モーニング娘。(ハロプロ)が結成20周年を迎える、2017年。

 

嗣永桃子さん(ももち)と℃-uteが、それぞれ6月に引退/解散という形でハロプロを離れる一方で、モーニング娘。には13期メンバーが入り、つばきファクトリーも2月22日のメジャーデビューを控えている。

 

そんな2017年のハロプロは、メンバーさんの世代交代以上に、ファンの世代交代をはかってくるのではないかと、予想しています。

 

事務所の先輩、森高千里さんの代表曲「私がオバサンになっても」

曲中に「私がオバサンになったら、あなたはオジサンよ」というフレーズがありますが、モーニング娘。結成時にファンになったアサヤン世代も(仮にメンバーと同年代だったと過程して)40歳前後になっています。

 

この曲はつばきファクトリーもカバーしていますが、つばきのメンバーが年を重ねた時、元からオジサンの私たちはどうなっているのか?

20年ハロプロを続けてきた事務所が、これからもハロプロを続けたいと考えているなら、新規のファンを増やしていく必要があるわけです。

 

モーニング娘。がV字回復を見せた要因の一つに、若い女性ファンが増えたことがあります。モーニング娘。やミニモニ。や月島きらりを見て育った世代が、大人になってコンサートに足を運んでくれたのです。

 

しかし、5年先10年先のアイドルファンがテレビで見てきたアイドルは、(残念ながら)ハロプロではありません。

 

生まれた時からAKBが当たり前のように存在している世代に、ハロプロの独立独歩の姿勢が排他主義に見られれば、客足は遠のいてしまう。

 

年末に決まったAKB48とのコラボは、ハロプロの敷居の高さを下げると同時に、AKBG(秋元康氏)にアレルギーを持つモーニング娘。ファンをふるいにかける企画だったような気がしています。

 

ハロプロが20年も続くことができたのは、モーニング娘。のブレイクだけでなく、モーニング娘。に憧れてハロプロに入ったアイドルたち――モベキマスが、他のアイドルにない、別の魅力を磨いてきたからです。

 

しかし、アイドル戦国時代と呼ばれるブームがおこり、AKBがアイドルの代名詞として扱われるようになると、ハロプロのパフォーマンス路線と世間が思う「アイドル」との互換性は失われていきました。

 

ここにAKBを超えるAKB的なアイドルが出てくれば、淘汰される危険がある=アイドル界のガラパゴス現象を、事務所は恐れたのでしょう。

 

2017年のハロプロは、20周年を盛大にお祝いする企画と、ハロヲタの価値観を揺さぶるような発表が続くと予想します。

新しい試みには賛否がつきもので、ついていけないファンも出ますが、その落ち着き先は、ハロプロの内にも外にも用意されました。

その一つが、道重さんの復帰と(℃-uteをふくめた)M-line移籍であり、プラチナ期を熱く語る和田さん(アンジュルム)や、Juice=Juice武道館の宮本さんのMCだった。彼女たちの存在が、ハロプロの変化についていけないファンの、新たな受け皿になり得ると考えています。

Berryz工房の無期限活動停止後に、ももちPMのカントリー・ガールズや、こぶしファクトリー/つばきファクトリーが結成された形です。

 

何はともあれ、来年も皆さんがヲタ活をENJOYできますように。

よいお年を!