2016年参院選を終えて | 岡てつマツリゴト日記

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喜納昌吉さんの秘書を務め、山本太郎や三宅洋平の選挙スタッフを経験した国会議員秘書のマツリゴト日記

 僕が本格的に選挙運動に初めて関わったのは2004年7月の参院選でした。当時のボス・喜納昌吉さんが民主党公認で全国比例区に立候補。17日間全国の主要ターミナル駅前で街頭演説ならぬ街頭ライブを行い、渋谷ハチ公前では大がかりなステージを組んで喜納昌吉&チャンプルーズがフルバンドで演奏。僕も全日程に同行し、エイサーを踊り、ビラを配り、ハガキセットを渡し、カンパを募りました。そう、今の選挙フェスの原型を作った選挙でした。喜納さんは、178,815票を獲得し見事当選、僕は国会議員公設秘書になりました。
 

 その後、3年ごとに半数が改選される参院選には毎回関わってきました。2007年は、喜納さんが非改選で改選民主党議員の応援に「地球まつり隊」を結成し、全国を応援ツアー。応援した候補者17人全員が当選し、民主党が参院第一党に躍進。ねじれ国会がスタートしました。2010年は、民主党政権交代直後の参院選。鳩山総理(当時)の米軍普天間飛行場の県外移設断念、それに続いた菅首相(当時)の消費税増税発言で民主党は大きく票を減らし、2期目に挑んだ喜納さんも残念ながら落選しました。そして2013年は、東京選挙区・山本太郎、全国比例区(緑の党推薦)・三宅洋平が登場。僕は、三宅洋平の選対本部長を仰せつかり、裏方の責任者としてほとんどが選挙運動初体験のボランティアの仲間と全国比例区の選挙を回し、洋平は176,970票を獲得。落選候補最多得票者となりました。もちろん既存政党の公認候補なら当選していた数字です。

 
 そして2016年。「沖縄そば岡てつ」に来店されるお客さんから、「洋平君は今回は出ないのか?」という質問も多くもらうようになりました。僕は、「現時点で99%ないと洋平も言ってるけど、選挙だから100%出ないとは言えないよ」と返答していました。ゴールデンウィークが明けた頃には、洋平の立候補はなしと判断して、社民党比例・福島みずほさんや民進党・神奈川の真山勇一さん、民進党・東京の小川敏夫さんのボランティアに入る友達もチラホラ出始めてきました。

 
 そんな中、あれは5月の最終週だったと思います。太郎が洋平を東京に呼び出して2人で会ったという情報が入ってきました。続いて6月2日、斎藤まさし氏の判決前夜にも静岡で2人は話をしたようです。僕は、自分自身の心の準備に入ると同時に、僕が不在になった時のお店の営業方法を考え、SNSでは洋平の3年前の政策ビラを投稿したり、政治団体NAUの寄附口座を再掲したり、全国の仲間にサインを送るよう試みました。

 
 6月11日沖縄そば岡てつで、「三宅洋平は参院選2016東京選挙区から立候補するか否か」の最終判断をするミーティングが行われました。参加者それぞれが言いにくいことも含めて率直に意見を述べました。強固な立候補反対派の仲間もいました。僕は「立候補する意味はあると思う。3年前の風を再び起こせれば6位は狙える」と見解を伝えました。「ちょっと散歩に行ってくる」洋平は店を出ていきました。30分ほどして戻ってきた洋平は、静かに口を開きました。「改憲勢力に3分の2を超えさせないためにも出るしかないでしょ。前回同様、今まで政治をダサいと思ってた層の人たちに訴えかけていくよ。今回ばかりはやべぇらしいって」

 
 6月22日の公示日まで突貫での選挙準備が始まり、6月22日~7月9日までの18日間の選挙運動、7月10日の投開票日、その後の残務処理。数々のドラマが起こりました。今はそのひとつひとつを振り返る余裕はまだありませんが、いずれきちんとした形で書き記したいと思っています。

 
 三宅洋平、山本太郎始め、すべてのボランティアのみなさん、素敵な選挙運動を共に出来て楽しかったです!ありがとうございました!

 そして2015年の世田谷区議選で僕を支えてくれたボラの仲間たちが、三宅チームでは主要メンバーに育ってくれました。事務所を回した桐山洋平、街宣チームのゆすけ・タムソン、洋平と太郎のバックで演奏を務めたちゃる・まっちー・スーさん。三宅洋平の世田谷区での得票数は、32,164票。他の市区町村と比較しても最も高い数字でした。僕は、この結果を誇りに思います。

 不在にしていた店を守ってくれた女将とお店ボラをしてくれた世田谷3人娘には頭があがりません。本当にありがとうございます。

 最後に、三宅洋平に負担をかけることなく彼の政治活動をサポートしていけるよう、僕が代表を務める政治団体「マツリゴトせたがや」も再起動させることを宣言して、筆を置きます。

 https://www.facebook.com/matsurigoto.setagaya/
  
 長文におつきあいいただきありがとうございました!