●野谷恵ピアノレッスンについて●
1、全身に関する具体的なレッスン
2、バイエルもポピュラーも素敵になる音楽表現法
3、曲を理解するためのレッスン
4、練習曲について
5、初心者から専門家まで、必ず上達します
6、仕上がっていなくてもできるレッスン
7、可能性
8、無理目の夢も叶えてきました
9、コンクールや賞より大切なもの
10、進歩の方法 ~私自身が変わった歴史~
11、専門家が学び続ける意味
12、コミュニケーションを大切に
13、効果(上達の早さ)について
14、オンライン(リモート)ピアノレッスンについて
15、このブログを書く意味
▼1、全身に関する具体的なレッスン
技術的にも音楽的にも、確実に良くなる方法を、
分かりやすく、具体的に解説し、指導します。
技術的なこと、つまり、ピアノの弾き方は、
指や手のことに限らず、
腕、肩、背中(姿勢の使い分け)、
足腰に至るまでの全身の使い方を理解することで、
脱力がしやすくなり、
難しい曲も少しずつ楽に弾けるようになっていきます。
ピアノを練習すると腕が痛くなる、
ピアノを弾いた後肩が凝る、腰が痛くなる等の症状も、
弾き方の改善と共に、少しずつ、良くなっていきます。
(少しずつ、です。
考え方は、数回で、時には1回でも理解はできますが、
頭で理解できたらすぐに、そういう風に弾けるわけではなく
レッスンを重ねながら感覚をつかんでいきます。)
▼2、バイエルもポピュラーも、素敵になる音楽表現法
楽譜の読み取り方にも、
素敵なピアノ演奏につながる「重大なコツ」があります。
それは、バイエルやチェルニー(ツェルニー)のような
練習曲であっても応用できるもので、
こんなにも素敵な音楽だったのか・・・と、
目を瞠られることと思います。
楽譜さえあれば、ポピュラーピアノ曲にも応用できます。
こういったピアノを弾く上での
ちょっとしたコツやルールを沢山知って、
表現法を理解していくと、
習っていない曲や、聴いたことがない曲でも、
楽譜を見れば、
「どうすれば素敵に弾けるか」が、
だんだん見えるようになっていきます。
▼3、曲を理解するためのレッスン
楽譜から、作曲者の意図や曲の魅力を読み取れるように・・・
つまり、学びの目標としては
「自分で曲を理解」し、
「表現を考える力」をつけ、
「音楽的なセンス」を磨いていくことを目指すレッスンです。
それは、決して
「先生の音楽的解釈を押し付ける」ことではなく、
語学の文法や、ちょっとした語法、
表現法を学ぶのと同じ・・と考えて頂くと分かりやすいと思います。
技術的に弾けるようになったら終り、ではなく、
さらに細かく具体的な指導や、工夫した練習方法で、
曲を理解し、自分の意思で音楽できるようになることを目指します。
もちろん、「聴くこと」を否定する訳ではありません。
聴くことも大事な勉強です。
でも、聴いてマネするだけよりは、
楽譜を理解する方がステキになります。
▼4、練習曲について
バイエル、チェルニー等の一般的な練習曲を
取り入れること「も」ありますが、
(音大受験生以外の方は)弾かなくてもかまいません。
練習曲を弾くことによってピアノが上手になるわけではないのです。
レッスンで「ピアノの弾き方を理解する」ことによって
上手になっていきます。
練習曲なしでもピアノの技術的な勉強は十分できるのです。
ですから、もちろん練習曲を題材としてピアノ演奏技術の勉強「も」、できるわけですが、
逆に、チェルニーの(特に8小節の)エチュードなどを使って
「基本的な音楽表現のコツ」をレッスンすることも、よくあります。
かなり分かり易く色々な音楽のパターンが使われているので、
どう弾けば素敵にできるか・・という説明の材料にしたりします。
★★ピアノの先生方を対象に、上記のようなやさしい練習曲を使って
レッスンをすることもよくあります。
もちろん、演奏会で弾くような難しい曲だけのレッスンでもOKですが、
やさしい楽譜を使って、色々な角度から
ピアノの技術と音楽表現、両方を解説していくと、
難しい曲にも応用できて、生徒さんを教える際の参考にもなります。
ご自身のピアノ教室で使用されている教材でもOKです。
演奏活動を目指すだけがピアノの勉強ではありませんから、
「生徒達のために勉強したい。」という理由で来られるピアノの先生も増えていて、
すばらしいことと思っています。
▼5、初心者から専門家まで、必ず、上達します。
(※1回で、とは言いません。ある程度の期間は必要で、必要な長さには個人差があります。)
「わかりやすい」事を大切にし、具体的な言葉と動作で、技術的指導をします。
楽譜上の事も、「専門用語」ではなく、私が工夫した説明をしますので。
アマチュアの方でも理解しやすいと思います。
(但し、あまり小さなお子さんや、全くの初心者の方には、
少々難しい場合もあるかもしれません。)
ピアノ教室や音楽教室でピアノを指導されている先生方で、
ご自分の演奏にはブランクのある皆さんや
高校までは音大を目指したけれど、
