ども、晴れ間を呼ぶ男こと岡田達也です。

 

 

 

『嫌われ松子の一生』

昨日は『黒い孤独編』(若月佑美バーション)の通し稽古。

今の段階で上演時間は2時間ジャスト。

おそらく本番もこれくらいのランニングタイムに落ち着くかと。

遠方からいらっしゃる方は参考にしてください。

 

それとちょっとだけ補足を。

今回のお芝居、映画版より、もっと原作寄りに作られている。

なので、映画のイメージで観ると重く感じられると思う。

けっして「映画版の舞台化ではない」ということを押さえておいてほしい。

 

 *

 

もちろん主人公は松子であり

つまりは松子を演じる乃木坂の二人なわけだけど……

その人生を狂わせる男たちが順々に出てくるのが観ていて面白い。

 

この男優陣たち

育った畑が違うわけだから、当然のように芝居の毛色が違う。

ひょっとすると投げてるボールの大きさも種類も違うかもしれない。

もちろん球の速度なんてのもてんでバラバラ。

共通しているのは「松子に向かって全力で投げている」という一点だけ。

だけどそれでいいのだと思う。

 

どんな揺さぶりをかければ

どんな球を投げれば

どんな言葉をかければ

どんな表情を見せれば

二人をより魅力的に見せられるか?の勝負だったりするのだから。

そのための方法論はバリエーションがある方が面白い。

 

もちろん若月も桜井も、おじさんたちの手など借りなくても十二分に魅力的なのはわかってる。

そこにいるだけで人目を引く容姿を持ってるのも確かだ。

だけど。

せっかくお芝居をやるのに“二人の可愛さ”だけが印象に残るようではあまりにも勿体ない。

……と思う。

 

乃木坂のファンの方たちには

「おぉ!こんな二人、見たことないな」と思われるような

小劇場のファンの方たちには

「おぉ!おっさんたち、ちゃんと仕事してるな」と思われるような

そんな舞台にしたい。

できたらいいなぁ。

 

と、昨日の通し稽古を観てて思った。

 

 

うん。

だから、文字にしてないで、おまえが頑張ればいいんだよ。

 

……お酒の量、減らしてみるか?

……おまえの頑張りはそういうことなのか?

……何か根本的に間違っていないか?

 

 

 

では、また。