(前の日記のつづき。)

ホテルを10時にチェックアウト。BookOff入ったり、ちょっと軽食とカフェに入ったりして、時間をつぶし、13時45分ぐらいには会場へ。14時開場で、そのままほぼずっと最前列の一番下手…。

1時間後暗転し、最終日トップはRIVERGE。
まずは楽器隊がインストのリフの鋭い"Fast Saw"を演奏。そして、中村さん登場でアルバム通りに"Wardance"。下手ギター、Tommyさん、よく前へと出る。かなりこなれて来た感じである!
久々に聴いた"Hungry Child"まで4曲連続で演奏し、「今日も安全に暴れましょう!」と中村さん。"Ready To Dive"、"A & ∀"と続き、物凄い懐かしい曲が!確かにリレコーディングした「BACK'TH'RASH」には入っているもののライヴではそんなに演奏する事はないし、もしかしたら、ライヴで聴くのは初かもしれない。"Stupid City 'φ'
"!!87年秋に出たセカンド・シングルに入っているレア曲である。
そして"Slavish Charge"を演奏して、「最後の曲行きまーす!」と言ったが、なんと久々にアルバム通りに"Thought Free"も演奏されて"Till I Die"!!マイクスタンドをフロアへ向けてオーディエンスに歌わせる。この曲を聴いてから31年だが、何も色褪せてはいない!

RIVERGE@大阪江坂MUSE 2/12
SET LIST:
1. Fast Saw
2. Wardance
3. Monster Die
4. Hungry Child
5. Ready To Dive
6. A & ∀
7. Stupid City 'φ'
8. Slavish Charge
9. Thought Free
10.Till I Die

http://riverge.mad.buttobi.net/

そして、TTF初登場のROSENFELD。
いつもの通り、GODFLESHの"Streetcleaner"のSEがかかり、1曲目は強力な破壊力の"Holocaust Eve"。そして、さらに拍車をかけるかの如く強力なスピード・ナンバーの"Revenger"を繰り出した。既に1人目のステージダイヴが行なわれていたが、俺もたまらずダイヴ敢行!その後は次々に飛んでいた。
「10周年にして、TTF初のヴィジュアル系が登場しました。」とHisayoshi御大。「まぁ、ウチはドラムだけヴィジュアル系やけどな。」などと言っていたが、実際、第I期のラインナップは別にして「PIGS OF THE EMPIRE」時期のROSENFELDはSHELLSHOCKなどと同じV.A.に入っていたりもするが、当時はこういった対バンは少なかったはずである。それだけに、今回このイベントに出る事は海外勢との対バンも含めて大きな意味があると思える。「ROSENFELDは日本代表としてやる」と日の丸の旗を持ち出してきた。「TTFにふさわしく、メロウな曲は一切やらないぜ!!」と気合い十分!大作の"Reincarnation Of The Evil"へと突入した。そして次も鋭角的なリフから"Ashes To Ashes"!ダイヴが止まらない。
「これからもっといっぱいバンド出てくるけど、お前らの体力が心配で夜も寝れなくて…。」と、親心だというHisayoshiさん。そして、「隣の国でもやりたい放題やってる腐った豚がおるやろ?」とラストはもちろん、"Pigs Of The Empire"!30年以上前からこの曲が持つ革新性は、輝きを失うことはない。そういった事も含めて、海外のバンドに対しても確実に衝撃を与えられたライヴであった。

ROSENFELD@大阪江坂MUSE 2/12
SET LIST:
1. SE:Streetcleaner(GODFLESH)~Holocaust Eve
2. Revenger
3. Reincarnation Of The Evil
4. Ashes To Ashes
5. Pigs Of The Empire

http://twitter.com/ROSENFELDSCR

そして、かなり久しぶりに見るSABBAT。昨年の浅草は病欠してしまったがために見れなかったのである。
幕が開くと、ドラムのフィルからパワー・コードを鳴らして、"Demonic Serenade"。イントロのインスト部から歌に入り、さらに"Darkness And Evil"へとつなげる。
短いMCがあって、SABBATの初期の代表曲である"Black Fire"へ。さらに途中で三連になるアレンジの"Blacking Metal"、ギターとベースがユニゾンし、長くドラマティックなソロが印象的な"亡霊侍(Samurai Zombies)"が続き、「最後の曲や!」と言って、"Hellfire"が叩きつけられた。
少々、時間的に短い感じかな?とは思ったが、やはり世界に名だたるSABBATサウンドであった!

