依存・離脱は薬理だけでは説明不可能、向精神薬と無意識の融合 | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

依存・離脱は薬理だけでは説明不可能、向精神薬と無意識の融合

質問にお答えして


ベンゾの常用量依存は医療関係者の間では昔から珍しくはありませんでした。

最近の患者が飲み始めれば有害事象、止めれば離脱という現象は、長い薬理的実例の集積からはありえないことのはずです。

人間の「無意識の在り方」が昭和と平成では劇的に変化したからとしか言いようがありません。

麻酔薬登場寸前にイギリスの外科医がインドで催眠術による多数の無痛手術に成功しました。その医者がイギリスに帰って同じように試みようとしても、うまくいきませんでした。長い瞑想的宗教的歴史のあるインド人と同時代のイギリス人では催眠術のかかり方(無意識の在り方)が違ったのです。


首都圏から入院してる患者が日記に私が気軽に薬を出したり引っ込めたり(単剤ですが)しても、首都圏の地獄のようにならないことを不思議がっていました。
私が常に「無意識」を意識している(ラポール形成)からです。

質問のように減薬・断薬に必死でありながら離脱で失敗する患者たちは、「自分がそもそも、その薬を飲み始めた理由(トラウマ)」に選択的に無関心です。

せいぜい「その頃いろいろストレスがありまして」で終わりです。
それは精神科医が患者のトラウマを徹底的に無視して処方した姿と瓜二つです。フリーライターかこさんのところに集まる断薬減薬患者たちは遺伝脳病発達障害妄想を自分たちで構築してますし。
薬に振り回されたくなければ常に無意識のトラウマを意識せよ(ラポール形成)としか言いようがありません。