ビック・・・おいで
一緒に行こう・・・ビック ビック グッボーイ





ビックの 生まれて初めての散歩です
警戒して・・・・
恐怖のかたまりで・・・・
それは・・・ この子は ある地域で
3年以上 餌だけを与えられていた野良犬でした
家族にすることが出来ないなら・・・
約束が守れないなら 家族に迎えないなら
こんな悲しい経過になることが
わかっていない人たちの優しさ
安易な優しさを 私は 間違いだと言います
おいで・・・・
犬という家族には
法律で 登録 予防が義務付けられています
首輪をつける リードをして 係留する約束があります
ここで ビックと・・・・
向き合い ひとつずつ その恐怖を抱きしめ
トレーニングを 重ねていきます
ビック・・・・ グッボーイ

歩きだして数分
ビックは すぐに トイレをしました
気持ちよかったでしょうね
お利口さんだね
駐車場で 往来する人影に
ビクビク 怯えます・・・・
この子は どんな暮らしを
3年以上していたのでしょう
それでも
お世話をしてくれる 職員さんを
認識し・・・・
美味しいものくれる タカノサンも認識し・・・
ビックは
いま すごいスピードで 私たちサイドへ
愛されることを知り生き延びる犬へ
生まれ変わろうとしています・・・・
ビック・・・・大丈夫よ 大好きよ
保健所の子たちは 捨てられた 見放された子
吠える子 慣れていない子 汚れた子 臭い子
怪我をしてる子 健康ではない子
どれも 正解です でも そうしたのは人間です
おろかな行為を おろかな思いを
この子たちは受け入れて
何も悪くないのに・・・・こうして檻の中に
収容されています
捨てられ 見放されても 私たちは信じてる
吠える理由がある 抱きしめれば愛が伝わる
洗えば輝く元の姿を見れる 拭けば良い香り
怪我は獣医さんで出来る限り回復させ 薬をのみ
こんなに素晴らしい子たちが
八代保健所にいるのです・・・・