大河ドラマ「真田丸」がいよいよ最終回をむかえる。

 

徳川家の忠臣"本多平八郎忠勝"を演じ、当時の侍の心に想いを馳せ、戦国時代。
 
それは、死が身近にあり、その分ひとり一人が、厚く太く生きぬいた時代であった。
 
生きる残るため、一族を守るため、国を護るために心技体すべての力を振り絞り、命懸けで、全力で、生きて生きて生き抜いた時代。

 

生き抜く為には、知略、謀略、裏切りなど当たり前であり、一つの油断が命取りになる苛烈な時代。

 

しかし、魑魅魍魎の世において、一人、天下泰平国家安穏の争いのない世を目指し、他の為に尽くし、主を裏切ることなく、誠を尽くした忠義の臣が"本多忠勝"である。

 

敵味方関係なく、侍魂で敬い弔う心をもった、まさに武士道精神の鑑であり、原点であると私は思う。
 
混迷極まりない、どこに真実があるのか見えず争い合う、戦国時代のような2016年、混沌とした現代において、今の世に日本にも、世界にも本多忠勝のような安心、安全、信頼出来る忠義の臣がいてほしいと願うのは、私だけだろうか。
 
肉体を鍛え、精神を錬磨し、知力を高め、侍の心得としての決意・決断・覚悟のもとに信念を持って、世に貢献できる己を磨く。
 
先人の生きざまから、多くの教訓を感じ取るのも、武道の修行の一つではないでしょうか。

 

2020年東京オリンピックに向けて世界が注目している日本。
 
今年もあと半月で終わりますが、国際化の波の中で、日本人としての誇りを取り戻すべく心して邁進して行きましょう。
 


合掌、    

藤岡弘、