ファジアーノ岡山のサポーターの皆さん、そして岡山の皆さん、こんにちは。

昨日は清水エスパルスとの試合に、1万人を超える方々にご来場いただきました。ありがとうございました。素晴らしい雰囲気の中でサッカーをさせていただき、清水エスパルスという大きなクラブにスタジアム一体となって立ち向かうことができました。その分、勝つことができなかったことは申し訳なく、残念に思いますが、私たちの戦いはまだ折り返し地点です。ここから始まる本当の戦いを前に、課題があることは当然で、私たちはまだまだ成長していかなくてはいけないことを気付かされたと前向きに捉えて、次に進んでいこうと思っています。

昨日の試合でJ2リーグは一巡し、前半戦を終えました。21試合が終了し、勝ち点39、順位は4位です。これはファジアーノ岡山史上最高の数字だと聞きました。ファジアーノが着実に成長していることを示す数字としては素晴らしいことでしょう。しかし、私たちは今年、本気でJ1を目指しています。3チームしか昇格を果たせないことを考えるとまだまだ足りないと言わざるを得ません。事実、自分たち次第でもっと勝ち点を上積みできたと思っています。

ただ、空気は変わりつつあると感じています。選手たちに今あるのは悔しさであり、もっと上を目指したいという渇望です。4位というのは、自動昇格圏の2位もプレーオフ圏の6位も意識できる状況ですが、私たちに今あるのは明らかに上であり、下ではありません。自力を徐々に見せてきている、「元J1」組に堂々と勝負を挑んでいきたいと思っています。

ここから先がJ1に上がったことのないファジアーノ岡山にとっては本当の戦いだと思います。そして、その中を勝ち進んでいくために私はここに呼ばれたと思っています。順位表を見て、J1にいたクラブに囲まれているこの状況に奮い立たないわけがありません。「サッカー人生を賭けた挑戦」と心して岡山に来た誓いをもう一度思い出して、後半戦に臨みたいと思っています。

本当に昇格を成し遂げることができれば、ファジアーノ岡山にとって、そして岡山にとって、2016年は歴史的な年になります。しかし、厳しいですが、成し遂げられなければ何も意味はありません。それがこの世界です。

ファジアーノ岡山のサポーターの皆さん、そして岡山の皆さん、この夢に一緒に乗っかってみませんか?元J1のクラブに比べたら、まだまだ歴史も浅い私たちファジアーノ岡山がこの夢を叶えるには「普通」ではいけません。そこには大きなうねりが必要です。常識を打ち破ることが必要です。

スタジアムに足を運ぼうか迷ったときは、どうか一歩を踏み出して下さい。その一歩が私たちの一歩になります。一言でも私たちに声を届けてください。その声が私たちの力になります。

夢みたいなことは人生でそう何度も起こってくれるわけではありません。それなのに、その夢を本当に叶えられるかどうかを分けるのはほんの僅かなのです。夢に繋がるほんの僅かを皆さんと一緒にかき集めて、「岡山」の総力で勝負の後半戦を乗り越えていきたいと思っています。

Challenge 1