【猛烈にネタバレ】映画『怒り』を見た腐女子の感想 | 猫を愛で、酒が呑めればそれでいい。

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映画『怒り』、公開初日舞台挨拶に行ってきました。

 

 
このタイトルで入ってきた人だから、映画が気になってる人か、腐女子というキーワードに心当たりがある人かだと思いますが、単純に前者だけのかたは、ここで引き返していただいた方がいいです^^^^^^
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沖縄編と千葉編のことについてはほとんどふれませんし、150%ネタバレなので、後者の場合でも、一切ネタバレ見たくない方も、映画を見終わってからまた覗きにいらしてくださいウインク
 
とっても長く書いてしまったので、お時間あるときにw
 
では、行くわよっ…
 
ニヒヒニヒヒニヒヒニヒヒニヒヒ
 
 
この映画の予告が流れてたのって春くらいでしたよね?待ちわびたなー………(遠い目
 
だって、『ホモだったらいいなーと思ってたのに幸せな結婚しちゃったランキング(のぶろんそん調べ)』で堂々の第1位だった妻夫木聡と、腐女子みんなの希望の星!剛にゃんこと綾野剛が、ゴッリゴリのゲイカップル役ってことで期待しかありませんでした照れ
 
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予告でもどこからどーーーー見てもゲイにしか見えない風貌になって、泡パーでイヤラシイ腰つきで踊っているブッキーを見て、震えが止まらなかったよねwww
 
あ、このシーンに行く動線が、宮崎あおいちゃん演じる愛子が東京の風俗店で客にめちゃくちゃされて、父親(渡辺謙)が迎えに来て千葉に連れ帰るんだけど、その道中、電車の中で愛子が聴いてた曲を父に「これ、東方神起」って聞かせる場面から泡パーのシーンに移行するのがニヤニヤってしちゃったw
 
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そして、優馬(妻夫木聡)がハッテン場で出逢う住所不定の男、直人を演じた剛にゃんラブ
 
剛にゃんのゲイ役の安定感は、2012年に放送してた『クレオパトラな女たち』ですでに実証済みですからねニヤリ安心と実績の綾野剛でございます^^^^^^
最終回のこのシーン好きだったな~…。佐藤隆太演じる峯太に「抱きしめて」ってお願いする場面;;
この切ない表情………か細い身体………( ;人; )
ゲイ!ってよりBLマンガから飛び出したみたいな感じだから、腐女子支持率も高いのでしょうねチュー
 
この優馬と直人、2人の出会いの場面から衝撃的でしたよ~酔っ払い
ハッテン場で三角座りで隅っこにいて、見つけたブッキーがムリヤリこじ開けてヤッてしまうというwけっこう映画の序盤でイキナリのソレでしたからねw思わず生唾飲みましたけどw
 
その後、そこでお別れすることなく、一緒にラーメン食べにいく場面がよかったデレデレ
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この2人のシーンはほんっと良いシーンがいーーーーっぱいあったお願いどの場面も、キュンとしたり、胸が締め付けられるような感じがしたり、ほんっと上質…
 
コンビニ帰りの直人が、買ったお弁当の傾きを直せないでモタモタしているのを見つけた優馬の微笑みとか本当に自然で、とても愛しそうな眼差しをしていて、キュンキュンしましたラブ
 
優馬はゲイだということをカミングアウトしているようで、ある部分では隠していたり、どこか堂々としきれない面がある男。こんな出会い方をした直人のことが気になるんだけど、何を聞いても自分のことを教えないし、どこか信用できないでいるんですよね。その絶妙な距離感がもどかしくてよかった照れ
ホスピスに入院している優馬の母親のところに「友達」だって直人を連れて行ったのも、カーテンの影から申しなさ気に顔をだす直人も愛しくてたまらなかったな~…ぐすん
 
そういう空気感を自然に作るために、新宿2丁目のゲイバーに通ったり、実際ハッテン場まで行ったりしてたらしいのですが(一応、営業時間前のようです^^^^)中でも、撮影期間中、2人で一緒に2週間ホテル暮らしをしてたって話をTVや雑誌で話してて、先日放送されたLINE LIVEで話してたこぼれ話が激ヤバだったので抜粋しますね。
 

