「セクシーキャットの演説」

 

久々にミュージカルタッチというか、曲を作ってると頭にピーンと絵が浮んだので、それを形にしてみたのがこの曲です。 

サックスの鳴りが心地よく、スルメタイプの楽曲なんだけど、なんかリフレインされるフレーズに酔いしれたくなる、そんな曲に仕上がりました。 

なんどもなんども聞きたくなるそんな癖になるタイプの曲です。 

 

設定としては『言い訳の多い主人公。未来に向かってすべきことはあるのにサボってる。「あ〜あ、セクシーキャットに変身出来たら私は大きく変われるのに」と私じゃない私になれたら変われるのにと逃げ腰。でもそのうち自分が変わらなきゃいけないんだということに気がついて成長していく物語』というお話。  変身後というか主人公の頭の中にある、「もし○○○だったらいいなぁ」というイメージで描いているセクシーキャットを演じるのが譜久村、工藤、小田の3人です。 

 

バックトラックもアナログ感をのこしつつ、エディット等では新しさも出してあります。  間奏後の譜久村のソロ歌ではウィスパーボイスでの歌唱がちょっとした肝となっています。  とはいえ、全員での歌唱によってエンターテイメント力を発揮させる曲に仕上がったと思います。じっくりお楽しみください。          

 

 

 

「そうじゃない」

 

次のシングルの中の1曲は牧野フューチャー曲を作りたいと事務所からオファーがありました。

テーマは「歌謡曲」でと。 

なるほど、いつもこういうテーマの中でどんな風に仕上げていくかを考えます。 

 

歌謡曲というのは我々にとっての合言葉みたいなもので、何を指して歌謡曲かという前提はさておき、僕としては「了解!」となるわけです。  こういう楽曲の場合は、メロやバックトラックはもちろんありきなんですが、それ以上にパーソナルな設定が重要です。 

今回は「牧野」ということで、彼女のルックスをどう良い意味で裏切るか、という点にポイントを持ってきます。

もちろん僕だって、スタッフだって、メンバーだって、本当の彼女の中身はきっとわからないでしょう。ご両親であっても理解出来ない面も多いと思います。そんな彼女の心の中を勝手にプロファイリングした気になって仕上げていくのが我々プロ作家の仕事。本当に学校の成績が良いのか、おしゃれが好きなのかも僕はわかりませんが、こういう設定だと萌えるなというようなことですね。

彼女のようなルックスは意外にもハロー!プロジェクト、モーニング娘。には居なかったように思いますが、女優さんでいうとヒールに徹するから魅力が出てくるようなそんなイメージです。 なので、歌詞の中の主人公にも学校から帰って来たら「ちょい悪」な女の子を設定しました。 

ただ、主人公がはっきりしているこういうタイプの曲なので、牧野のソロもありますが、それ以外に譜久村、石田、佐藤、小田のソロパートもあります。  誰がどの声か聞き分けてみるというのも楽しみの一つですよ。 

 

こうやって仕上がった曲にどんなダンスをつけてどんな衣装を着せるかによっても実はイメージって180度変わってくるんですよね。 間奏を長めにおしゃれに仕上げてあるので、このあたりも大いに楽しんでいただきたいなと思います。