受験せず中断した皆さんを多数教えてきましたが、
ブランク前には弾けなかったレベルで弾けるようになる方が多いです。
なぜなら、「楽な弾き方」に改善することによって、
ピアノの技術的可能性が広がるからです。
ブランクを超えて勉強を再開した皆さんの多くが、
以前のレベルを超えて上達し、中にはコンクールで受賞した方もいます。
ちょっとだけ勇気を出して再開してみて下さい。
どれくらい変わるかには、もちろん個人差がありますが、必ず、レベルアップします。
※弾き方の改善は、ほとんどの場合、ある程度は期間が必要なので、
初めての方から、コンクールや演奏会の直前に、
弾き方を直してほしいとご依頼があっても、お断りする場合があります。
今まで考えた事もないことを意識して、返って弾き難くなる期間がありますので、
本番直前に弾き方を変えるのは気をつけなくてはなりません。
でも、慣れれば、以前より楽と、分かって頂けると確信しています。
▼6、仕上がっていなくてもできるピアノレッスン
曲をひとりで仕上げて持ってくることを要求するレッスンではありません。
片手ずつとか、ゆっくりしか弾けない状態でも、レッスンができます。
甘い先生だから、できていなくても怒らない・・・・などという次元の話ではありません。
楽に弾ける方法、素敵に弾ける方法を、
学びながら練習し、レッスンを重ねながら仕上げていった方が、
ピアノは早く上達します。
仕上がった状態の場合も、さらに良くするためのアドヴァイスをしますが、
弾き方が良くない場合は、クセがついて、改善に時間がかかる場合もあるので、
本当に譜読み段階でもOKです。(←なかなか信じてもらえませんが本当です。)
▼7、可能性
手が小さいからピアノが弾けないとか、体が小さいから音が出ないなど、
変えようのない理由で、過去に可能性を否定された皆さんも、
弾き方の改善によって、それまでより手が開くようになったり、
それまでより大きな音が出るようになったり、少しずつ可能性が広がります。
▼8、無理目の夢も叶えてきました
「音大は無理。」とあちこちのピアノ教室の先生方から言われた高校生達を、
時にはチェルニー30番も弾いたことがない状態から
1年の準備で音大に入れたりといった「普通は無理な夢」も叶えました。
(条件はあります。指導内容を採り入れ、目指して頂くことです。
指導には従わないけれど上達させてほしいというのは、さすがに無理です。)
何としても生徒の夢を叶えようと、学んだ知識を総動員して
必死に考え、工夫したことは、私自身にとっても大きな勉強となり、
そこからオリジナルなアイディアも沢山生まれました。
その結果、私自身が
劣等生だった学生時代には夢にも考えられなかったことですが、
50代で、東京で多くのピアノコンクールに入賞したほど変わりました。
▼9、コンクールや賞より大切なもの
50代になってからの、東京での多くのピアノコンクール入賞歴は、
決して「目標」ではありません。
(コンクール向きの弾き方かと誤解されたこともありますが
決してそうではありません。)
何より大事な目標は、
演奏を聴いて下さる方々と共に、音楽に感動することです。
私が教えているのも、目指すのも、
そのための表現方法やピアノ演奏技術です。
でも、実際にコンサートに足を運んで聴いて頂くためには
少なくともある程度は演奏力があるという
「証拠」が必要でした。
そして、
私の伝える奏法、レッスン内容が、
有効だという「証拠」を作りたかったというのも
コンクールを受けた理由のひとつでした。
▼10、進歩の方法 ~私自身が変わった歴史~
昔は本当に下手だった私が、
東京で入賞するようになるまでには、
「練習」だけでは越えられない壁があり、
その壁を、「勉強」と「研究」で越えました。
私は今まで、それぞれ高名な、
でも傾向の違う、多くの先生方に学びました。
(音楽歴に書いた他にも、
多くの方のアドヴァイスを受けました。)
学生レベルでこれをすると、混乱して
返ってマイナスになる場合も多いのですが、
私が一番多くを学んだ30代から40代にかけての時期には
すでに演奏でも指導でも多くの経験を積んでいましたから、
多くの先生方の色々なアドヴァイスの、
どの部分を、どう取り入れるか、
判断するための「まとまった考え方」を、すでに持っていました。
多くの外国人の先生方のそれぞれが、
もちろんレッスンは同じではなく、
素晴らしいことを教えて下さった先生方がいらした一方、
そうではない先生もいらして、様々でした。
一見、相反することであっても
工夫すれば
同時に採り入れられることもありました。
これは重要なことでした。
また、「普通は無理な夢」を持った生徒の皆さんに出会い、
一緒にその夢に向かって必死に考え、
工夫し、努力したことも、
さらに深く「方法」を理解したり、
オリジナルな「ピアノ奏法」も発見する重要な機会となりました。
さらに、ピアノとは関係のない怪我で、20年以上前、左腕の神経を傷めたことが、
今思えば、大きな幸運で、
