても良かった。トーナメントの弊害が出てしまいましたが、良質な試合。


ビフ・ビューシック vs.ロデリック・ストロング トーナメント1回戦
堅いレスリング。軽快でありながら、やり取りは厳しく当たっています。打撃とレスリングをバランスよくちりばめていて、心地よさを感じます。
ビューシックにとってはエドワーズとの一戦が頭にあるでしょうし、ロデリックにとってはこれまでの経験をつなぎ合わせて、最適解を導いています。
ビフがトペコンでビッグスポットを作ると試合のペースはアップ。ダメージを軽くして、動き続けることを念頭に置いていますね。停滞をかなり少なくしています。トーナメント仕様で短時間の試合になるということを見越した構築で、端的にこの試合の可能性を示しました。良質な試合。


トレヴァー・リー vs.セドリック・アレキサンダー トーナメント1回戦
ユニークな引き出しを多く開けながら、リングを広く使った駆け引きを見せています。ファンからのリアクションに乗っかりすぎない程度に返す余裕もある。乗っかりすぎると内容が逐一軽くなりますが、そうなることなく適切な返答を出来ていますね。
リーが細かに調整を働かせて、サブミッションもうまく落とし込むので、強弱も繊細です。ただし、両者に共通して言えることは勢いに任せると細かなところでミスが出てしまいますね。若さゆえと言えば聞こえはいいですが、精度を上げて見栄えや確実性を上げることも今の二人には必要な事項です。フィニッシュはインパクトはあるが唐突。やはりトーナメント仕様になっています。良質な試合。


ワールド・キューテスト・タッグチーム(ジョーイ・ライアン&キャンディス・リレイ)(ch) vs.ジ・インナーシティ・マシンガンズ(リコシェ&リッチ・スワン) vs.フランキー・カザリアン&クリストファー・ダニエルズ PWGタッグ王座3WAYマッチ
ライアンがゆるい空気を作り上げてしまうと、そのまま突っ走ってしまうかと危惧されましたが、ダニエルズがうまく乗っかったうえで料理してくれました。
ICMはチャントが起きてしまうのに対してスルーして、タッグムーブで試合を締めてくれる。3WAY形式もあって、交代絡みでの駆け引きもうまく見せています。
ダニエルズ、カザリアンもヒールに寄りながらも、豊かなタッグムーブを持ち合わせているし、新たな攻防が生まれたことで展開が広がりました。
困ったらキャンディスという大前提がある中で多少過剰になってでも展開を詰め込んだものの、やや間延びが目立った印象。参加人数が多いとキャンディスの孤立も作りにくいですからね。好勝負に及ばずの良質な試合。



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試合結果
ボビー・フィッシュ vs.○TJパーキンス トーナメント1回戦
ビフ・ビューシック vs.○ロデリック・ストロング トーナメント1回戦
○トレヴァー・リー vs.セドリック・アレキサンダー トーナメント1回戦
ワールド・キューテスト・タッグチーム(ジョーイ・ライアン&○キャンディス・リレイ)(ch) vs.ジ・インナーシティ・マシンガンズ(リコシェ&リッチ・スワン) vs.フランキー・カザリアン&クリストファー・ダニエルズ PWGタッグ王座3WAYマッチ