綾野剛:毎朝起こしてもらったりしてたんで
妻夫木:ほんとにね~朝弱いんですよこの人
渡辺謙:でもそういうところが愛しかったりしたんだろ?
妻夫木:ちょっとね~(ニヤニヤ)
綾野剛:すごい早く起きるんですよ。僕はいつも大体出かける30分くらい前だけど
妻夫木:違うよ、それは剛のモーニングコールで俺が起きるんだよ
綾野剛(笑)
妻夫木:なんかむにゃむにゃ言ってるんですよ。で僕が出る時間になって「そろそろ出ないとだめだぞ」って俺が言ったら「うん…わかった~」って
(かわいいかよぉ~;;;;;)
渡辺謙:それはツインだったの?それともダブルベッドだったの?
妻夫木:ツインです
森山未來:ベッド別なんだ…そっかぁ…
渡辺謙:ちょっと期待しちゃったよね^^
(我々も非常に期待してましたwwwww)

妻夫木:ツインだったから、剛が本当に、映画の設定上いなくなるっていうシーンを撮るときに、(ホテル暮らしの場面でも)本当にいなくなってくれて、朝起きた時に、剛の綺麗にベッドメイキングされたままのベッドがあるっていうのが、すごく…寂しかった
綾野剛:毎晩同じものを大体食べて、同じ物を飲んでたんですよ。で役名で呼び合ってたんですけど、毎日撮影終わって一緒にホテルに帰ってたんですけど。すごい近い距離感でwで、ある日、次の日、妻夫木さんが撮影で僕がいなくなってるっていうシーンを撮らなきゃいけなかったのわかってたんで、全部、妻夫木さんの撮影スケジュールは把握してたんで。“あ、この日だ…いよいよこの日が来た”って。で、その晩、いつも以上に飲ませて、二人でなんやかんや話しながら、ホテルのエレベーターの部屋の階まで行った時に「あ、俺コンビニ行ってくるわ。なんか欲しいものある?」って聞いたら「んーないかな」って言ったんで、よし、まずこれで第一段階OKと思って、「じゃあね」「気をつけて行って来てね。早く帰っといで」って言われて、そんで、帰らなかったです…
渡辺謙:言葉ないよね…w
妻夫木:そうですね…
(悲しげw)
綾野剛:で、その2日後に現場で「ごめんね」って遠くに(妻夫木くん)いたんですよ、手をふったら、なんか、泣いてるのか笑ってるのか、よくわからないすごい哀愁のある顔でゆっくり歩いてくるんですよ。で僕の前で手を広げて(抱きしめて)「寂しかったよー」って(笑)「そうだよね…」って言いながら
渡辺謙:愛ある撮影じゃない…
妻夫木:そうですね…だから僕たち、全然(撮影が)過酷じゃなかったです
綾野剛:そういう意味では、本当に、愛し合ってましたし

 
はぁーーーーーーーーーーーっ!?むかっむかっむかっ
もう、こんな上質な話、商業誌でも同人誌でも見たことないんだけどっむかっむかっむかっ
ありがたすぎんだけどっ!!!!!!むかっむかっむかっ
もはや妄想のような、夢みたいな話を繰り広げてましたよw
 
本当に二人の間に流れている、もろくて儚くて、愛しい時間に触れるたびに、苦しくてたまらなかったんだけど、最後、いなくなった直人の行方を求めて、優馬が、本当は直人がバイで彼女なんじゃないかと疑ってた高畑充希(実際は直人と施設時代に一緒だった妹のような存在)から衝撃の事実(昔から心臓が弱くて、公園に倒れて死んでいた←この公園って、いつも優馬の帰りを一人で待ってた公園だよね;;;死に際にいなくなって思い出の場所で一人寂しく死んじゃうなんて、まるで野良猫のようじゃないか;;;)を聞かされるんだけど、その瞬間、優馬の中で、直人を信じてやれず疑ってしまったことを心底後悔して号泣する場面、、、えーん
今思い出しても泣きそうになるくらい、優馬の後悔と直人の苦しみや孤独、そして、本当に直人は優馬を愛していたことが一気にぐわーーーーーっと走馬灯のように今までのシーンが頭の中を駆け巡って、一人で見てたら嗚咽もらしそうなくらい苦しくて苦しくて悲しかった;;;;;
 
優馬の母親が死んで、2人でお墓に行った時、半分冗談交じりに、優馬が直人に「一緒の墓に入るか?」って言うんだけど、「いいよ」っていう直人の言葉に、嬉しいくせに、冗談だと優馬がはぐらかすシーンがあるんだけど、それが、この最後の場面にボディーブローのように効いてくる。この話には実は続きがあって、
 
「一緒の墓に入るのは難しいけど、隣だったらいいよな」
 
って直人が優馬に言った場面が、最後に出てくるの;;;;;
 
