こんばんは。久しぶりのブログ更新です。
このごろ感染症の流行によって、外出を控えて自宅に滞在する生活を続けざるを得ない状況になっており、暇を持て余している方もいらっしゃるのではないでしょうか(もちろん在宅勤務等で忙しい方もいると思いますが)。
こういった時の暇潰しの手段は人によって様々あると思いますが、スマートフォンでアプリを使ったり、ネットサーフィンをしたりする方は多いと思います。スマートフォンは持ち運びやすいですし、何より多くの機能を備えているので、何をするにも便利ですよね。
そんな、もはや私達の生活には欠かせないものとなった「スマートフォン」ですが、普段これを指す時には「スマートフォン」と言わずに「スマホ」と呼びます。
このように、「スマートフォン」を「スマホ」と呼んだり、「パーソナルコンピュータ」を「パソコン」と呼ぶなど、日常会話はもちろん、テレビ番組の中でも”略語”が多用されています。
しかし、略語が定着しすぎたあまり、元々の名称があまり知られていないものが身近にはたくさんあります。略語の元の名称を知らなくとも困ることはありませんが、知っておくに越したことはありませんし、元の名称を知ることで、それがどんな用途で使われるために生み出されたのがか鮮明に分かってくると思います。
今回からナンバリングを振って、身近にある略語について取り上げて記事を書いていきたいと思います。私のブログもまた、皆さんの暇潰しになれば幸いです。
今回は、家の中にあるアルファベットの略語について5つ取り上げます。
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1.「AM・PM」

(ニトリのページより引用)
暇を潰す時には、時計を見て「あとどれくらい暇かなぁ」と思いながら暇を潰すのが私の日常ですが、まずは時間を確かめる時によく目にするであろう「AM・PM」について取り上げます。
「AM10:00」、「PM3:00」のように、時間を表記する時にしばしば登場する「AM・PM」ですが、これらが身近に潜む略語のひとつです。
そもそも、「AM」と「PM」が切り替わるタイミングは12:00。12:00は、日本語でいうと「正午」にあたる時間です。
日本では、正午より前の時刻を「午前」、後の時刻を「午後」を表記しますが、「午前」にあたるものが「AM」、「午後」にあたるものが「PM」です。つまり、「午前・午後」を外国語にしたものの略語が「AM・PM」になります。
英語では「正午」のことを「meridian(メリディアン)」と訳し(厳密には少し違いますが、大体合ってます)、これはラテン語「meridiam」を由来とします。
「meridian」に、「ante(~の前)」を付けた
「ante meridian(アンテ・メリディアン)」が「午前」
「meridian」に、「post(~の後)」を付けた
「post meridian(ポスト・メリディアン)」が「午後」
を指します。
それぞれの略が「AM・PM」となります。
ちなみに、なぜ日本語で12時のことを「正午」と呼ぶかというと、詳細な説明は省きますが、昔の日本では11~13時の時間帯を「午(うま)の刻」と呼んでいて、12時は午の刻のちょうど真ん中にあたることから、「正午」と呼ばれていたのだそうです。「牛」ではありませんよ。
2.「IH」

(Panasonicのページより引用)
暇を潰していたら喉が乾いてきました。お湯を沸かしてコーヒーでも飲もうかな、IHコンロへ向かうことにします。
さて、最近では家庭用キッチンによくあるIHコンロですが、この「IH」は何の略なのでしょう。
少し専門的な話になってしまうので、結論から先に言うと「IH」は「Induction Heating(インダクション・ヒーティング)」の略です。
(これ以下の専門的な話に興味が無い方は、少し記事を飛ばしてください。)
「Induction Heating」とは、「誘導加熱」の英訳です。
つまりどういうことかというと、中学理科で学習した「電磁誘導」の原理を利用し、調理器に設置されたコイルに磁界を発生させ、それによってフライパンや鍋を加熱させる方法のことです。
電磁誘導とは、簡潔に説明すると、金属に対して磁石などを近づけて、金属付近に及ぼされる磁力の強さを変化させることによって、金属に電流が流れる現象のことです。
以下の画像のようにコイルと鍋を配置することで、コイルに発生する磁場によって金属鍋の底に電流が流れます。その際、金属には電気抵抗があるので、電流が流れる際に(電気抵抗が大きければ大きいほど)たくさんの熱(ジュール熱という)が生じます。

(Wikipediaより引用)
要するに、IH調理器は電気の力を利用して調理を補助してくれているというわけです。もっと専門的なことを知りたい方は、是非調べてみるとタメになるかもしれません。
なんの話をしていたか忘れかけましたが、「IH」は「Induction Heating」の略であるという話でした。
3.「LED」

