ミニトマト香港へ輸出 JAたまな、フルーツで2012年01月31日


[植木の西瓜] 発 “みんな元気ですよ~!”
香港のフルーツ市場開拓に期待がかかる玉名産ミニトマト=玉名市のJAたまな中央集荷センター


 JAたまな(城内孝義組合長)は30日、香港にミニトマトの輸出を始めたことを明らかにした。
現地では、トマトが加熱する野菜の食材である点に着目。
同JAによるイチゴの高級ブランド戦略をてこに、8%ほどの高い糖度のミニトマトを生食のフルーツとして売り込み、市場開拓する。
今季は6月初めまでに約2トンを輸出する。

 国産トマトは中国産などに比べ価格が高いことから、輸出には向かないとされる。
ただミニトマトが、フルーツとして需要を掘り起こすことができれば、生産が盛んな県内では、農産物輸出の柱になる可能性もある。

 同JAによると、昨年12月末までに、200グラムパックやバラ売りで計約30キロを出荷。
デパート販売で「甘くておいしい」との評価を得たという。

 現在、現地の商社などと高級感を持たせる包装や容量などの販売仕様などを検討中。
イチゴ「ひのしずく」の輸出で打ち出している地域ブランド「玉名」を生かした商品名も考える。

 「国内市場以上の価格」を確保するため円建てで取引。
船便や空輸の利点・欠点を調べ、香港店頭で1パック350~400円前後を狙う。
現地デパートのフルーツコーナーの確保にも努める。

 同JA管内のミニトマト生産は10月から9カ月間で、約5500トン(約180戸)と多い。(山口達也)


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