藤浪投手が野球が面白くないと話していたと聞いた。

野球が生業だもの苦しいことの方が多いのから当然だよ。

私も平成元年から2年間思うように勝てない年が続き、新聞に北別府は終わったと書かれた。

その記事を読み、燃えたと書きたいところだが、もがき苦しんでいる最中にそんな事を書かれたら恨みしか残らなかった記憶がある。

何故なら、自分でどこが悪いのか分からないのだから。

当時をどうやって乗り越えたか。

実際、そのときの記憶がないほど悩み苦しみました。

毎日毎日、自分の一番納得のいく試合のビデオを、来る日も来る日も見てイメージトレーニングをしました。

コントロールの妙で生き抜いて来た私が、コントロールさえ定まらないのですから苦しいなんてもんじゃない。

藤浪投手は2軍でインステップを直したとききましたが、大リーグにはインステップで投げる投手も多いから矯正する必要はないという声も確かに有ります。しかし日本人はアメリカの選手ほど上半身が強くない。

個人的に、インステップで投げることは望ましくないように思いますが、急に変えるとバランスがおかしくなり、投球も定まらなくなるのです。

上半身と下半身のバランスが合わない状態で昨日のカープ戦だったと思うのです。

リリースするポイントが、まちまちだからシュート回転する球になったりする事で安定した投球が出来ないから苦しんでいると思うのです。

練習を積み重ねて自分の投球を取り戻すしかない。

私も2年近くかかりましたが、やっと精神と体のバランスも合致したかなと感じながら投げられる事が多くなって乗り越える事が出来たのです。


プロだもの本当にこれでもかと言うほどの事を言われたり書かれたりするがそんな事には耳を貸さず、己の力を信じて自分で乗り越えるしかありません。

藤浪くん、君にはあの素晴らしい速球があるじゃないか。

何とかこの苦境を乗り越えて、新しいステージに進んで欲しいと願っています。

実を伴っていない選手ならこれまでのような実績を残せていないのだから。