Dragon Gate Scandal Gate 2017 – 5ユニットサバイバルレース 

後楽園ホール大会 17/9/5

#1コンテンダー

望月成晃対ビッグR清水
ストライカー対パワーハウスの対決。望月の多彩かつ苛烈な蹴りの数々に対し、清水は優れた体格と怪力で突き進む。清水は不器用だがパワーでねじ伏せようとする巨漢を徹底的に演じる。望月が蹴りと関節で切り崩していく老獪な戦法を取るので、見事なまでを対比を見せている。清水が対望月用に不格好な蹴りを披露すれば、砲丸投げスラム対策に腕殺しで絞り上げる望月。胸を赤く腫らし、顔面を捉える打撃戦の中で、元同門、師弟関係のバチバチ感を上手く試合の中に落とし込んでいる。ノンストップで突き進んだ一戦は、

終盤でもペースが落ちず、ハードヒッティングと切り返しの数々で大爆発。

清水の若さと勢いを経験と技術で封じ込んだ望月の強さに感嘆する内容。

文句なしに好勝負。
評価:****1/4

負け残りエリミネーション・マッチ(敗者チームは2敗付く)
ヴェルセルク(T-Hawk、鷹木信悟&エル・リンダマン)対MaxiMuM(kotoka、吉野正人&土井成樹)対Over Generation(Eita、Cima&ドラゴン・キッド)

敗者チームには2敗付く過酷な条件が課せられた負け残り戦。
試合全編通して安定感満載のドラゲー品質。場外戦でスタートしてから、序盤は様子見をしながら、リンダマン弄りで盛り上げる。そこからヴェルセルクのヒールプレイでEitaを孤立。ヴェルセルクの攻め一辺倒ではなく、土井吉の定番の連携も中に挟む等隙がない。Eitaがタッチ成功後は、3チーム入り乱れたノンストップバトル。土井吉CIMAの圧倒的な存在感に引っ張られつつ、完成度の高い攻防が続出。ヴェルセルクもヒールとしてアクセントを効かせているし、非の打ち所がない内容。爆発しっ放しのハイスピードバトルの末、Eitaが吉野をフォールするという大金星で大爆発。だが試合はまだ継続中。観客も演者も燃え尽きてしまい、しばらくペースも盛り上がりも最高点から戻らなかったので、停滞気味になったものの、kotokaの孤立で貯め直し、再度のスピードバトルで盛り返して締めたのは地力の高さが伺えた。

完成度の高すぎで停滞するというある意味珍しい好勝負。
文句なしに好勝負。
評価:****1/4