昨夜は荒川区のライオンズクラブの定例会にて、30分のミニセミナーを担当させて頂きました
今回は、聞いてくださる方々の中に年配の方も多いというお話だったので、認知症と食事の関係をお話することにしました。
テーマは、
実際に糖尿病を患っている高齢者は、
認知症の発症リスクが2倍高くなることがわかっています。
また、糖尿病ではなくても血糖値が平常値よりも高い数字(115mg/dL)以上の場合、平均血糖値が正常の人(100mg/dL)に比べ、認知症の発症率は18%高くなるという研究報告もあります。
認知症の原因はまだはっきりと解明されてはいないようですが、食生活から考える原因として、上記のデーターからもお分かりの通り、糖質の摂りすぎが指摘されているのは事実です。
そのメカニズムとして、
認知症は、脳の神経細胞がエネルギーとなるブドウ糖を取り入れることが出来なくなり、エネルギー欠乏に陥ると考えられています。
糖質は体内でブドウ糖に変換され、ブドウ糖はグリア細胞に取り込まれます。
その後、グリア細胞で乳酸に変換され、脳の神経細胞に渡されます。
グリア細胞は神経細胞の10倍存在するそうです。
グリア細胞で行われるブドウ糖から乳酸への変換は、かなりスローペースで行われるため、糖を摂取した分がどんどんエネルギーになるという訳では無いようです。
つまり、白米やパスタ、パン類などを食べた後の食後のデザートに砂糖たっぷりのケーキを食べた場合、その過剰なエネルギーの全てが脳で使える訳ではなく、むしろ低血糖を引き起こす原因となります。
低血糖状態はうつ症状と同様な症状を引き起こすことがわかっていて、現在のうつ病はほとんどが低血糖から引き起こしているのではないかと考えられているくらいです。
認知症が第三の糖尿病と言われている理由は、
上記のような過程で糖質が変換され、脳内でエネルギーとして使われるためには、インスリンホルモンが必要になります。
しかし、そのインスリンホルモンのシグナルが脳に伝わらなくなってしまうのです。
インスリンホルモンが働かなければ、脳内にエネルギーの供給がされなくなります。
その場合、神経細胞内のミトコンドリアはエネルギー不足に陥り、脳は正常な機能を果たせなくなる訳です。
私たち健康指導師会の顧問ドクターの一人でもある東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎先生の著書に、
という本があります。
この本にも書いてある通り、
私たち人間のエネルギー生産工場であるミトコンドリアは、年齢を重ねるごとに糖質をエネルギーとして使えなくなってきます。
それなのに、甘いものが大好きな上に、毎食白米や小麦類、砂糖たっぷりの菓子パンなどを食べていたら、使えない余計なエネルギーを摂取していると同じこと
では、糖質ではなく何をエネルギーにすれば良いのでしょうか?
それは、脂質(脂肪)です
私たちの体も脳も、脂質をエネルギーとして使えることをご存知でしょうか?
脂質は肝臓でケトン体という物質に合成され、
脳血液関門を通過して脳のエネルギーとして活用することが出来ます。
それにはグリア細胞に取り込まれる必要もなく、インスリンホルモンも必要なく、ケトン体はストレートに脳に到達します。
認知症に効く薬は今の所発明されていませんね。
その理由は、薬物が安全にこの脳血液関門を通過させなければならないことがとっても難しいからなのではないかと推測します。
通過させれば良いという訳ではないですよね。
薬物を脳に到達させるということは考えるだけでもちょっと怖いと感じます。
薬物がなくても、ケトン体が脳の機能を回復させることに役立ちます。
順天堂大学大学院の白澤卓二教授が監修したこちらの本。

