先日、高校球児を持つ保護者さんからご相談がありました。


高校生の息子さんが故障をし、病院に通っていることをコーチから咎められたそうです。「痛くても頑張ってる奴は他にもいるんだから、お前だけ特別なことをさせられない」と。実は僕(小林亮寛)も同じような経験をしたことがあります。


僕はそのプレッシャーに負け、無理やり練習に戻りましたが結局、症状は悪化し手術を受けなければならなくなりました。


実はこれ、野球経験のある方にとっては「あるある」かも知れません。しかし、野球経験のない方からすると全く理解出来ないことだと思います。


高校野球だけでなく、中学生や小学生でも似たような話しは耳にします。


パワーバランスの大きい方(大人、指導者)から小さい方(選手)への圧力によって治療を優先させない。これ、アメリカだと訴訟問題になるのではないでしょうか。


そもそも「野球をする」と言うことは「練習に参加をする」ことではなく「試合をすること」です。もちろん、練習が大切なことは言うまでもありませんが。


故障者にはやらなければならないことがあります。1日でも早く回復させてチームの戦力として復帰することです。焦る気持ちは選手が一番感じているはずですし、サボっている訳でもありません。


プロ野球選手は仕事ととしてお金を稼ぐために痛み止めを使って無理をしてでも試合に出場することもあります。


しかし、学生は基本的にお金を払って野球をする立場です…考えて下さい。健全育成の理念のもとに…。ですよね?


ましてや、高みを目指すチームや選手であれば自分達が目指すところが「故障やハンデキャップを背負った状態で勝てるほど甘いレベルではない」ことを理解して欲しいです。


僕は精神野球論者です。なので精神論的にも理に叶っていないと納得出来ません。


もし、故障を我慢して練習をすることで精神力が強くなると言う理屈があるのであれば、それはとても効率の悪いやり方だと言わざるを得ません。世の中には肉体を傷付けずに強い精神力を得られる方法は他にも沢山ありますから。


ちゃんと物事を考えられる賢い人材が野球界から離れて行ってしまう原因になっているのではないか、と不安になります。


麻痺しかけてる方も少なくないと思いますので、これを読んでコッソリ考え直して頂ければ幸いです。



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o(・∀・)o 「ざぁぁぁっす。」