2017年1月18日秋葉原Barfly's Stompにて開催されましたジャイアントスイングコネクション、略してじゃすこイベント初回改め旗揚げ大会に参加しました。たまたま、主催者のだっさんのツイートを見て、是非にと思ってDJとして参加しましたがDJとしても参加者としても最高に楽しい時間を過ごさせていただきました。今回はそのお話を。

「試合展開」

19時ゴング。インフルエンザのyuriさんに代わってオーガナイザーのだっさんが全日本プロレス中継のテーマでスタートし、「スカイハイ」がさく裂してフィニッシュ(30分経過)。

第2試合harata登場、コレクション豊富なDVDもさることながら最初は御馴染みThe Scoreでスタート前田日明からの田村潔司の連続技等を繰り出しつつ、終盤のセーラーボーイズ~キッスの世界の連打で会場を大いに沸かせる(60分経過)。

第3試合はクオイッチ・シマダコフが登場(中略、そして90分経過)。

第4試合はデビュー戦となるマスカラ・ヤマチャン、その前の3試合の様子を見ながら緊張さながらなヤマチャンだがルーキーとは思えない堂々としたプレイぶり、そしてマスクマンDJらしくヘッドホンをつけないプレイスタイルと選曲にフロアは釘付けになる(120分経過)。

第5試合東京女子プロレスよりのの子選手がスペシャルゲストとして登場。DJというよりもライブセットでマイクが音を下げないと使えないこともあり急遽トラメガを使ってのライブ。会場を所狭しと端から端まで使って会場を一つにする。途中婚勝軍のテーマソング「愛は勝つ」がスピンされた時にゼクシィが登場、想像以上の重さに観衆がもだえる中ゼクシィのボディプレスによりだっさんダウン3カウント、これが唯一の3カウントとなる(150分経過)。

第6試合ハット王子が出場、ジュニア特集はスーパーJカップを思わせるような楽曲群、そして現れた「マッチョドラゴン」、藤波辰爾の声帯模写もヒット、久々にドラゴンの偉大さを痛感。その1曲1曲にDJブースの前から一番遠いお店の入口までリアクションが上がるシーンは圧巻(180分経過)。

第7試合ケンドー・ヤシン見参。そこまでの流れを引き継いでゼロワンから初めてハッスルで終わる30分、橋本~蝶野~三沢で爆発させて鈴木みのる「風になれ」でシンガロングとなる様はまさにDJイベント(210分経過)。

第8試合オーガナイザーだっさん登場。そして、この日誕生日のだっさんにお店からシャンパンも振舞われ祝い酒を浴びながら「今日かからなかった名曲をかける」と宣言通り、澤~葛西、そして馬場鶴田猪木を流した「旅姿六人衆/サザンオールスターズ」でフィニッシュ240分にわたるイベントは会場中からの「えんちょー」コールに包まれながら大団円を迎えた。

 

【参加者サイドとしての話】
さて、週刊プロレスに倣って試合展開から書き始めましたけど、本当に申し訳ないのが自分のプロレスの浅さを痛感しました。もっと知ってたらこの曲が流れてってのをもっとかけたんですけどね(笑)。思わず、ツイッターのタイムラインで確認してしまいました(笑)。

それにつけても「やっぱりプロレスすげぇ、そしてプロレスファンもすげぇ」という言葉に集約されるような夜でした。色んな人とこんな会話をしました「こんなイベントなかったですよね」と。確かにそうなんですよね、トークショーとか聞いたことあるし、6年来の知り合いである変珍さんがやってらして参加したこともある。

プロレス楽曲のCDとかもあるのにイベントはなかったなぁって聞くところによると関西圏ではあるらしいけれども、東京にはなかった(はず)です。実際、今回ご一緒したメンバーだとharataさんとケンドー・ヤシンさんは面識あるけど、それ以外にDJやってる人でプロレス好きな人は何人もいて「そんなイベントあったらいいよね」なんて言ってたけど、そこに思いっきり旗揚げをしたのがだっさんだったわけです。

イベント初回あるあるで一般的にも有名な曲が中々かかりそうでかからないというのがあり、まさにそんな感じではありましたけれども、それはあくまで一般的な話であって、プロレスファンが跳ねて喜ぶ曲だらけという感じで一曲一曲に思い入れを語ったりイントロクイズをし始めたり、昔の思い出を話したり、あの試合の現場にいた人がいたり、今のプロレスの話やあの頃の話をしたり、よく同じテレビ番組やラジオ番組を見てたり同じ音楽を聴いてたっていう人のことを「同じ青春を歩んできた」なんて表現を使ったりするんですけど、今回のイベントを通して思ったのはプロレスに関してもそう。

むしろ、「同じ部活」という感覚に近いかなって思いました。基本ルールである「3カウント、ギブアップ、反則5カウント、リングアウトして20カウントが負け」と言うシンプルなものがずっと変わっていない中でそれぞれが同じようなものを年代を問わずに映像で共感できる。勿論、現場にその時いた人もいるけれども、アイドル現場と違って古参ぶらない素晴らしさ(笑)。古参を探すと突き詰めると街頭テレビで力道山を見たっていう人まで出てきちゃいますからね、そこらへんは歴史があるプロレスゆえのよさなんだろうなと思います。