今回は、聞いてくださる方々の中に年配の方も多いというお話だったので、認知症と食事の関係をお話することにしました。
テーマは、
脳のアンチエイジング
〜食からのアプローチ〜
認知症に関しては、これから本格的に高齢化社会を迎えるにあたり最も深刻な問題とも言えます。
現在の予想では、2015年には認知症患者は700万人を超え、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が罹患することになります。
*2015年1月7日厚生労働省発表
これは、私達や子供達が生きていく日本の未来を考えれば、決して人事ではありません。
子供や孫たちのためにも、祖父母や親の世代にはピンピンコロリで最後まで元気に過ごして頂きたい…。
そんな思いで話をさせて頂きました。
さて、認知症は第三の糖尿病と呼ばれていることをご存知でしょうか?
実際に糖尿病を患っている高齢者は、
認知症の発症リスクが2倍高くなることがわかっています。
また、糖尿病ではなくても血糖値が平常値よりも高い数字(115mg/dL)以上の場合、平均血糖値が正常の人(100mg/dL)に比べ、認知症の発症率は18%高くなるという研究報告もあります。
認知症の原因はまだはっきりと解明されてはいないようですが、食生活から考える原因として、上記のデーターからもお分かりの通り、糖質の摂りすぎが指摘されているのは事実です。
そのメカニズムとして、
認知症は、脳の神経細胞がエネルギーとなるブドウ糖を取り入れることが出来なくなり、エネルギー欠乏に陥ると考えられています。
糖質は体内でブドウ糖に変換され、ブドウ糖はグリア細胞に取り込まれます。
その後、グリア細胞で乳酸に変換され、脳の神経細胞に渡されます。
グリア細胞は神経細胞の10倍存在するそうです。
グリア細胞で行われるブドウ糖から乳酸への変換は、かなりスローペースで行われるため、糖を摂取した分がどんどんエネルギーになるという訳では無いようです。
つまり、白米やパスタ、パン類などを食べた後の食後のデザートに砂糖たっぷりのケーキを食べた場合、その過剰なエネルギーの全てが脳で使える訳ではなく、むしろ低血糖を引き起こす原因となります。
低血糖状態はうつ症状と同様な症状を引き起こすことがわかっていて、現在のうつ病はほとんどが低血糖から引き起こしているのではないかと考えられているくらいです。
認知症が第三の糖尿病と言われている理由は、
上記のような過程で糖質が変換され、脳内でエネルギーとして使われるためには、インスリンホルモンが必要になります。
しかし、そのインスリンホルモンのシグナルが脳に伝わらなくなってしまうのです。
インスリンホルモンが働かなければ、脳内にエネルギーの供給がされなくなります。
その場合、神経細胞内のミトコンドリアはエネルギー不足に陥り、脳は正常な機能を果たせなくなる訳です。
私たち健康指導師会の顧問ドクターの一人でもある東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎先生の著書に、
- 50歳からは炭水化物をやめなさい (だいわ文庫)/大和書房
- ¥648
- Amazon.co.jp
という本があります。
この本にも書いてある通り、
私たち人間のエネルギー生産工場であるミトコンドリアは、年齢を重ねるごとに糖質をエネルギーとして使えなくなってきます。
それなのに、甘いものが大好きな上に、毎食白米や小麦類、砂糖たっぷりの菓子パンなどを食べていたら、使えない余計なエネルギーを摂取していると同じこと

では、糖質ではなく何をエネルギーにすれば良いのでしょうか?
それは、脂質(脂肪)です

私たちの体も脳も、脂質をエネルギーとして使えることをご存知でしょうか?
脂質は肝臓でケトン体という物質に合成され、
脳血液関門を通過して脳のエネルギーとして活用することが出来ます。
それにはグリア細胞に取り込まれる必要もなく、インスリンホルモンも必要なく、ケトン体はストレートに脳に到達します。
認知症に効く薬は今の所発明されていませんね。
その理由は、薬物が安全にこの脳血液関門を通過させなければならないことがとっても難しいからなのではないかと推測します。
通過させれば良いという訳ではないですよね。
薬物を脳に到達させるということは考えるだけでもちょっと怖いと感じます。
薬物がなくても、ケトン体が脳の機能を回復させることに役立ちます。
順天堂大学大学院の白澤卓二教授が監修したこちらの本。
- アルツハイマー病が劇的に改善した! 米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能/SBクリエイティブ
- ¥1,512
- Amazon.co.jp
こちらの本には、タイトル通りココナッツオイルを使って認知症の症状が劇的に回復した患者さんのお話が綴ってあります。
ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸といって通常の植物油やラードなどの長鎖脂肪酸に比べると鎖が短いため、長鎖に比べると消化は4倍早く、エネルギー代謝は10倍速いと言われています。
そのため、ココナッツオイルはケトン体に変換されるスピードが他の油よりも早いということです。
脳のエネルギーとしてブドウ糖が使えなくなってきているのであれば、ケトン体を使えばいい訳です。
結論としては、日常的に食生活から認知症を予防していく方法として、
糖質制限が最も有効な方法と言えます。
そして、糖質のエネルギーではなく脂質をエネルギーとして使える体「ケトン体質」に変えていくことが大切です。
ケトン体質にはたくさんのメリットがあります。
まずは頭がスッキリするでしょう。
そして、疲れにくくなります。
また、昼間眠たくなくなります。
仕事も勉強もはかどります。
肌もキレイになります。
お腹の余分なお肉がなくなります。
気持ちも前向きで明るくなります。
ただこの体質を手に入れるには、
あなたが糖質の魔の手から逃れることが必要です。
そろそろ麻薬患者は卒業し、堅気になりましょう(笑)
糖質は食べたらまた食べたくなる・・・・麻薬と同じです。
麻薬糖質と決別し、新しい人生を歩んでみませんか?
Keico - <11月のセミナー・外部講演開催予定日>
11月13日(土)
ウーマンズヘルスケアフォーラム2016
http://woman-forum.jp
東京大会で講演させて頂きます
http://woman-forum.jp/tokyo/
日時:2016年11月13日(日) 10:00~19:15
会場:すみだリバーサイドホール
(東武伊勢崎線「浅草駅」正面口から約5分
東京メトロ銀座線「浅草駅」5出口から約5分
都営地下鉄浅草線「浅草駅」A5出口から約5分
都営地下鉄浅草線「本所吾妻橋駅」A3出口から約5分)
対象:療法士、看護師、その他セラピストなど
定員:700名
正常分子栄養学セミナー(料理実践付き)
女性のための栄養学 〜 Part 2 〜
11月15日(水)11:00〜14:00
会場:ボタニック・ラボラトリー株式会社4階セミナールーム
定員:40名
参加費:一般2,000円/会員1,000円
▽お申し込み
https://ws.formzu.net/fgen/S61363775/
*このセミナーを持ちましてしばらく産休に入らせて頂きます。