ジメジメしますね…。

秋晴れが恋しいです。


先日、某少年野球チームの監督さんがスタジオにお越し下さいました。


コビーズの様に「野球チームの外側から選手をサポートする」と言う事業は、日本の野球チームの指導者さんからすると、あまり良く思われないことがあると思います。


「チームの指導者と違う指導をしないで欲しい」

「選手がチームの指導者を信頼しなくなる」

「少年野球の指導はお金を払ってするものじゃない」

「プロと少年野球は違う」

などなど


理由は沢山あると思います。


実際に「野球塾禁止」のチームもあるそうです。そのチームの親御さんからコッソリ相談を受けたことがあります。


なので、(クレームを言われるのではないかと)内心ちょっとドキドキして監督さんとお会いさせて頂きました。




しかし、その監督さんはコビーズの活動に関心を持って頂き共感してくださいました。


「チームを預かっていると個人指導をする事には立場上難しいんです。更に時間やチームバランスを考えると物理的に無理がある。だから平日に個人練習をこう言う場所でして貰えるのは指導者として有難い。」と仰って頂きました。


僕がスクールを開設した意図を汲んで下さっていて、とても嬉しかったです。


日本では平日は練習場に全員で集まって練習するチームが多いと思います。ここに僕は疑問を抱いていました。野球のチーム練習は「待ち時間が長い」と言う点です。ノックや打撃練習の時、声を出して立っているだけの時間が多いなぁと思っていました。


アメリカに行ってハッとさせられたことがあります。

アメリカのリトルリーグ。小学生はスクールバスで送り迎えをするほど校区が広いところが多いです。放課後にバスで家まで帰った後、選手達が自らの足で集まって練習をすると言うことは時間的にも無駄が多く、安全性を考えればリスクも高い。

なので、平日は自宅でお父さんやお母さんが練習相手をしたり、アカデミーに通い「個人練習」に打ち込んでいました。裕福な家庭では庭にマシン付きのバッティングゲージを作ってあげたり(日本では近所迷惑になるの手間難しいでしょうけど…笑)。そうすると短時間で濃い練習が出来るので出来た時間で勉強が出来ます。体調に合わせて練習量を変えれるし、不調があればマッサージなどのケアを受けることも気兼ねなく行えます。




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平日は「個人練習」にあて、週末にボールパークに集まりゲームやチーム練習をします。


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チーム練習と個人練習を合理的に行うことで、選手は家族との時間や勉強の時間を確保しながら競技力の向上を図る図式が出来ています。指導者さんも週末に「チーム全体のこと」だけを考えれば良いので個人指導に対しての責任を回避出来ます。みんながwin-winの関係を作ることが出来ていました。良いと思いませんか?٩(^‿^)۶



実は僕の小学生時代のソフトボールチームは平日は公園でトレーニングでした。走ることや腹筋背筋をチーム分けして競争することで個人の運動能力を高めていました。投手は水曜日に投球練習するだけであとは素振り程度。ソフトボールに飢えている僕たちは週末の練習が楽しみで仕方ありませんでした。体力はあるし好奇心、向上心も高まっているので上達も早く週末しかソフトボールの練習をしていないのに福岡県で何度も優勝をするチームでした。僕の中ではこの頃すでに「合理的、効率的に練習したほうがいい」と言う考えが染み付いていました。


メジャーリーガー輩出国のドミニカ共和国でも子ども達は個人練習を重視されていました。週末にゲームをしていましたが平日は徹底して個人の能力を高める内容でトレーニングしていました。



自身の子どもの頃からの経験や、実際に海外で見てきたこと聞いてきたことを踏まえて日本でも個人練習とチーム練習の理解を拡げていきたいと思いコビーズを設立したのです。


当然、チーム指導(組織力)と個人指導では指導する内容は違います。そこに注ぎ込む予算や道具、場所、時間も違います。それを全て行うことは不可能ですし平等ではありません。野球での目標や人生観も一人一人違いますから、どれが正しいのか?とか、どれが一番良いのか?と言うことへの答えも様々です。我々大人が出来るだけ多くの選択肢を作り、選手達にも自由な野球人生を送って欲しいと思います。


「選手をチームの内側と外側からサポートできる環境作り」をすることが野球人としての使命だと考えています。



全ては選手のために。

選手が主役。

指導者は彼らを支える立場で考え、行動して行きたいものですね。



今回、お越し頂いた監督さんだけでなくスクールに通ってくれる選手の中には「チームの指導者に勧められた」と言う子もいて、「ああ、子ども達の野球人生のことを考えて下さっている指導者さんが沢山いるんだなぁ」と感謝しています。




保護者の皆さんにも「チーム練習」と「個人練習」違いや理解を持って頂ければと思います。指導の全てをチームの指導者さんに求めたり、責任の強要をしたり、と言うことも時々耳にします。野球と言うスポーツを通じて社会性を学ばせようとお考えであれば、自立と調和を育ててあげられるようにサポートして行きましょう!






o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす。」