楽な弾き方でなければピアノを弾き続けられなくなったことは
脱力の研究には、とても大きなプラスでした。
そういう風に、運命的な流れにも助けられながら、
ピアノと真剣に向き合ってきた人生で、
自分自身が大きく変わったからこそ、
生徒を変えるレッスンができるのだと思います。
▼11、専門家が学び続ける意味
その後も機会があれば自分自身ピアノレッスンを受け、
2006年秋にはロシアにて、国立モスクワ音楽院マスタークラス、
2010年夏にはハンガリーにて、国立リスト音楽院マスタークラスを
それぞれ受講し修了証書を頂きました。
(コンクール入賞の副賞として受講費全額免除での受講でした。)
それらは新しい知識を得るというよりは、
頭の中でまとまった「考え」を確認したり、
さびないよう磨く機会でした。
他にも時折レッスンを受けています。
知っていることを指摘される場合もありますが、
そういった時折の反省の機会も価値あることと考えています。
現在は、札幌でも、東京でも、30~50代中心に
個人ピアノ教室の先生方や、
楽器店などの音楽教室ピアノ科講師の皆さんが
レッスンを受けに来られています。
皆さんが、音大卒業後も
あるいは講師資格取得後も学び続ける理由は様々です。
ご自分のピアノ演奏力向上のためという方も、
生徒さんに少しでも良いレッスンをするためという方もいます。
いずれにしても、皆さん、
年齢に関係なく、着実に進歩を重ねられています。
学んでみようかな・・と、勇気を出してみて下さい。あなたも変わります。
▼12、コミュニケーションを大事に
習いに来られている皆さんは、
ピアノの演奏力も、年齢も、考え方も、違います。
その一人一人が最善の成長をできるように、
色々な角度から考えて指導しています。
だから、ナイショにしないで下さい。
きちんとお話して、レッスンを進めていきましょう。
音大を受験したいとか、受験をやめたくなったとか・・・
どうしてもこの曲が弾きたいとか、弾きたくなくなったとか・・・
人前ではゼッタイ弾きたくないとか、弾いてみたくなったとか・・・
ご希望も、そのご希望が変わった時も、
きちんと話して下さいね。(^_^)
▼13、効果(ピアノ演奏上達の早さ)について
レッスンの効果、つまり上達の早さは、人それぞれの持つ運動神経や理解力、
感覚、物事の受け止め方、学ぶ姿勢、等々で違ってきます。
特に、ピアノ演奏の技術面は、指先だけの問題ではなく、全身に関わります。
頭ではすぐ理解できることも、
実際に体でできるようになるのは、時間がかかります。
長い期間かかる場合もあります。
でも、必ず楽になっていきますので、焦らず、レッスンを重ねていきましょう。
▼14、オンライン(リモート)ピアノレッスン
<2020年加筆>
コロナ禍により、オンラインレッスンを始めました。
経験する前は懐疑的でした。音色も伝わらりにくいですし、
同じクオリティではできないだろうと考えていました。
でも、慣れてくると、それまでにも積み重ねてきた
「目」でレッスンする力がさらにつき、音質の違いを乗り越えて
効果をあげられるようになりました。
時には、レッスンを受ける方の音声が聞こえない状態になっても
手の動きの説明、形の説明をして、弾き方を変えて頂くことで
手が痛かった方の痛みを取ることができました。
こちらの記事です。
▼15、このブログを書く意味
以上、▼13までは、5年以上前にHPに書いた文章を
加筆修正したもの、▼14のみ、2020年の加筆です。
色々理由有って、このブログで
具体的なアドヴァイスを書くようになって
良かったと思っています。
***
日本では、弾き方や表現法の
基礎的なコツのようなものがあまり広まっていないと感じます。
私がレッスンを受けた海外の教授の中には
「日本には間違った常識が沢山あるのを私は知っている」と
仰った先生もいらっしゃいます。(ハンガリーの恩師ではない方です)
ピアノが上達するためには
「手が痛くなるまで練習し、手が痛くなっても練習し続けなさい」と
仰る音大の先生も、未だ珍しくはないようです。
手を壊しては取り返しがつきません。
そう思って心配しても、
私が生きているうちに出会えて、
直接レッスンできる人数は限られています。
文章という不完全な形ではあっても、
せめて、ただひたすら練習する以外にも
技術的にも音楽表現でも、方法はあるということを
知って頂けたら、と願い、書いています。
ブログを練習のヒントや考える材料として試して頂いて、
もし、興味を持って頂けましたら、
オンラインレッスンでも、リアルレッスンでも、
お気軽にリクエスト頂ければ幸いです。
入会退会のないワンレッスン形式ですので、
お気軽にごれんらくください。
2017年4月29日(2020年11月一部加筆修正)
野谷 恵
★お問合せは pianoon★nifty.com へ
★を半角のアットマークに替えてお願い致します。
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