何もしない凄腕【33】 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

 4月に北陸に乗り鉄に行った帰りの出来事。
 4月下旬に、私は日帰りで、北陸まで特急「花嫁のれん」と「べるもんた」を乗りに出かけた。往復北陸新幹線を利用した、日帰り強行軍だ。
 前日の土曜日も遅くまで仕事だったから、睡眠時間3時間以下で、乗り鉄に出かけたことになる。特急「花嫁のれん」でも「べるもんた」でも、日本酒が出されて、酔っぱらって体力を消耗して、疲れた状態で都心に着いたのだった。
 
(写真↑は「べるもんた」の日本酒)

 都心から、普通列車グリーン車に乗って、自宅に帰る。

 車内販売に来たのは、このGAC(グリーンアテンダントセンター)でもトップクラスの凄腕アテンダントさんだ。いつもなら、ビールでも飲むのだが、疲れていたからオレンジジュースにした。
 日曜の遅い時間帯だから、席は結構空いていた。乗車率は20%台だ。空いている時なら、このアテンダントさんは「日曜なのにお仕事ですか」とでも、声をかけてくれることがあるが、この時はスルーされた。
 

 私は、降りる駅に着く直前に目が覚めた。ウトウトしてしまったようだ。
 
アテンダントさんいわく、
『かなりお疲れのようでしたので・・・』

 寝不足と体力の消耗で、私の表情が、やつれていたようだ。私は普段、凄腕アテンダントさんが巡回して来たら、凄い技を出すかを注目したりするが、この日はボーッとしていたから、非常に目立ったようだ。
 だから、アテンダントさんは、オレンジジュースを売った後、疲れている客に、ゆっくり休んでもらおうと考えたに違いない。
 私はウトウトしていても、「車内販売でございま~す」という声には反応する習性がある。私の近くでは、無言で通り過ぎたからね。
   凄腕アテンダントさんだから、もし私が降りる駅に着いても寝こんでいたら、声かけしてくれたような気がする。

 「何もしない」というサービス、これが効果的にできるようになれば、一流だろう。