今回の選挙についての、大まじめな話。
ひとことで言えば、この選挙は、選挙として成立していない。
選挙の体を成していない。
なぜか。
安倍さんは、「これまでお約束していた消費税の使い道を見直すことを本日決断いたしました。国民の皆様とのお約束を変更し、国民生活に関わる重い決断を行う以上、速やかに国民の信を問わねばならない、そう決心いたしました。28日に衆議院を解散いたします。」と言って、選挙に打って出た。
つまり、この選挙の争点は、「消費税の使い道を見直すこと」を是とするか否とするか、だ。
いくつかの政党が消費税増税の凍結を訴えているが、それは、第3の選択肢でしかない。
本来であれば、「消費税を増税した上で、使い道を見直す」ことを是とする自民党(+公明党) VS 「消費税を増税した上で、使い道は見直さない」とする「小さな政府」勢力、の争いにならないといけない。
ところが、日本には、この「小さな政府」勢力が存在しない。
一億総赤。
だから、この選挙には、意味がない。