昨日の福島視察では、原発事故の被害を受けた飯舘村でソーラー・シェアリング事業を展開する「飯舘電力」の小林社長からいろいろと話を聞くことができた。飯舘村は元々酪農が盛んで小林社長も元々は優れた酪農家であった。放射線量はかなり下がっているが現在はまだ飯舘村では本格的に酪農を再開することができない。そこで村に帰還するために、放射能の影響を受けないソーラー・シェアリング事業を活用しようと飯舘電力を立ち上げたという。

 

原発事故で使えない農地や牧草地が多いので、ソーラー・シェアリングの設置を希望する農家は多いとのこと。しかし、50キロワット以上の高圧については東北電力が受け入れてくれず、50キロワット以下でなくてはならないという。また50キロワット以下は分散が原則なので近接した立地は制限されるという。

 

福島のように原発事故被害を受けて農地の利用が制限されるところについては特別の配慮措置をとるべきだ。関係省庁に問い合わせてみるつもりだ。