映画を見ててもそこすごくグッときたんだけど、映画上映後に、出演者たちが舞台挨拶で出てきて、ティーチイン形式で、映画を見終わったお客さんが、出演者に直接質問できたのですが、剛にゃんに質問した女性が「直人は優馬と過ごして、大切なことに気づいたと言っていたと思うんですけど(たぶん言っていたと思うと質問者自身も半信半疑だったんだけどw)妻夫木さんと過ごした時間で大切だと気づいたことはありますか?」というような質問をしてて、それに対して答えた剛にゃんの回答を聞いて、その場面がさらに切なく感じられるような、あまりに上質な回答だったので、ちょっとごらんください。
 
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まず、優馬と直人の関係性の中で、非常に僕が大事にしていたのは「我々はマイノリティである」ということと同時に、お互い正面を向くっていうことが映画の中でないんですけど、それは、優馬にとっては、自分がマイノリティであるっていうことをある場所では隠しているし、色んなジレンマを抱えながら、自分の心にどこか正しく生きているわけですよ。

それに対して僕(直人)が正面に立ってしまうと鏡のように相手にそれを知らしめることになってしまうから、常に僕たちは同じ景色を、同じものを二人で見る…なので必然的に横並びになるんですよね。

で、あるシーンで初めて優馬の正面の顔を見たときに、僕は涙が止まらなかったんですけど…あの…そういった関係性を築いていく上で、僕は(妻夫木くんと)一緒に生活をさせてもらいましたが、すごく単純で普遍的なんですけど、「ただいま」って言葉と「おかえり」っていう相手がいるっていうこと。それはやっぱりものすごくこの作品に影響していると思いますし、あらためて非常に大切なコミュニケーションだし、大切なことだなと思いました。
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───いつも横並びで、同じ景色を、同じものを一緒に見てる…。
そうだった…そうだったんです…えーんえーんえーん
 
いつも向き合うことはなかった…それは、優馬の弱さでもあり、それに気づいていた直人の思いやりでもあったのだと…;;;
 
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エッチするときは向き合っていたけどデレデレ
 
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本能だけで向き合うことはできても、理性の前では弱かった優馬。そんな優馬ごと愛していた直人…。
 
母親が亡くなる前に優馬に「優馬は大切なものが多すぎるのよ」って話していたことを、直人も覚えていて、高畑充希に「お前は大切なものが多すぎるんだよ。本当に大切なものは1つでいい」みたいなことを言っていたことを、直人が言っていたと、優馬は聞かされます。そこで直人が同じ服ばかり着ていたことも、ずっと優馬のそばにいたことも、直人が大切だと思っていたのは優馬ただ一人だけだったということを、思い知らされるのです・・・・・
 
あーーーーーっえーん
 
もうやめてーーーーーっ;;;;;
 
津波のように押し寄せる真実が辛すぎて、ほんっと、叫び出したいくらいでした;;;
 
沖縄編はともかくとして、千葉編はまぁ、結局、田代が電話をしてきたことで、愛子が迎えにいって、これから幸せに暮らせるんじゃないかっていう希望があるんだけど、東京編も、沖縄編とはまた違った絶望と、これから残された者たちが抱えていく苦しみのプロローグのような気がして、ずーんっと重い気持ちを引きずったままです…今も;;;
 
私は悲恋厨なのですが、一緒に見に行った子はハピエン厨なので、どうにかこの2人が幸せになれるラストにできないかと、薄い本でハッピーエンドにしてあげられないかという話をしてましたw
私もpixivに救いを求めて、「怒り 優馬 直人」で検索をかけたら、優馬×直人のハッピーエンドにつながりそうな話を描かれているかたがいらして;;;ちょっとだけ気持ちが救われましたw(リンク貼っていいかわからなかったので、気になる方はご自身で検索してみてください^^^^)
 
どうかpixivに幸せな優直が溢れんことを願うばかりです…(合掌)いただきますいただきますいただきます
 
 
史上最高に長いブログを書いてしまった・・・(最後まで読まれた方はおそらくいないと思いますがw)
DVDを購入することは決定している(きっとスクリーンに収まりきらないブッキーと剛にゃんのいろんなものが映っていると思うからっ!!!!!(言霊))けど、もう1度くらい見に行きたいと思ってます。東京編でこんなに熱く語ってしまったから、沖縄編と千葉編について全然書けなかったけどwどちらも素晴らしいです。ってか素晴らしいってちょっと言っていいのかわかんないけど、胸を打つ、考えさせられるストーリーと映像になってます。
とにもかくにも、大画面で見るブッキーと剛にゃんのアレは格別です!!←
 
是非、劇場で、ご覧ください!(72フォンツ
 
※当方、怒りの広報でもなんでもないですwただの、通りすがりの腐女子です。