私なんざ、そりゃあ小さいころから見てるけど、意外と記憶が曖昧だったりするけど、いらしてる方々は博士クラスって感じで「アメトーーク」だったら他の皆さんがひな壇にいる方だったら俺は狩野英孝の側だなっていうのを痛感しました。でも、逆を言えばまだまだ楽しめる要素があるプロレスの凄さも痛感したりするわけです。 今の段階でもプロレスを楽しめてるのに更に面白くなるのかと明るい未来が待ってるなと(笑)。

私が言うまでもないですが、プロレスは冬の時代があってその頃に比べれば最近のメディア露出が増えて「プ女子」なんて言葉が出来て、その設定の役をゴールデンタイムで榮倉奈々が演じるまでになったと言う事になってるけど、実際はどうだろう?職場に10人いれば二人いれば奇跡であるのが実際のところなわけで、それはプロレスが冬の時代でも春の気配を感じても状況は変わってないわけです。そして、プロレス会場に行ってもいつも一人だから周りはプロレスファンだけど話しかけても気持ち悪がられるだけなのに「じゃすこ」は周りがみんなプロレス好きで話しかけたり会話に加わって良いなんて、そんな素晴らしい夜を過ごしたのでした。

プロレスファン歴が浅い人でも深い人でも楽しめる風景がそこにありました。終わってTwitterにも書いたけど、おびただしい量のエンターテイメントの中で「プロレス面白い」ってちょっとでも思ってる人たちが集まってるんだから。もし、これを1.18に参加していない人が読んでくれてるなら「アメトーークのプロレス芸人」を見るような気軽さで来ていただければと思います3月開催だそうなので。

最後に色んな人と話して印象に残った話をピックアップ。
●今回の鈴木軍による新日本襲来は鈴木みのるが佐々木健介以来のグランドスラムを狙ってのものではないか?
●1.4東京ドームで棚橋を倒して一礼をした時の内藤哲也の顔が何とも言えない
●復帰も含めてディック東郷は別格。
●大日本プロレスの女子ファンはお水風の女性が多い。
●新日本プロレスワールドにおけるタマ・トンガのドキュメントが素晴らしい(ちなみに無料配信)

 

【演者サイドとしての話】
さて、ここからは「試合展開」で省略したクオイッチ・シマダコフの時間の話をさせてください。つまりセットリストと解説です。ちなみに色々喋りたかったのでマイク使おうと思ったんだけど使用方法聞くの忘れちゃったので持参のトラメガを使って解説しました。それが色々役立ってよかったです。ちなみに幼少のころWWFをテレビ埼玉で見ていた時にランディ・サベージのマネージャーとしてうろついてるジミー・ハートが好きでその時からトラメガ欲しくて去年たまたま勝ったのですがそれが青とピンクでそうなるとやっぱりピンクを選んだというそんな自分とプロレスの歴史がこもったものでした。参考までにこんな映像を。(7分辺りからご覧ください。)

『2017年1.18(水) 20:00~20:30 ジャイアントスイングコネクション on秋葉原Barfly's Stomp 』
1.君が代(クラブミックス)
一番手のだっさん、二番手のharataさんが全日、新日のテレビ放送のオープニングテーマを次々にかけられちゃって(笑)。じゃあ、どうするかという事で大きなタイトルマッチにかかりがちな君が代をという講釈を付けましたけど、実際は蝶野正洋が大仁田厚とやった時にハマーに乗りながらかかった方の君が代でした。普通に君が代をかけるパターンもありましたね。また、別なパターンもありますね。

 

2.スピニング・トー・ホールド(ファンク兄弟のテーマ)
御馴染みのテリーとドリーのテーマですけれども、個人的には告知ページにも書きましたけど、自分が生まれる直前に母の伯母である川越の伯母さんが亡くなったという話がありまして、母方の親族の中では「こういちは川越の伯母さんの生まれ変わり」と言われてたんだけど、その伯母さんプロレス大好きでプロレス見て興奮しすぎて死んじゃったらしい。そんな伯母さんに捧げる意味でフル掛けしました。ちなみに生まれたの日曜日だったので果たして全日と新日どっち見てたか分からないし、生前ファンク兄弟が好きだったかも分からないけど当時活躍していたレスラーとして選びました。そして、その後のつながりを考えて。

 

3.ムシキング・テリーのテーマ
言葉遊びでテリー・ファンクとテリー・ゴディを繫ぐのはムシキング・テリーなのでした。

 

4.勇士の歌(スティーブ・ウィリアムス、テリー・ゴディ組のテーマ)
5.MUGEN/ポルノグラフィティ
他のDJさんと違ったことをしたくて「プロレス対世界の音楽」と銘打ったコーナーを展開しました。それを4試合組んだわけですけれども第1試合はこれでした。テリー楽曲(笑)を3つ提示してポルノグラフティという「ね、似てるでしょ」なんて言わずもがななんですけどね。ちなみにテリー・ゴディとポルノグラフティの間に浦和を経由しているという事もご紹介したかったので。

