ブログを始めようと思ったきっかけの
ひとつに、

送られてきた手紙がありました。

私の病気のことが公になり、
主人が会見をした後のことでした。

『 私も癌になり、
ずっと治療をしてきたけれど、

一度も泣いたことがありませんでした。

でも、
ご主人の会見をみて
初めて、涙を流すことができました。

初めて、自分自身の癌を
悲しむことができました。

まおさん、ありがとう。』

という内容でした。



私は学校に行くのがあまり好きでなく、
そんなときに、

めざましテレビの
お天気おねえさんの吉田恵さんが

「今日は傘もってケーイ!」と
元気に語りかけてくれると、

「よし、仕方ないから行くか!」と笑
思えました。

毎朝、
「あ!けいちゃん、でるよー!」
と母や姉に呼ばれて、
テレビの前に行きました。

私も、
そんなふうに誰かを元気づけたい
とテレビの世界で仕事を始めました。


元気、明るい、幸せ、前向き
を伝えることが私にとって理想の
「良いこと」でした。


でも、
そのお手紙を頂いて、
 
暗いことや
悲しいことでだって、

誰かの心に
プラスでつながれる瞬間があるのだと、
知りました。


つまり
なーんでも、
なーんにもなりうるのだ、
と。

好きや嫌いはあるけれど、
良いや悪いはない。

だから、
ただ、ただ、私は、
今の自分を生きるだけで、
その生き方に、
良いも悪いもないのだ、と。


前向きであることが良いことだからではなく、
前向きであることが好きだから、

後ろ向きな日が続いても、
いつかは前向きに戻るだけ。

そんなことを思った昼下がりでした。