「トシさんの目玉ってそんな風にグルグル回ってピカピカ光るのね、おもしろーい♪」

GIPSY☆TOSHI ♭\(∂_∂)/♯ の「る・る・る♪」 (笑える・学べる・タメになる)-00


つきあっていた彼女にそう言われるまで、僕は自分の目玉がグルグル回ることに気づいていなかった。いや、正確に言うと、僕が気分良く饒舌に彼女に話をするとき、どうも目が回るような感じはしていた。そのとき、僕の頭は知識やら冗談やらを脳のあちこちから引っ張り出そうとフル回転していた。少なくとも僕の場合、脳の高速回転は高速眼球運動(=Rapid Eye Motion:REM、レム)と連動していることを彼女から教えられたわけである。


「そもそも、人間の脳はどれくらい速く回転し得るものなのだろうか?」


「いやぁ、私はトシさんほど頭の回転が速くないから…」
と謙遜される読者は多いかも知れない。しかし実は、

「ふだん回転させているよりもずっと速く脳を回転させることができる潜在能力を、人間は誰しも持っている」
のである。僕のこの私見に戸惑う読者諸賢も多いかも知れない。

しかしながら、これは誰もが睡眠時に経験している、

「夢」
を考えれば納得して頂けるかと思う。夢の中ではいろんなストーリーが繰り広げられ、たとえば最後に崖から落ちて起きたら、実際にベッドから落ちていた、というようなことがままある。このとき多くの人が経験する、
「最後までつじつまの合ったストーリー」
はいつ作られるのだろうか。実は、ベッドから落ちたほんの一瞬で、脳が高速回転し、つじつま合わせをすると言われている。

このことから分かるように、人間の脳は潜在的にかなりの高速回転をする能力を持っている。これを睡眠時でなく覚醒時にできたならば、それはまさしく超能力と呼べるだろう。



さてそれでは、

「人間は果たして超能力を獲得できるものなのだろうか?」
つまり、僕だけでなく、読者の皆さんも目を開けて起きている時も、目を閉じて眠っている時と同じくらい高速に脳を回転させることができるだろうか? 皆さんにとって少なくとも眠っているときは、脳の回転と眼球の運動が深く関係しているから、皆さんも、
「超能力者予備軍」
なのである。

結論から言うと、あまりにも高速で脳を回転させることは、脳のオーバーヒートを招いて危険であるため、その抑止策・代償行為として眼球は動く。逆に言うと、目玉の回転はいくら速くともたかが知れているため、眼球運動は脳の暴走を食い止めている。


GIPSY☆TOSHI ♭\(∂_∂)/♯ の「る・る・る♪」 (笑える・学べる・タメになる)-02


人間が超能力を獲得するには、眼球運動の速さで脳の回転が制限されることのないよう、
「形質的な進化」
を遂げる必要がある。もちろんそのような進化は千年くらいでは起こるべくもないが、人類がサルとの共通祖先から進化するのに要した100万年もあれば十分であろう。つまり、あと100万年もすれば、人類は、
「眼球を持たない存在」
に進化するかも知れない。

100万年というと長大な時間のように感じるかも知れないが、宇宙の年齢である100億年(正確には138億年)と比べれば、100万年はほんの一瞬(1万分の1)である。たった100万年前に人類の脳が現在とほぼ同じものにまで進化したのだから、たった100万年後に人類の眼球は、

「次の形質」
に変化することは十分あり得る。こうして、現在の人類にとっては超能力としか考えられないような速さの脳の回転は、100万年もすれば獲得されるだろう。

眼球運動が脳の高速活動を阻害している、
「僕と言うミュータント(突然変異種)」
の子孫は、スピルバーグ監督の映画「A.I.」のラストシーンで登場するロボットの末裔よろしく、眼球を持たないだろう。

果たして100万年後、超能力を持った人類(僕の子孫)の誕生が今から楽しみではある。

GIPSY☆TOSHI ♭\(∂_∂)/♯ の「る・る・る♪」 (笑える・学べる・タメになる)-03



あらすじキーワード: 光る眼、高速眼球運動(REM)、夢、超能力、暴走する脳、形質的な進化、ミュータント(突然変異種)、スピルバーグ監督、A.I.




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