SABBAT@大阪江坂MUSE 2/12
SET LIST:
1. Demonic Serenade~Darkness And Evil
2. Black Fire
3. Blacking Metal
4. 亡霊侍(Samurai Zombies)
5. Hellfire

http://www.facebook.com/sabbatofficial/

AT WARは、昨日と全く同じセットリストであった。
ともかくタイトで、音の攻撃がある意味で心地良いほどである。例の"Ilsa (She-Wolf Of The S.S.)"ではRIVERGEの中村さんがダイヴして、クラウドサーフでステージに戻され、また飛んで、さらに戻った。
"Gutless Sympathizer"では、ギターが一瞬ノイズだらけで音が出なくなる瞬間があったが、すぐに復旧した。そしてMOTORHEADの"The Hammer"のカヴァーの前では「カンパーイ」と言ってビールを差し出すポール。
ラスト、"At War"では再び中村さんがダイヴしていた。それにしても、あのツーバスと掛け合いの声だけになるところは、本当に素晴らしいバスドラの鳴りである。最後は記念撮影をしてシメた。

AT WAR@大阪江坂MUSE 2/12
SET LIST:
1. SE:F.Y.I.~Conscientious Objector
2. Ordered To Kill
3. Semper Fi
4. Ilsa (She-Wolf Of The S.S.)
5. Dawn Of Death
6. Assassins
7. Creed Of The Sniper
8. Gutless Sympathizer
9. The Hammer(MOTORHEADのカヴァー)
10.Eat Lead
11.Rapechase
12.At War

http://atwartheband.com/

HIRAX。
ヘリの音のSEで始まる。なんだかAT WARと被るなぁ。(笑)そのまま最初にインストをやって、次の曲のイントロでカトンが出てくる。音はかなりデカいが、ギターの音はシャープで細い感じ。結構、AT WARとは違うが、リズム隊が強固なので、ソロの時の音圧は薄くならないのはサスガである。
3曲目でクラウドサーフするカトン。そして4曲目の"Lightning Thunder"のラストではベーシストがかなりのテクニシャンぶりを披露した。速弾きもハンパない。
個人的にはスラッシュ・メタルという部分はそのスピード感にあり、カトンのヴォーカルがノーマルな感じであるので、どっちかというとパワー・メタル的な雰囲気があると思った。
そして、これはライヴのステージングとは直接関係ないが、カトンがスピーカーのスタンドの出っ張りの結構高い所に乗って煽ったので(ダイヴするのか?と一瞬思ったがそれはなかったが。)、それに触発されたのか、外国人のダイヴァーがそこへ来て本当にダイヴしてしまった。かなり近かったが、怪我はなかったが(おそらく他の人も)、あの高さからダイヴするのだけは勘弁だな~。後で「スピーカースタンドからのダイヴは絶対やめて下さい。」とアナウンスが入ったが、「安全に暴れよう」と言っているのだから、その辺りはしっかり考えて行動してほしいと思った。(まあ、これはバンドの問題ではないですが。)

