平日は、仕事から帰ってもテレビを見たり、本を読んだり、自分のためのリラックスタイムに時間を使ってしまい、ついつい夜更かししてしまうけど、翌日はい つも通り早く起きて寝不足……なんて人もいるのでは? そういう場合、休日に平日の睡眠不足を補おうと寝だめしてしまう女子も多いはず。でも、この休日の 寝だめ、実は体に悪いのだとか!? どうして体に悪いのか、「眠活」を提唱しているインナービューティーアドバイザーの友野なおさんにお話を伺いました。
「休日に寝だめをする場合は、だいたい、金曜日の夜に夜更かしをして、土曜日はお昼ごろに起きたり、ひどい人だと夕方に起きるパターンが多いですよね。人 が自然と眠くなるのは、起きてから15時間後。だから、土曜日の遅い時間に起床すると、夜の入眠時間も後退します。そうすると日曜日も土曜日と同じリズム で起床することに。その状態で、月曜日は早く起きないといけないからと早くベッドに入ったとしても、そもそも起床時間が遅いため、体も疲れていなければ、 体内時計も後退してしまっている。だから、眠れなかったり、たとえ眠れたとしても、睡眠の質が悪く、脳も体も疲れがとれず、月曜日はものすごく疲労がた まっている状態になるため、集中力がなかったり、体調を崩しやすいのです」とのこと。

また、寝だめは美容の観点からもNG! 「睡眠時間が後退するので、0-3時にもっとも多く分泌される成長ホルモンの恩恵が十分に受けられなくなります。 そうすると、皮膚の三層構造(表皮・真皮・皮下組織)の水分を保持する働きがにぶり、細胞の修復が行われにくいので、老化につながります。それに、タンパ ク質を合成する力も落ちるので、筋肉量が落ち、基礎代謝を高めている筋肉が減るので、自ずと基礎代謝も落ち、太りやすくなります。また、爪や髪の毛の再生 も行われにくくなるので爪が割れやすくなったり、髪の毛が細くなることも。 免疫力も落ちてしまうので、ウイルスやバクテリアに感染する率が通常の5倍! もちろん、肌の免疫力も落ちるので、肌にある細胞と細胞のすきまに、ちりや花粉が入りやすくなって吹き出物の原因にもなるので、注意。」と友野さん。ア ンチエイジング・ダイエット・美肌の観点からも寝だめはNGということがわかります。

とはいえ、休日に平日の睡眠不足を補いたいと思う人は多いはず。では、休日の睡眠はどうするのがベター? 「『休日に寝だめしないで!』というのは確かに 酷な話ですよね。実は、体内時計を狂わさずに寝坊できる許容時間があるんです! それは、2時間。たとえば、平日6時に起きている人なら、休日は8時まで ならOK。眠くてもその時間に起床し、太陽の光を目に入れて、15時間後に眠気がくるように体内時計をリセット。それから、たとえばヨーグルトなど、軽い ものでいいので食事をとります。太陽の光を目に入れることが、マスタークロックである脳の時計を正しくしているとすれば、腹時計は子時計の役割をしていま す。だから、この2つの時計のリズムをきちんと朝の時間に調節することで、ホルモン、自律神経、神経伝達物質、体温のリズム、睡眠・覚醒のリズムが整うの です。それでもやはり眠気がある場合は、一度起きて目に光を入れ、食事をしたあとに二度寝してOK! だいたい人間の睡眠のリズムは90分が1サイクル。 だから、90分もしくは、本当に睡眠が足りていない場合は、3時間程度の二度寝で、睡眠不足が解消され、月曜日はスッキリなはずです!」とのこと。

疲れを残さず、アンチエイジング・ダイエット・美肌にも効果的な寝だめをしない睡眠。さっそく今週末から取り入れてみて! きっと月曜日はスッキリ&美しい自分に変身しているはず。
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