チャンネル錯乱、愛国詐欺のなれの果て
~くらら絶縁状事件の真相と田母神切り捨て事件~
『日本をダメにするリベラルの正体』 本編に関する書評はこちらに書かせて頂きました(http://bit.ly/2niiGhP)が、今回はその外伝を書きたいと思います。
■増税政局~くらら絶縁状事件の真相~
2013年10月の忌まわしい消費税8%引き上げ決定後、憲政史家の倉山満先生がチャンネル桜の水島氏に対して”絶縁状”を叩きつけたことは保守言論界隈にいる人なら周知の事実かと思います。
このあたりのいきさつについては、優良ブログで経緯が詳しく書かれています。
(参照)
「増税と政局」後日談 チャンネル桜 水島社長の変節 http://bit.ly/2nB4O2H
本著『日本をダメにするリベラルの正体』で明らかになったことは、水島氏は倉山先生に対しておこなったような仕打ちを山村先生に対してもおこなっていたということです。
驚いたのは、水島氏の周囲に対する攻撃と切り方です。チャンネル桜のオピニオン誌である「言誌」の編集者で評論家の小川寛大氏によれば、水島氏は倉山氏だけでなく、私に対しても「(山村は)切れ、切れ」と怒鳴っていたそうです。私だけではなく、他にも多くの保守論壇の人間が「保守分裂」のあおりを受けていました。
一時期私は、水島氏と倉山氏の仲介にも入ろうと思いましたが、水島氏側近からは「倉山氏を切れば番組にまた出させてやる」、「まずは倉山氏を切れ」などと直接言われ、こちらからお断りすることにしました。
以後は、チャンネル桜には一切出演をしておらず、今後どう頼まれても、チャンネル桜に出演することはないでしょう。
と山村先生は述べておられます。
■保守にとって涙すべき田母神切り捨て事件
また、本著では田母神さんが選対本部長を務めていた水島氏に後ろから斬りつけられ、「横領罪」「公職選挙法違反」のかどで東京地検に告訴されたことにも話題が及びます。
この件は少なくとも現状の構図としては、山村先生が指摘されているように「”正義感”(独りよがりのと注釈加えたいところですが)にかられた水島氏が田母神さんを”一方的に切った”と指摘されてもおかしくないものだった」というのは一部の錯乱信者以外であれば誰しもが感じるところではないでしょうか。
なんせ水島氏は都知事選のときに田母神さんを都知事候補に祭り上げ、「選対本部長」という選挙事務所の”最大の責任者”だったのですから。
そして田母神さんを背中から斬りつけた水島氏は自らのネットチャンネル、チャンネル錯乱もといチャンネル桜であらん限りの罵倒を田母神さんに浴びせます。
- 『【祝・田母神さん不起訴】 Ch桜 水島氏の”悪宣伝”を振り返る #呆守 #Ch桜 #Ch錯乱』⇒ http://amba.to/29mJSXS
また明らかに選対関係者がソース元と思われる記事も垂れ流されます。
- 『これが草莽崛起か、武士道か? 選対関係者による東スポ暴露記事』⇒ http://amba.to/2ahwZ1K
この一件で、左翼やリベラル側から見れば「やはり保守や右翼はネトウヨだからダメだ」というレッテルが貼られ、「実際に大勢の人が保守陣営から離れていった」、「保守は一大勢力になれず、この水島氏の田母神さんへの告訴によって、五年以上立ち直れなくなったと指摘されるような打撃を受け、千載一遇のチャンスを失った」と山村先生は指摘します。
■森友学園と同じ手口の映画「南京の真実」
上記のくらら絶縁状事件、田母神切り捨て事件以外にもチャンネル錯乱には多くの疑惑があります。
評論家の古谷経衝さんが寄稿『情で繋がり、情でつまずく保守の世界~森友学園以外にも繰り返されてきた保守の寄付手法』で鋭く切り込んでいますが、森友学園で行われた「寄付手法」、すなわち、「保守界隈で著名な言論人や文化人を理事や広告塔として起用し、それを「梃子」として多額の寄付金を集める」、このやり口にデジャヴを覚えるのは古谷さんだけではないはずです。
これこそ、チャンネル錯乱の常套手段なのですから。
- 情で繋がり、情でつまずく保守の世界~森友学園以外にも繰り返されてきた保守の寄付手法~(古谷経衡) - Y!ニュース http://bit.ly/2nGCdcr
チャンネル錯乱の寄付金商法についてはこちらに詳しくまとめられています。
- 祝3部(未)完成♡ チャンネル桜と3億5千万円と『南京の真実』 - NAVER まとめ http://bit.ly/2lwD1yS
■まるで疑惑の総合商社、不正流用疑惑も?!
さらに極めつけは、チャンネル錯乱の水島氏自身が不正流用疑惑のある人物だということではないでしょうか。
- 『不正?!流用?! 疑惑深める水島氏関連企業への支払い 頑張れ日本の収支報告② #チャンネル錯乱』⇒ http://amba.to/1TWIF8M
森友学園の籠池理事長も自分のことは棚に上げて、他人のことをあれこれ批判しているようですが、水島氏も同じ穴のムジナとしか思えません。
■愛国詐欺のなれの果て
保身のためには仲間を裏切り、背中を斬りつける-。
そのために保守勢力が打撃を受けようが知ったことではない-。
寄付金商法に手を染め、映画ヤルヤル詐欺を平然と行う-。
自身の不正流用疑惑には何ら説明責任を果たそうとしない-。
「愛国」を叫んでいるだけで、その中身はただ周囲に対して罵詈雑言を浴びせているだけ-。
これの一体どこが保守なのでしょうか?
そもそも「保守かリベラルか」というイデオロギー以前の問題として、”一人の人間”として、一体水島氏の”どこ”を評価すればよいというのでしょうか?
少なくとも私自身は本書『日本をダメにするリベラルの正体』を読んで、「結局、水島氏やチャンネル錯乱のやっていることは全てひっくるめて”愛国詐欺”とも称すべきもの」との思いを改めて強く感じた次第です。