http://hirax.org/

ついに、見ることが出来たRAZOR!!
SEなしで、名盤「EVIL INVADERS」のアナログ盤だとB面1曲目の"Instant Death"からいきなりスタート。そしてアルバムと同じ流れで"Cut Throat"へ。短いMCを挟んで5th「VIOLENT RESTITUTION」のタイトル・トラックへ。リズム・チェンジした後のソロではライトハンドのプレイなども入るが、ともかくもデイヴ・カーロの神がかった刻みは言葉に出来ないものがある。まさにMETALLICAのジェイムズも真っ青の刻みである。(これは大袈裟に書いているわけでは全くない。)セカンドに戻り、"Cross Me Fool"。こちらも正に神刻み。
この後、1曲毎に短いMCを入れていく感じになるのはちょっとステージング的にビミョーではあったが、何はともあれ、刻みに刻みまくるデイヴの姿が神々しい。そして、また5thから"Behind Bars"、さらにファーストから"Gatecrasher"と続く。
「アリガト!アリガト!」とMC。次は90年発表の超名盤とされている6th「SHOTGUN JUSTICE」からの"Electric Torture"。おそらく200ちょっとぐらいのBPMだと思うが、これまた速くて3分近く刻みまくりで2ビートというナンバーで、凄絶。さらに翌91年の7th「OPEN HOSTILITY」から"Sucker For Punishment"。これにはPVもある。基本的にミドル・テンポの曲であまり16分刻みは出て来ないが、後半のテンポ・チェンジ以降はやはり神刻みだ。ツーバスも強烈に速い。
ここで思ったが、少々スネアのチューニングのピッチが高い感じがした。デイヴが「サケ、Time?」と言い、だんだんビール云々の事が話題になってきたが、ここでまたROCK STAKK店長の松尾さんをステージに呼んだ。彼らは一昨年、日本語で「大阪最高」と書かれた「LIVE OSAKA SAIKOU」というライヴ盤を出していて、これはもちろん、TTFの2011年の来日時のライヴ録音である。それだけに、ROCK STAKKとは切っても切れない縁があると言えるのかもしれない。
さらに、ファーストから"City Of Damnation"、セカンドからメチャ速い"Speed Merchants"と続き、ついに、ファーストのトップ・ナンバー、"Take This Torch"へ!ベースの唸りからギターのスライド、そして刻みでスタート!展開してギター・ソロでエンディングだが、ライヴでは二拍三連のドラム・パターンが付いていた。ラストは、もちろん、"Evil Invaders"!!ここで、初日もあったらしいが、オーディエンスをステージに上げるということをしたので、ステージ上、人大杉!!!(俺含む)ちょっとマジで多過ぎて、主催者側からも後でちょっと困惑したアナウンスがあったぐらいだったが、まさに、Osaka Saiko!!なライヴが終了した。

RAZOR@大阪江坂MUSE 2/12
SET LIST:
1. Instant Death
2. Cut Throat
3. Violent Restitution
4. Cross Me Fool
5. Behind Bars
6. Gatecrasher
7. Electric Torture
8. Sucker For Punishment
9. City Of Damnation
10.Speed Merchants
11.Take This Torch
12.Evil Invaders 

 

 

