自民党・宇宙総合戦略小委員会が開催。

スペースアソシエイツ 北村幸雄代表、北海道大学 高橋幸弘 宇宙コミッションセンター長から、現場の生の声を聞かせて頂いた。

 

まず、打ち上げのロケット技術、発射場のインフラ整備は重要な課題で、世界の射場の広さを比較すると、米国最大のワロップ射場は8,100km2。ロシアのプレセツク射場は1,762km2。ブラジルのアルカンタラ射場は520km2。わが国種子島宇宙センターは0.71km2というのは、実に心許なく感じます。

 

次に、ローテクを搭載した重量50kg以下のマイクロ人工衛星でも、目的に応じた使い方と、複数のマイクロ人工衛星の連携した運用で、大型人工衛星に匹敵する目的成果を得ることができるとのこと。

わが国のRISING-2(雷神2)は、スペクトル撮像では世界最高解像度(5m)で、ターゲットポインティングによる多地点連続撮影が可能で、LANDSAT-8の能力を越えるとも思われます。

大型人工衛星は開発から打ち上げまで10年以上かかりますが、マイクロ小型人工衛星なら1~2年で、最新の機器を搭載することができることになります。

 

今後は、目的に応じてマイクロ人工衛星をすぐに打ち上げられる、打ち上げロケットと射場整備を含む「即応性」が期待されます。

 

また、高橋教授のお話では、わが国の宇宙開発予算が少ないために、フィリピン科学技術省「フィリピン第1号超小型衛星」開発予算で、わが国の人材もあわせて育成している現状とのこと。

 

「産業振興」「安全保障」「宇宙科学・技術開発」の各方面から、論点を整理して、支援をしていきたいと思います。