「油団(ゆとん)」。「未来に伝えたい10の知恵」
『日本列島 知恵プロジェクト』特別プログラム
-第1回「現代に伝わる暮らしの知恵」公募キャンペーン-「未来に伝えたい10の知恵」
http://www.chie-project.jp/contest/
井戸 理恵子 さん (東京都・40代女性・研究者、大学講師)
福井県に伝わる夏の風物詩、「油団(ゆとん)」。和紙を何層にも一度熱して冷ましたエゴマ油で貼り合わせて作る「和紙のカーペット」。熱の伝導率が高く、湿気を調整し、カラダの熱も取ってくれるため、このカーペットの上にいるだけですこぶる涼しい。畳や普通のカーペットより表面温度も3~4℃低い。子供は油団の上に転がっていると風邪を引くとさえ云われた。蒸し暑い北陸の夏には欠かせない品物である。また、この品物は出来た時よりも手間をかけて、磨くことによってより美しさも機能も増す。春夏秋冬を建具や敷物を替えることによって楽しむ福井のよき風習のひとつである。現在、知りあいの表具店のみでこの油団は製造、修復されている。「あ、油団を叩く音がトントンきこえる・・・そろそろ今年も暑くなるなあ」とご近所の人たちが口々に語るようにかつては油団を作る音、修復する音とともに「越前の夏は始まるもの」だった、と。
「油団(Adobe PDF)
http://www.supercom.ecweb.jp/magazine/yuton.pdf#search='
油団'
油団 - 特集記事:福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/feature/index.php?cat=339&author=37
行燈と油団(あんどんとゆとん)
http://www.washiya.com/washinomokuji/0009.html