沖縄竹富町教科書問題;文科省の「是正要求」への抗議 | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

(MLより)

10月18日夜間文科省前で、文科省の「是正要求」への抗議行動を行いました。
現地からの情報は、2つです。

■竹富町民から、「竹富町教育委員会を応援する会」のアピールです。

竹富町教育委員会を応援します。 文部科学省の「是正要求」は教育への政治介入です。


はかりしれない犠牲を出した戦争に多くの教え子が駆り出された反省から、敗戦後、教育を政治
から切り離して中立性を守るために、1948年、教育委員会は設けられました。はじめは委員は公選でしたが、地方自治体の首長による任命制になり、だんだんと政治に取り込まれてきています。

そして10月18日、文科省は竹富町教育委員会に対して「是正要求」をするよう沖縄県教育委員会
に指示しました。これは、憲法を変えて戦争ができる国にしたい今の政府の、教育への不当な介入です。

NHKニュースなどは、竹富町教育委員会が法律違反をしているような報道しかしていませんが、
「義務教育は無償」をうたった憲法を踏みにじって、公民教科書の無償給付をしていない文科省の方こそ法律違反ではないでしょうか。

問題が起こって2年半近く、竹富町教育委員会は子どもたちのために節をまげずに頑張っています。
今年4月に石垣市で開かれた文科省政務官の「指導」に抗議する集会で、竹富町の保護者から
「保護者の中で一致しているのは、学校の先生や竹教委を信頼していること。その先生や教委が
町の子どもたちにふさわしいと考えて選んでくれた教科書を子どもたちに使わせたい」(八重山
日報記事より)との発言もありました。

「竹富町の子どもに真実を教える教科書採択を求める町民の会」とともに、いま一度大きな声で
竹富町教育委員会を応援しようではありませんか。

竹富町教育委員会へ激励のファックスやメールを送りましょう。
県教育委員会には、是正要求は不当だから文科省の言いなりにならないで、とお願いのメールを。
文科省へは、教育へ介入するな、是正要求を撤回せよ、という抗議のメールを送ってください。

竹富町教育委員会 FAX:0980-82-0643 
         e-mail: takekyousoumu@town.taketomi.okinawa.jp
沖縄県教育委員会 e-mail: ab310000@pref.okinawa.lg.jp
文科省教科書関係への意見フォーム: https://www.inquiry.mext.go.jp/inquiry06/
 
 
2013年10月19日
竹富町教育委員会を応援する会 文責: 田中むつみ・竹富町在住

◆琉球新報社説「文科相是正要求 本末転倒の「恫喝」だ」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-214016-storytopic-11.html

◆沖縄タイムス社説「教科書是正要求、政治的介入を撤回せよ」
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-10-19_55505


■「玉津教育長の早期帝任を求める集会」呼びかけ

石垣市議会は去る9月25日の定例会において、「平和教育の弊害は戦争の嫌悪感から派生する思
考停止」と述べた玉津教育長に対する不信任決議を賛成多数で可決しました。

度重なる玉津教育長の不適切な言動によって、石垣市の教育行政はかつてない程に混乱を招いて
います。同時に八重山教育界のこれまで積み上げてきた成果を踏みにじり、地元はもとより、県内
外からも石垣市の教育行政を案ずる声が多く出されています。

玉津教育長が就任して以来、惹起した多くの問題の根底には、教育の本質を見失った非民主的な
教育行政の推進があります。また、その背景には、戦後、営々と築き上げてきた民主教育や憲法の
理念とは相容れない玉津教育長の反動的な教育観とそれを推進する政治的潮流が結びついているこ
とがあります。

教育関係者や父母からも多くの指摘・批判があるにもかかわらず、それには耳を傾けず、頑な自
自己の教育観に固執しています。教育行政を進める玉津教育長には、公正・中立であるべき教育長
としての資質、適格性が欠落していると言わざるを得ません。とりわけ、次の三点において、
教育長としての責任が問われています。

1.教科書採択にかかわる強引で悪意的な協議会運営によって惹き起こされた教育の混乱は、憂
慮すべき事態にありその責任は極めて大きい。それは、今般の文科大臣による竹富町への不
当な「是正要求」を誘発した。

2.教育支援協定を結んでいる琉球大学教育学部に対し、事業にかかわる特定人物の排除を要求
した行為は、思想・信条と学問の自由を侵し、民主主義社会おいては、決してあってはなら
ないことである。

3.悲惨な沖縄戦終蔦以来、県民は「再び戦争を起こしてはならない」と、「命どう宝」を肝に銘じつつ、本県教育の重要課題の一つとして学校教育では平和教育を推進してきた。玉津教育長
の「平和教育の弊害は戦争の嫌悪感からくる思考停止」の議会答弁は、これまでの平和教育の
成果を侮辱するものであり、許しがたい発言である。

以上のことから、玉津教育長が今後、教育長職にあるべきではないと考え、「玉津教育長の早期辞
任を求める集会」を下記により開催することになりました。

つきましては、趣旨をご理解いただき、本集会へ多くの市民の皆さんが出席くださいますようお
願いいたします。

主催 「玉津教育長の早期辞任を求める集会」実行委員会
日時 2013年10月22日(火)午後6時半
場所 大川公民館

2013年10月17日

呼びかけ人
石垣金星 内原英忠 上原幸次 江川三津恵 大田静男 大仲康文 大浜敏夫 大浜長詳
川上博久 加勢本曙 金城千恵 金城範和 黒鳥精耕 黒鳥美岐子 慶田城久 小嶺長政
栽エツ子 崎原喬 島仲玲子 島袋憲一 庄山 守 鈴木勝子 高嶺方祐 田中むつみ

寺田 行 寺田美樹 武内秀尚 玉城功一 寺田奇佐子 登野原武 富里八重子 豊川屯晃
仲座初枝 仲村貞子 仲山忠亨 西島本選 西村幸吉 波平長吉 波照間忠 花城正美

浜元信和 束盛稔 平地ますみ 藤井幸子 藤井光男 前津信子 正木 譲
松島かず代 官里勝 宮良昭夫 宮良純一郎 宮良全修 宮良孫立 村田栄正
八重洋一郎 与那原マサェ 渡辺賢一 (50音順)

詳報は: http://teyata.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/03/98_9986.html

谷田部 光昭
teyata@u01.gate01.com