https://razorband.com/

今回のTTF最終日のトリ、しかもこの1日しか出演しないドイツのBeer Thrash(笑)のTANKARD。
SEが鳴って幕が開くと、最新作(17th)「ONE FOOT IN THE GRAVE」からのタイトル・トラック。演奏は重いという感じはないがやはりタイト。それでいて、やはりスネアのピッチが高いという感じ。「1999年以来だな。」とMC。(確かそう言ったと思う。年数が微妙に聞き取れなかったけど、間違いなく初来日は99年。)あの時は目黒LIVE STATIONでTERROR SQUADと共演したのだが、それを考えると、当時のシーンから考えると、やはりより若いスラッシュ・メタル・ファンが増えたという事だろう。次はミドル・テンポのイントロから始まる4th「THE MEANING OF LIFE」のタイトル・トラック。
そして、いつもZOMBIE RITUALのオープニングSEでかかっているファースト「ZOMBIE ATTACK」のタイトル・トラック。こうしてライヴで聴いてみると、さすがにゲッレの歌のトーンも変わっているし、ノリも違うが、やっぱりライヴで聴けるのは嬉しい。なかなかにベースのうねりが良い感じでもあった。「アリガトー、オーサカ!」とビールで乾杯と飲みまくり、15枚目の「A GIRL CALLED CERVEZA」から"Not One Day Dead (But Mad One Day) "。冒頭で最新作が17枚目と書いたが、さすがに82年結成、86年フル・アルバム発表という形でその後ずっと休まずやってきているのだから、確かにそのぐらいの枚数にはなる。(しかし、余談だが、それで考えると81年結成で今回の最新作「RISE TO GLORY」がオリジナル27枚目というLOUDNESSはちょっと異常に凄い枚数かも…。)
「新しいアルバム買った?」とか言ったので、最新作からと思ったら、同じ15枚目から"Rapid Fire (A Tyrant's Elegy) "。メロウなギターのイントロから速くなるナンバーである。ちなみに、ダイヴは比較的少ない感じである。もちろん、盛り上がってないわけではないが。「カンバイ、Osaka!ヨッパライ、ヨッパライ、ヨッパライ♪」などとメロディを付けて歌って、「次のアルバムには入るはずの曲だ。」などと言っていたが(KREATORもそうだったが、ドイツ人の英語はやはり母音の関係か分かりやすい場合が多い。)、次はポップで速い"Rules For Fools"。
「次は死に対しての曲だよ。」と言って首を切るポーズをするゲッレ。11枚目「BEAST OF BOURBON」から"Die With A Beer In Your Hand"。途中ミドル・テンポになる所ではオーディエンスの手の横振りが起こる。さらに7th「THE TANKARD」から"Minds On The Moon"。
SEから、"R.I.B. (Rest In Beer) "。このタイトルを見ても分かるように、ビールにひっかけたタイトルがホントに多い。実際、物凄い量のビールを飲むらしいのだが、まさにビール・スラッシュ・メタル、TANKARDである。スローから始まり、高速2ビートへ移行するという展開で、何度かそのスロー、ファストが交互に入り、スローで終わる。「This one is love song」と言っていたが、次は、"Rectifier"。激速リフが放たれる。そして本編ラストは、2枚目「CHEMICAL INVASION」のタイトル・トラック。三連のブルーズ調なイントロから始まり、ミドル・テンポに入っていくが、途中で2ビートへ。ツーバス連打がかなり重く響いた。

アンコールは、ほとんど間をおかずにSEが鳴り、重いギターからパワーコードで"Alien"!演奏が終わると全員が揃ってビールを飲む。ゲッレは最前列の人に「うん、キミの名前は知ってるよ。次はキミの曲だよ。」とかジョークを飛ばし、さらに、15枚目のタイトル・トラックを演奏。ゲッレはギター・ソロ中は、最前列付近にビールを振りかけていく。
ラストは、ファーストのB面1曲目、"(Empty) Tankard"。これも独特のユニークなリフを持つ曲。「スラッシュ・メタルは死なないぜ~。アリガトー!」と言って、ラストの三連のリフへ。ここではスタッフが用意したのか、「BEER」、「WHISKY」と書かれた段ボールを下手、上手で最前列のオーディエンスが持ち、オーディエンス側に見せて、三連リフを止めては、「Beer!」、「Whisky!」と掛け合いするというパフォーマンスが面白かった。ラストはゲッレさん、クラウドサーフ!で終了。

TANKARD@大阪江坂MUSE 2/12
SET LIST:
1. SE~One Foot In The Grave
2. The Meaning Of Life
3. Zombie Attack
4. Not One Day Dead (But Mad One Day)
5. Rapid Fire (A Tyrant's Elegy)
6. Rules For Fools
7. Die With A Beer In Your Hand
8. Minds On The Moon
9. SE~R.I.B. (Rest In Beer)
10.Rectifier
11.Chemical Invasion
-Encore-
1. SE~Alien
2. A Girl Called Cerveza
3. (Empty) Tankard

http://www.tankard.info/

最後に松尾さんの挨拶があったが、内容はまぁ、行った人が聞いたということで割愛します。で、ラストに松尾さんが呼びこんで、橋本メイデンさんが出て来て、今回は滑らないギャグだったというオチが付きました。(実際は俺も前回何が滑ったのかよくわからなかったけど。)