さて、何はともあれ、
「メガネブーム」
である。

街なかでは多くの男女が、一見してそれと分かる伊達メガネ(フェイクグラス; fake glasses)をかけている。メガネを「プライベートの変装用小道具」として使っていた芸能人も、テレビにメガネ姿で堂々と登場する。この風潮に呼応するかのように、Zoff、JINSを始めとする激安メガネ店が次々とメジャーになり、メガネ21や眼鏡市場といった量販店がメディアで特集される。確かに「メガネブーム」であり、私だけが「メガネ好き」というわけではないようだ。



おさらいとして、
「以前のメガネ女子好き」
を心理学的に分析すると、次の3つのどれかにあてはまる(または複合である)だろう。

(1)メガネ女子がメガネをはずすと実は美人だったりするという、
「メガネ女子の二面性・意外性が魅力」
現実には大昔の少女コミックのようなことは稀だろうが、男と女は互いに幻想を抱き合うものだからしょうがない。ついでに言うと、この「実は美人」を他の男に取られる前に青田買いしようという男性心理もあるし、自分の彼女を他に取られないようにメガネを(イスラムの「ブルカ(ベール)」のように)かけさせるという男性の嗜好もある。

(2)自分は女性に消極的だから、同レベルで相手にしてもらえる、
「メガネ女子のおとなしさが恋愛対象」
もちろんメガネ女子すべてがおとなしいわけではないが、メガネが運動を制限することはある程度事実だから、方向性としてはまったく見当違いとは言えない。現実の女性に消極的なことから始まるこの考えは、現実逃避傾向のある「メガネっ娘、萌え~」のアニメオタク君の心理に通じる。

(3)昔からそうだが、メガネと知性は結びつきやすいから、
「メガネ女子の知的なイメージが好き」
「ちょっと生意気なメガネ女子が可愛い」

もちろんこれも半分幻想なのだが、知的な男性・強気な男性に憧れる女性も同じ心理だから、理解しやすい。



ところが、
「今どきのメガネ女子好き」
の男性心理はこれら3つのどれとも違う。7/7の記事に書いたように、メガネは「今ふうのセンスと都会の香り」を示すおしゃれアイテムのひとつであり、男性は、
「メガネ女子の、おしゃれに気を遣うポジティブさ・気を遣えるゆとりに魅かれる」

ここでメガネは、ネイルやつけまつげと同じく無くても済むけれど、あれば他の人との差別化を図れるという、
「攻めのファッションアイテム」
という意味合いを持つ。だからこそ、つけまつげも、メガネも、と欲張る女性はレンズを抜いて、フェイクグラスで攻める。



おしゃれメガネのブームの火付け役は、今年(2011年)の春先に発売されたギャル雑誌「egg(?)」だという説があるが、それは皮相的である。確かにこの春以降、ぐーんとおしゃれメガネが認知され、ギャル誌はそれに大きく貢献したかも知れない。

しかし、メガネウォッチャーのボク(エヘンっ)に言わせると、伏線として去年(2010年)秋までに、「ネオレトロメガネブーム」という静かな流れがあり、ふつふつと醸成されたガスに火を点けたのがギャル誌だったというのが真実に近いと思う。ネオレトロというのは今ふうの黒ブチメガネ(黒フレ)で、目立つがゆえに「メガネをかけてます」という「攻めの姿勢」を示すには最も効率が良い。

去年秋からさらに遡れば、ネオレトロは数年前(2000年代後半)から始まった、アパレルなどのいわゆる業界人の「クラシックメガネブーム」に行きつく。時には奇抜なメガネをかけるおしゃれな業界人が、数年前からクラシックな黒フレをかけ始めた。黒フレならば一般人にも販路が広げられると目を付けたメガネ業界が仕掛けたのが、去年(2010年)秋の「ネオレトロブーム」。そのブームは一部の一般人メガネ男女にしか浸透しなかったものの、半年経って今、メガネ男女でない一般人にまで「メガネブーム」を引き起こしている。



さんざん「メガネブーム」だと書いているが、まったくピンと来ない人も多いと思う。そうなのだ。このブームは無くても済むおしゃれのブームだから、関心のない人にはまったくブームではない。

ほかのおしゃれアイテムはいくらでもあるから、メガネに関心がない人はおしゃれに関心がないというつもりはない。しかし、女性に比べて男性のおしゃれが限られているのも事実である。服、靴、時計などはあっても、男性の顔まわりのおしゃれは(ヘアスタイルはさておき)、メガネがほとんど唯一である。だから、「メガネブーム」は顔まわりのおしゃれに気を遣う男性が増えたことを表している。

さて、それではこれまでメガネに関心がなかった人が、「攻めのアイテム」としてメガネを考えるのであれば…。躊躇なく、メガネ専門雑誌を手に取ってみることをお勧めする。カタログとして眺めているうちに、だんだんとメガネの美しさに魅かれると思う。

以下、雑誌「眼鏡コレクション」から3つピックアップする(とりあえず男性用だけ)。


$GIPSY☆TOSHI       ♭\(∂_∂)/♯       の場所-1


$GIPSY☆TOSHI       ♭\(∂_∂)/♯       の場所-2


$GIPSY☆TOSHI       ♭\(∂_∂)/♯       の場所-4


いかが? ちなみにワタクシ、思いっきり個性的な3番目のブランドを愛用してます。メガネに興味のない旧友に久しぶりに会ったとき、
「お前、メガネ、壊れてるで。どないしたん?」
と言われてしまった。
「どないもしてへんわ、この田舎モン!」
って、同郷なんだがw

しかしメガネに興味があっても、個性的なので3年も使うと、さすがに飽きる。そう思って、「グラスギャラリー291(ふくい)」にメガネを物色しに行ったのが、去年の10月。ブログ記事、
読者のおメガネにかなうブログとは何か
を書いたので、そちらもよろしければどうぞ♪



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