(Wikipediaより引用)
コーヒーを飲みながらぼーっと天井を眺めていたら、白熱電球が切れかかっていることに気付きました。やはり白熱電球では寿命が短いので、LED電球に取り替えましょう。
さて、次に取り上げる略語は「LED」です。白熱電球よりも寿命がはるかに長いことで知られ、今では街灯にも使われているほど普及した「LED電球」ですが、そもそも「LED」って何だ?という感じですよね。
「LED」は「Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)」の略です。「光を・発する・ダイオード」です。
ダイオードとは、回路に流れている電流を一定方向にしか流れないように制御する装置のことです(かなり端折った説明ですが)。専門性が高いので、ここではこれ以上の説明は省略させていただきますが、とりあえず電流が流れるとそれを制御する装置なんだなぁ。くらいの認識で構いません。
「LED」とは、簡潔にいうと電圧を加えると発光するダイオード、ひいては「電気を流すと光るやつ」です。
ではなぜ、白熱電球よりもLED電球の方が寿命が長いのかについて簡潔に話します。
白熱電球は、フィラメント(コイルのようなもの)に電流を流してとんでもなく発熱させることで光らせる電球です。とんでもなく発熱させるので、フィラメントがすぐに消耗してしまうことは想像に容易いですね。現在市販されている白熱電球の寿命は約1000時間(約42日)とされています(短い!)。
一方でLED電球は、そもそもフィラメントを使用しない点、軽量なダイオードは物理的衝撃に強い点で、白熱電球に比べて大変長持ちします。その寿命は一般に5年以上と言われています
。
しかし、LED電球も多少の熱を発する電球であり、また白熱電球と比べて熱に弱いという特性があるため、しっかり熱を逃がしてあげないと、当然寿命は短くなってしまうので注意しましょう。
さて、もう一度思い出しましょう。「LED」は「Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)」の略です。
4.「Suica」

(JR東日本のページより引用)
こうも外出を自粛する期間が長いと、旅行好きの私はどこか遠くに行きたくてたまらないと、一層強く思うものです。車を自ら運転してどこかへ出かけるのもいいですが、バスか電車に乗ってどこかへ運んでもらう旅もいいですよね。
さて、電車やバスに乗るときに「交通系ICカード」をタッチするのが都会では当たり前の光景になりましたが、交通系ICカードの先駆けとなったのがJR東日本が発行している「Suica」です。
そう、「Suica」は略称なのです。元々の名称を知っておくことで、JR東日本がSuicaに込めたメッセージを読み取れるのではないでしょうか。
「Suica」は「Super Urban Intelligent CArd(スーパー・アーバン・インテリジェント・カード)」の略です。「すごい・都会の・賢い・カード」です。また、「スイスイ行けるICカード」の意味も含むようです(ちなみに、頭の良い人のことを指す「インテリ」は「Intelligent」から来ています)。
みなさんご存じの通り、「Suica」は電車やバスに乗る時以外にも使用できる "Intelligent" なカードで、自動販売機やコンビニ、飲食店などの会計での支払いにも使うことができます。今となっては当たり前に使う人も多いですが、「Suica」が発表された当初は、その利便性に驚いたのを記憶しています。

ちなみに、Suicaに印刷されているキャラクターは、アデリーペンギンがモデルになっています。「南極から東京へ来たペンギン」という設定で、魚肉ソーセージが好物なのだそうです。ただし、開発陣いわく、「それぞれの生活者が所有するICカードの分身」という観点から、固有の名前はあえてつけていないのだそう。
今まで、「ICカード」という表記を平然と使ってきましたが、そもそも「IC」って何の略なのかについても触れていきましょう(平然と使ってしまうほどやはり浸透している証拠ですね……)。
5.「IC」

(Wikipediaより引用)
「IC」は、「integrated circuit(インテグレーティド・サーキット)」の略です。
日本語でいうと、「集積回路」です。
スマホやパソコンのような電子機器を動かすためには、電子の通り道(電子回路)が必要です。電子回路を電子がビュンビュン通ることで、電子機器が動きます(ざっくりとした説明ですが)。
そのような電子回路をぎゅっとひとまとめにしたものを集積回路といいます。
もう少し解説したいところですが、私は工学を専攻していないので解説するための専門知識が足りず、、、
もっと勉強してから補足事項を書けたらなと思います(大人しく工学部の人を召喚しましょう)。
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さて、今まで5つのアルファベット略語について見てきました。略語はよく耳にするけれど、何の略語かを知っている、といったものは案外少なかったのではないでしょうか。
冒頭にも言った通り、知らないからといって損をする知識ではありませんが、知っているとどこかで役に立つ知識であると思います。ここまで記事を読んでくださった方は、きっと5つの略語が何の略なのかはもう頭に入っていると思います。ぜひその記憶を殺さぬよう復習していただければ何よりです。
念のために復習しましょう!
「AM」は「ante meridian(アンテ・メリディアン)」
「PM」は「post meridian(ポスト・メリディアン)」
「IH」は「Induction Heating(インダクション・ヒーティング)」
「LED」は「LED」は「Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)」
「Suica」は「Super Urban Intelligent CArd(スーパー・アーバン・インテリジェント・カード)」
「IC」は「integrated circuit(インテグレーティド・サーキット)」
の略でした。
vol.2ではまたテーマを絞って何個か取り上げていきますので、是非そちらも読んで頂けると幸いです。また、何か誤植・誤りなどありましたら教えて頂けると嬉しいです!
それでは、また次の記事で会いましょう。
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