それをポルノはピックアップしただけなのでプロレスは関係ないのかもしれません。ともあれ、ヒット曲に影響を与えたプロレスが1勝します。

 

6.Money,Money,Money/ABBA
7.Here Comes The Money(シェーン・マクマホンのテーマ)
第2試合は「プロレス対スウェーデン」対戦カードを紙に印刷したので一番?が多かったのですが言われてみればなるほどになったのかどうか。これはABBA位のグループがここまで「Money」を連呼することに衝撃を受けていたにもかかわらずもっと入れ込んだ曲がシェーンだったという話。数えてみたらABBAが21回言ってるのに対してシェーンが75回、プロレス圧勝。

 

8.SPAM SONG/Monty Python
9.Real Man's Man(ウィリアム・リーガルのテーマ)
第3試合「プロレス対モンティパイソン」。そもそものモンティパイソンの知られてない率がすごくて(笑)、特に共感率は少なかったですね。恐らく、こういう歌唱がイギリス特有のものなのでしょう、それに基づいてイギリス人であるウィリアム・リーガルにくっつけたんだと思います。そんなわけでこの試合は引き分け。

 

10.ブランデーグラス/石原裕次郎
11.ゆき子/阿修羅・原
第4試合「プロレス対石原裕次郎」。これが一番言いたかった主張です。今回のブログのタイトルにもしましたけど、今回参加するにあたって音源を採集していた中でそういえば「マッチョドラゴン/藤波辰巳」を持ってなかったのでという事で借りたプロレスQで見つけ出した一番の衝撃がこれ。阿修羅・原の声が石原裕次郎そっくりという事実。もしかして、プロレスファンの間では有名なのかと思ってググっても出てこなかったので学会に発表しようという事でこの場で(笑)。ここはそっくりなのでドロー。

そんなわけでプロレス対世界の音楽は2勝2分、ここでもプロレス最強説の立証に役立てるデータが出てきました。

 

12.アイズ・オブ・ザ・ワールド(ビッグバン・ベイダーのテーマ)
13.Whassup Dwag?(邪道外道組のテーマ)
このパートはこの日誕生日であるビートたけしを祝うべく、たけしプロレス軍団(TPG)出身の選手たちの曲をかけました。

 

14.Real American(ハルク・ホーガンのテーマ)
15.Riot(ライオネス飛鳥のテーマ)
16.HYSTERIC(丸藤正道のテーマ)
17.パワーホール(長州力のテーマ)
18.トゥー・ハーツ(馳浩のテーマ)
ここからは好きな曲をとにかくかけるという普通のDJでした。個人的にはライオネス飛鳥のテーマもっと共鳴すると思ったけど、そこまでだったのが残念でした。あと、ちょっと短くつなぐ意識が強すぎてホーガンの耳あてポーズとか馳のテーマをかけられたらやろうと思ってたTシャツ脱ぎ&投げをやれなかったのが悔しいです。次のことで頭が回らなかったというのも告白しておきます。

19.SKY HIGH(ミル・マスカラスのテーマ)
そして、大ラスは大合唱がしたくて歌詞を手打ちしたプリントを皆さんに配って歌ったスカイハイ。もう既に作っちゃったから最初のだっさんと曲が被ったとかそういうのは無視を決め込みまして、こちらの世界にお招きした次第です。訳詞をつけて初めて知りました。別れ歌だったのだと(笑)。Earth,Wind and Fireの「September」を思い出しました。ちなみにどうでも良いけど、どっちも巨人の選手のバッターボックスに入るときのテーマでしたね。とにもかくにもよくDJやるときにウケてる配布芸と「お前が歌うんかい」的なやつの進化形がここでできて良かったです。今回ご来場頂いたへいさんが撮影していた唯一筆者が「(スカイ)ハァーイ」と歌う一枚です(笑)。↓

と、そんなわけで30分フルタイムやりきりました。今回は色んな曲を取り寄せて聞いて、くくりを考えていって30分足りるかなと思ってたら思いの外多くて、結果試しに尺を計算したらあっという間に30分越えまして色々考えた末に阿修羅・原の美声を伝え切れてないことに主眼を置いて組んだセットリストでした。参加者サイドでも言いましたけど、プロレス音楽も深いですよ。

他のDJの皆さんもそれぞれ仕掛けてきて、面白かったですね。それでもまだかかってない曲があるんですから。本当にこれからも楽しみです。出演しない回でも日程合えばぜひ行きたいです。たぶん、いずれはやりたい希望者であふれかえると思う。

 

最後に記念にのの子選手と恋ダンスチェキを撮りました。

そして、個人的に一番よく撮れた一枚。のの子さんのパフォーマンスを凝視するマスクマンことマスカラ・ヤマチャンでお別れです。