現代語大東亜会議演説集 日本国代表東條英機内閣総理大臣による代表演説① | 日本を語るブログ
2013-10-10 07:17:20

現代語大東亜会議演説集 日本国代表東條英機内閣総理大臣による代表演説①

テーマ:大東亜会議
皆さんこんにちは。
私は今、大東亜会議演説集の現代風に少しわかりやすくするという作業をしています。
なぜこんな作業をしているかというと、実は今年で大東亜会議が開催されて70年の節目を迎えます。そこで、「傀儡を集めた茶番劇」と評される大東亜会議ですが、果たして本当にそうだったのか?
そして日本が掲げた「大東亜共栄圏」「アジア解放」の理念は戦争をやるためのただの口実だったのか?
これを考えるために、大東亜会議演説集を現代風にして、できることならこれを広め、大東亜戦争が本当に侵略戦争だったのかを一緒に考えようと思ったのです。
それと同時に、なぜ負けたのかも考えていかなければいけませんね。

まずはじめに大東亜会議開催時の我が国の内閣総理大臣・東條英機の代表演説の内容を5回にわたってご紹介します。

思うに英帝国は、過去数世紀に渡り侵略と征服により、全地球上に広大な領土を獲得し、その優越的地位を維持しようと、世界各地において他国同士を対立抗争に陥れてきたのであります。他方米国は、欧州の混乱した情勢に乗じて、太平洋およびアジアに勢力を伸ばすに至り、ついに第一次世界大戦を転機とし、英帝国と共に世界制覇の野望を(*1)逞しゅうしてきたのであります。こうして今回の世界戦争勃発後におきましては、米国はさらに飛躍して、北アフリカ、西アフリカ、大西洋、オーストラリア、中東、さらにインド方面に対しましても、逐次その間の手を伸ばし、英帝国の地位に取って代わろうとしているのであります。
米英が平素から唱えている国際正義の確立と世界平和の保障とは、欧州における諸国家の分裂抗争の助長と、アジアにおける植民地支配の永続による、利己的秩序の維持にほかならないのであります。こうしてアジアにおける米英のやり方を見ますと、彼らは政治的に侵略し、経済的に搾取し、さらに教育文化の美名に隠れて民族性を喪失させ、相互に衝突させ、その願望の達成を図ったのであります。こうしてアジアの諸国家諸民族は、常にその存立の脅威にさらされ、その安定をかく乱され、国民はその発展を抑圧されて、今日に至ったのであります。彼らの言う門戸開放、機会均等主義も、東亜を植民地にする根本観念に発するものでありまして、実は彼らが東亜侵略の願望を遂げる為の手段に過ぎないのであります。彼らは自国の領土内においては、東亜の諸民族に対して常に門戸を閉鎖し、機会を不均等になるようにし、交易を阻害し、ただ彼らのみの利己的繁栄を追及したのであります。
まことに米英両国が持つ世界制覇の野望こそは、人類の災厄、世界の禍根と言うべきであります。
顧みれば東亜の諸国家諸民族の間において、解放の運動が起こったことは、一度や二度に止まらなかったのでありますが、米英の(*2)暴戻飽くなき武力的弾圧により、あるいは彼らの異民族を統制する常套手段であるところの悪質極まる離間策により、多く失敗に終わったのであります。この間に日本が栄えることは、米英にとっては最も好ましいものではないものとなったのであります。それによってか、彼らは事あるごとに日本抑圧の態度に出ると共に、他方におきましては日本と東亜の隷属化を維持するためには、東亜においていずれかの国が、(*3)勃興することも、また、東亜の諸国家諸民族が団結することも、彼らにとっては最も不利とする所であるからであります。

(*1)逞しゅうする・・・勢いを盛んにすること。
(*2)暴戻・・・荒々しく道理にもとること。
(*3)勃興・・・急に勢いが強くなること。


続きは明日以降に公開します。
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