「増税ブラザーズ」のあまりに空しい党首討論 ~野田 VS 谷垣~ | 加納有輝彦
テーマ:ブログ11日、野田首相、谷垣自民総裁の党首討論。
またもや、手続き論に終始。せっかくのTV中継入って、国民にアピールできる場なのに、特に、谷垣総裁、どうしてここまで空虚な討論になってしまうのでしょうか。言葉に魂が、凄みが感じられない。
(党首討論要約 恣意的にデフォルメしました)
野田:どうして党首会談(党首討論じゃなく)やってもらえないんですか!
谷垣:あなたは、嘘をついて、しかもやるべきことをやらず、そもそも消費税増税をいう資格がない。(私は消費税増税を云う資格がある。)
野田:自民党も消費税増税10%、おいらと一緒じゃないですか。
谷垣:うそをいったんだから、その前に信を問うべき!
野田:そんなにいじめるんなら、しょうがない、「重大な決意で臨みます!」
野田&谷垣(内心):お互い、「財務省洗脳済み増税ブラザーズ」の出来レースなんで、しらけるわ。こんなもんでしょ。
冗談ぽくって恐縮ですが、
お二人の討論は、毎回、どんなに言葉を費やしても、正味この程度の内容にしか、私には聞こえません。
谷垣総裁は、空虚な出来レース党首討論に、せめてものアクセントをつけるため、時に語気を強め、時に言葉を荒げる演出の努力はございました。
「国会で議論するのが先だ。(審議の)具体的なやり方も示さないで『待った』をしているとは無礼千万!」
そしてクライマックス!
「せめてマニフェストの問題点をしっかり反省し、撤回して、けじめをつけていく。それでなければ私は嘘の片棒をかついで増税に賛成するわけにはいかないということは明確に申し上げておきます」
谷垣総裁は、このクライマックスで噛んでしまった。出来レースなので魂が入っていない証拠。
本当は、野田政権の政策の致命的欠陥を、追及する絶好の場所なのに、空虚な手続き論で終わってしまう。現政権の政策の滅茶苦茶さは、突きどころ満載のはず。(デフレ不況下での増税の愚、国防の脆弱性、原発再稼働の一貫性、基準の欠如、経済成長戦略がない、脱原発の問題、田中、小川、国務大臣の不適格性等々)
最後に、近藤駿介氏のブログ(In My Opinion)から引用させて頂きます。
野田総理は、「決められない政治」=「消費増税を決められない政治」だと思い込んでいるようだ。しかし、野田総理が決断しなくてはならないことは、消費増税に政治生命を賭けるのであれば、国民の信を問うということである。こうした正々堂々とした決断が出来ない総理に、民主主義、政党政治を崩壊させるような消費増税議論を突き進めることを絶対に許してはならない。
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