「心:無意識の病を治したければ『這ってでも来い(受診しろ)』」の「名言」 | 精神科医ブログ、長崎広島原爆・福島原発・コロナ・第二次大戦・北朝鮮ロシア核・児童虐待・DV・レイプ複雑性PTSDの薬物療法

「心:無意識の病を治したければ『這ってでも来い(受診しろ)』」の「名言」

13~15年前の「心:無意識の病」の初期治療症例であるが、きれいで賢そうな看護婦さんだった。「心:無意識の病理」が身体症状に「転換」し不定愁訴だらけ。何回精密検査しても若いんだし異常が見つかるわけがない。この患者さんは結局トラウマがない「フロイト型PTSD(神経症)」だった。
二回目の受診ではメイクも服装もばっちりだった。

「あなたよく来れましたね?前回よりえらいしっかりして。」

「先生が『這ってでも来い!』と言われました」


「精神疾患=心:無意識の病」という絶対の確信を持つ治療者と顔を合わせるのが治療であるという意味がこの言葉には練り込まれている。
それに応じることで「無意識の確信の交換(ラポール形成)」がなされたことが治療効果を生んだ。
同時にこの言葉には「それ以外のことは何もしなくていい、してはいけない」という意味も練り込まれている。


このバージョンとして

「先生、眠れません」

「眠る必要があるか!次の診察まで一睡もするな!帰ったら好きなだけ寝ろ」というのがある。